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いつか続く道へ 霧に佇む西穂高をゆく

西穂高岳、独標、丸山( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 4人 (Yamakaeru さん 、ほか3名)

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行程・コース

天候

雨と曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: カーナビには「新穂高ロープウエイ」をセット。奥の鍋平高原駐車場(有料)を利用。ロープウエイは「しらかば平発(第2ロープウエイ)」。夏季は8:15始発となっているが、混雑時期には早まることがあるので事前にHPを確認のこと。ザック等荷物は6kg以上で荷物券の購入が別途必要。

この登山記録の行程

西穂高口駅(08:37)・・・西穂高山荘(09:34)・・・丸山(09:54)・・・西穂高岳独標(11峰)(10:36)・・・ピラミッドピーク(8峰)(11:08)・・・チャンピョンピーク(4峰)(11:32)・・・西穂高岳(1峰)(11:53)(昼食~12:48)・・・ピラミッドピーク(13:00)・・・西穂高岳独標(13:16)・・・丸山・・・西穂高山荘(14:22)・・・西穂高口駅(14:57)

コース

総距離
約7.8km
累積標高差
上り約1,044m
下り約1,036m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

山仲間とお盆の登山について相談する。
もともと「白山」を予定していたが、「てんきとくらす」にそそのかされて急きょ「西穂高岳」へと変更。しかし、結果的にはどこに行っても同じだったと思うが、深夜の高速を走っている時には、時折、前が見えないくらいの激しい雨に「本当に登れるのか?」と思った。
明け方、新穂高ロープウエイに到着。今回はロープウエイを使うのでいつもの無料駐車場ではなく、しらかば平駅近くの有料駐車場を使う。例年なら常に満杯のはずが、がら空き状態だった。ここにも新型コロナの影響か、またまたいまだ降り止まぬ雨のせいか。。。
7:30頃、荷物を整えてしらかば平駅へと向かう。
往復切符と荷物券(往復分)を購入。知らない間に駅が綺麗になっていた。
8:15、始発に乗って一気に標高2,156mを目指す。晴れていれば笠ヶ岳等の名だたる山々が一望できるのに、窓の外は完全な白の世界。ここまで何も見えないのであれば、チケットも少しは割り引きして欲しいものだ。
西穂高口駅に到着。いつもなら屋上のテラスで記念撮影をするところだが、同じく白の世界なのでそのまま歩き出すことにする。レインウエアを着込んでの登山開始。
駅から西穂山荘までは樹林帯の中の緩やかな登山道を歩く。標高が高いので、森全体がヒンヤリしている。森の小道と呼びたくなるような整備された道が続く。後半は多少高度を上げていくがそれでも急登というほどではない。1時間弱ほど歩くと水平方向となり、木道が出現したところで新穂高山荘に到着。
新穂高山荘まで来ると高山植物も少しずつ目につくようになってきた。山荘からの眺望を楽しみにしていたが、相変わらず何も見えない。幸い雨は収まってきたのでレインウエアだけ脱いで、そのまま歩き出す。山仲間の一人が山荘名物のラーメンが食べたいと言っていたが、それは帰りの楽しみに取っておいてもらう。
山荘から次のポイントとなる丸山を目指す。最初の直登部分はさほど長くなく、登りきるとハイマツ帯の岩場が続く。丸山までは比較的初心者向けのルートとなっているため、丸山をゴールとする登山者も結構多い。
アップダウンを繰り返しながら稜線を歩く。本来であれば丸山からは西穂高岳がよく見えるはずなのに残念だ。だた、いつの間にか雨も止み、青空が一瞬見えたので、このまま晴れることを祈って進む。
西穂独標の直下まで来ると、完全な岩稜地帯となる。浮石がとにかく多いので、落石を起こさないように慎重に進む。
西穂独標に到着。岩に白いペンキで11峰と書かれている。濃い霧の中には次の岩山が聳えているのが薄っすらと見える。独標から西穂高岳まではそう遠くはないが、1峰の西穂高岳までカウントダウンするように急峻な岩場のピークが連続して待ち構えている。三点確保を基本に進めば、特別な装備を使わなくても問題はないが、格段に難易度が増すため、ここから先は上級者エリアと言われている。ちなみに独標とは、「独立標高点」の略で、「地図上で標高が記載された点」を指す。簡単に言うと地図を作るために測量した場所。ただ、一般的に登山の世界では独標と言えば、基本この「西穂高独標」を指すことが多い。
さすがに足運びに注意な箇所が増えてきた。両脇が切り立ち、まるでナイフの刃の上を歩いているようなスリル感がたまらない。晴れていれば絶景も加わり最高だっただろうとと思う。
ひと際大きなピークを乗り越えるとピラミッドピーク(8峰)。その後もいくつかのピークを越え、ついに第1峰、西穂高岳に到着。主峰の頂だ。
ちょうどよい時間になったので、山頂の僅かなスペースで昼食タイムとする。雲が激しく動いているが、残念ながら願い届かずで、奥穂高方面は全く見えない。
以前、残雪期の奥穂高岳から眺めたジャンダルムが忘れられない。空間を押しのけるように存在する巨大な岩壁にただ圧倒された。今年、満を持して槍ヶ岳からジャンダルムまでの縦走計画を立てていたが、新型コロナウイルスの関係で山小屋が確保できず保留となってしまった。欲張らずに新穂高温泉からジャンダルムだけ周遊にすれば良かったかと少し後悔しているが、近いうちに必ず穂高に戻りジャンダルの天使に会いに行こう。
今は見えない先にあるが、近いうちに踏破しよう。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • ミカエルとガブリエルとラファエルはいますかね。

  • 一緒、お題が分からなかったけど、それはジャンダルムの天使だね。であれば、きっとルシファーは必ずいるかも。
    座布団一枚??

  • 展望は残念だったけど、久々の岩場歩きは緊張感があって楽しかったです(^。^)

  • キスミレさんには負けてられないですね^_^

登った山

西穂高岳

西穂高岳

2,909m

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