(カヤノキ尾根)鷹ノ巣山から奥多摩小屋(ヨモギ尾根) ワンデイハイク
榧ノ木カヤノキ尾根、倉戸山、榧ノ木山、水根山、鷹ノ巣山、高丸山、七ツ石山、奥後山、ヨモギ尾根( 関東)
パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )
榧ノ木カヤノキ尾根、倉戸山、榧ノ木山、水根山、鷹ノ巣山、高丸山、七ツ石山、奥後山、ヨモギ尾根( 関東)
パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )
終日雲量100%、ときどきガスのなか。
その他:
行き_
新宿駅06:46(ホリデー快速おくたま)〜08:21奥多摩駅08:30ごろ(西東京バス増発)〜08:50ごろ倉戸口バス停
帰り_
留浦バス停18:05〜18:40ごろ奥多摩駅18:51から乗り継いで〜20:48新宿駅
(丸ガッコ内は地理院地図の表記)
09:37〜温泉神社スタート
10:20〜倉戸山
10:58〜榧ノ木山〜11:00
11:23〜石尾根縦走路に出る〜11:25
11:27〜水根山(P1620m)
11:42〜鷹ノ巣山〜11:44
11:56〜鷹ノ巣避難小屋〜12:19
12:38〜日蔭名栗山
12:55〜高丸山
13:28〜七ツ石山〜13:30
13:56〜奥多摩小屋
14:01〜ヨモギの頭(P1813m)からヨモギ尾根を下降開始
14:18〜(P1658m)付近で奥多摩小屋水場からの明瞭なトレイルと合流する
14:46〜奥後山(1466.4m三角点)
15:45〜後山林道に降りる〜15:55
※以下、地図や距離・時間に反映せず※
16:55〜お祭りバス停
17:19〜鴨沢バス停で着替える〜17:53
18:00〜留浦バス停
静かな奥多摩を歩くことをテーマにした二週連続のハイキング。鷹ノ巣山~七ツ石山はさすがにハイカーやランナーが多かったが、目的にほぼ達することができた。ヨモギ尾根について調べたことを最後に付け加えた。
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○ アプローチ
またやってしまった。前夜遅くまで飲食したため03時半に起きられず二度寝。ホリデー快速おくたま1号はハイカーで7割がたシートを埋めて新宿駅を出発、鴨沢(西鴨沢?)行きのバスは時刻表より前に発車する臨時バスが出た。倉戸口バス停から原集落を通り抜けるあいだ適当な場所がなく、温泉神社の石段で準備を整える。人の気配がないひなびた集落の雰囲気に浸かって長々と一服した。
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○ 榧ノ木尾根から鷹ノ巣山まで
倉戸山までの標高差550mは酒の残った体ではキツかった。広い山頂は麓より一ヶ月遅く花見ができるそうだ。榧ノ木山まで幅の広いゆるやかな登り、とても歩きやすい。道迷い注意喚起の案内を見たが(写真7)ガスのなかを降るときなどは注意が必要だろう。榧ノ木からは尾根らしくなるのでその心配もない。
立ち止まれば肌寒い好条件のなかをどんどん歩いて1時間45分で石尾根縦走路に出る(写真8)。ここまで指先やグローブをまったく汚さずに来れた(写真9)のは立ち木や岩につかまる場面がなかったからで、これほどスイスイ登れた尾根も珍しい。
縦走路を突っ切って水根山はすぐ、登降を繰り返し最後にザレ気味の斜面を登りきると鷹ノ巣の山頂、10人をこえるハイカーがお昼時だった。展望がないなか、富士山だけがレンズ雲をいただいて姿を見せてくれていた(写真12)。
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○ ヨモギの頭まで
鷹ノ巣はザックを下ろさず出発し、避難小屋で中に入り腰かけて食事をとる。再スタート後は高丸山への登りで脚が終わった。あとの登りはただ辛抱してこなすしかないが、アクティブに登れる体力が尽きれば体は自然に省エネルギーモードに入るはずで、その状態を知り・コントロールできるようになるのは課題のひとつだ。
七ツ石もザックを降ろさずに通過、ブナ坂に降りてから短い登降を繰り返す。解体作業がはじまったのか、ガラ袋が山積みの奥多摩小屋前(写真19)を通過して巻き道に入らずP1813mへ上がる。雲取山方面は右折してゆくこの高みをヨモギノ頭と呼ぶそうで、あらためて山名標などを探してみたが見つからなかった(写真20)。
