行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
バス
その他:
(行き)JR青梅線奥多摩駅から 西東京バス奥12 小菅の湯行き 7:25発 バスは全員座れるくらい
(帰り)都民の森より数馬経由、JR武蔵五日市駅 途中数馬で入浴
この登山記録の行程
余沢(08:15)・・・向山(09:20)[休憩 5分]・・・向山分岐(10:12)・・・神楽入ノ峰(10:52)[休憩 2分]・・・三頭山西峰(11:27)[休憩 31分]・・・鞘口峠(12:42)・・・森林館(12:48)[休憩 4分]・・・都民の森(12:55)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
山梨県側から落葉広葉樹が豊かに残る三頭山西斜面を登り、紅葉を満喫してきました。先週大菩薩周辺では、標高1300から1600mあたりが紅葉の見頃でしたが、今週の三頭山では1100から1300mあたりまで下がってきていました。今回のコースでは台風の影響はあまりなかったようで、通行に支障はありませんでした。
「山と渓谷」に連載されている山田哲哉氏の随想の、奥多摩周遊道路の開発でいかに豊かな森が失われたのか、それでもなお三頭山の西側斜面にはその面影が残っているといった趣旨の記述(手元にその記事が残っていない)が印象深く、いつかは山梨側から登ってみたいと思っていた。先週の状況を考えれば、紅葉が見頃を迎えているであろう標高もピタリ。都民の森側とは異なり、入山者も少なく静かな山歩きが楽しめそう。さて、鶴峠から登ろうか、余沢からアプローチしようかと思案していたら、素敵な奥多摩のコースを指南してくださる「いっきさん」から余沢がお勧めとのコメントを頂戴して心は決まった。前週の牛ノ寝通り同様、登山者が押し寄せることもなく静か。コースの大部分が落葉広葉樹に覆われ、静かに紅葉を楽しむことができる素晴らしいコースだった。
奥多摩駅から、湖面がいまだに濁っている奥多摩湖沿いにバスで進むと、余沢(よさわ)で降りた登山者は私を含めた5人だけ。オマキ平(向山)ハイキングコースの標識と、公衆トイレが目印の登山口から出発。歩き始めは寒いくらいだったが、すぐに体も温まり上着を脱ぐ。最初は杉の植林帯だが、標高800mあたりからミズナラなどの落葉広葉樹に。1000mに差し掛かるあたりから色づき始めて、徐々にテンションも上がってくる。今は朽ちてしまった木製の展望台がある向山(1077m)は、素晴らしい紅葉・黄葉でうっとり。恐らくはベストの紅葉ではあるまいが、私には十分楽しめた。山頂付近は小広く、落ち葉が厚く積もっていて踏み跡も見当たらないので、コースが尾根づたいであることを意識して、しっかりと進路を定めて進みたい。
鶴峠からの登山道と合流する鶴峠分岐辺りの紅葉も好ましかった。ブナの大木が黄金色に黄葉しているのを愛でながら、神楽入ノ峰に登っていくが、これがブランクのある出戻り登山者にはなかなかの急登。紅葉の見頃は概ね標高1100から1300mあたりで、1400mを超える頃には色褪せたり、落葉が目立つようになる。神楽入ノ峰のピーク(1447m)は、狭く、展望もない。鞍部を挟んで三頭山に向け標高を稼いでいくと、露岩があり、本日初めて富士山の姿を眺めることができた。北側に雲取山など石尾根に連なる峰々、南には小金沢連嶺や手前に牛ノ寝通りなども見渡せ、一服するのに良いところ。(神楽入ノ峰までの区間でペースがガクンと落ちて見えるのは、この露岩で休憩したためだろう)
三頭山西峰は、恐らくは都民の森側から登ってきたのであろう大勢の登山者たちで大にぎわい。幸い富士山を正面に臨むベンチに腰掛けることができ、のんびり景色を楽しみながらランチ。三頭山は混雑もするだろうし、寒いかもしれないと考えて、今日はストーブではなく、魔法瓶にお湯を詰めて持参した。風も穏やかで晴天だったので、杞憂ではあったのだが・・・。
都民の森へは、鞘口(さいぐち)峠経由で降る。なかなかの急斜面で、先週5年ぶりに靱帯炎を再発してしまった出戻り登山者は大事をとってポールを取り出し、慎重に下る。幸い、今回のコースでは台風の影響はあまりなかったようで、通行に支障はない。
都民の森から無料のシャトルバスで数馬まで行き、藁葺き屋根で兜造りの「蛇の湯たから荘」で源泉掛け流しのお湯に浸かる(入湯料1000円)。幸い二週連続で好天に恵まれ、紅葉の一番良い時期を静かに楽しむことができた。
コース定数24
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