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○ ヨモギ尾根
みっつのパートにわけて書く。
短いけれどもヨモギの頭からP1658m地点までのPart1は、まったく整備されていないがはっきりした踏み跡があった(写真21と22)。
奥多摩小屋水場からのトレイルに合流するP1658m地点付近から奥後オクウシロ山(1466.4三角点)までのPart2は、山中のハイウェイのよう(写真23から27)。良く整備されているうえに傾斜をゆるくとって道が作ってあり、脚への負担が少ない。難点はとても大きな九十九折の連続だから方向感覚がなくなることか。ヨモギ・ハイウェイと名づけてほくほくと降り、わずかに登り返すと三角点のある奥後山。ピーク直前、右下方(西面)にモノレールの終点が見えた。
奥後山からシオ沢沿いの林道に降りるまでがPart3、それなりに荒れていた。谷側の傾斜が急なところが多いから必要に応じて用心しながら歩く(写真28から31)。林道が樹のあいだから見えてからだと記憶するが、一ヶ所だけ悪いところがあった。斜度のあるザレた降り、歩かれずに狭くなったトレイルは谷にむかい傾斜している。その谷側が崩落しており、ここで滑ると5mくらいは落ちそうな勘定だ。山側を小指ほどの太さの根っこが這っていたから指をかけバランスをとりながら通過した。登りだと「少し足場が悪い」程度かもしれないが、降るなら要注意だと思う。林道が見えてから事故に遭うなんて残念すぎる。
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○ エピローグ
お祭りバス停15:58発のバスに間に合わないかな、などと妄想しながら歩いてきたが、5kmをこえる林道を15分でやれるはずもなく降参。次はいきなり18時台だからのんびり歩き、トイレのある鴨沢バス停で着替え、小菅の湯始発で30分早く奥多摩駅に着くバスに乗るために留浦バス停まで移動して本日のハイキングが終了した。飲みすぎて寝坊したツケを払わされたわけだ。
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● ヨモギ尾根について
少し調べ考えてみたが、こういうことではないだろうか。
ヨモギ尾根の山道は、東京都水道局が小河内貯水池(=奥多摩湖)の水源林を管理するために作った巡視路なのだろう。昭和17年に後山林道が着工され26年には支線である塩沢林道が出来あがった、と資料にある。
当初、巡視や作業をする人たちは今日のハイカーが歩くように塩沢林道の末端から数段の階段を上がり巡視路に入った(写真32)。しかし道は長く目的地まで遠く、危険もある。平成23年に単軌道(=モノレール)「奥後山線」が設置されるにともない、モノレールに乗って奥後山へ上がりそこから先を歩くことが増えた。
こう考えると、P1658m付近~奥後山間(part2)のハイウェイ状態とその下部(奥後山~塩沢林道=part3)の荒れ具合の対比が説明できる。いずれにせよ仕事道として作られた山道を、ハイカーが遊びに使わせてもらっているということだろう。
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(資料)『第11次水道水源林管理計画・東京都水道局』
管理林道は70pに、森レールの愛称がついたモノレールは「森林管理単軌道」として36~37pあたりと71pにある。
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/files/items/21617/File/press160628-01.pdf
(了)
【その他】 サレワのSpeed Beat GTX。テスラのタイツにモンベルのショートパンツ。テスラの速乾性長袖シャツ、ペツルのヘルメット、ブラックダイヤモンドのハーフフィンガーグローブ。ザックはロウアルパインの25リッターにモンベルのギアホルダーを外付け、ココヘリ発信機、モンベルの雨具上下・ウインドブレーカー・ロールペーパー・ヘッドランプ・スマホ(カメラ+GPS)・バッテリー充電器と予備電池・地図、キャメルバックのハイドレーションに水2L、コンビニおにぎりとカロリーメイト、下山後の着替え一式、サンダル。スタート時重量6.5kg。 |
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