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2022年 荒川三山・赤石岳・聖岳・上河内岳 縦走 3泊4日(テント+小屋泊)

荒川三山・赤石岳・聖岳・上河内岳( 南アルプス)

パーティ: 1人 (しんしん さん )

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行程・コース

天候

初日:AM 晴れ・PM 曇り、2・3日目:AM 晴れ・PM 曇り/ガス、4日目:晴れ

登山口へのアクセス

バス
その他: 8/4/木
毎日あるぺん号 南ア・畑薙方面〈往復/現地3泊〉
竹橋23:00出発⇒畑薙臨時P5:50頃
8/5/金
バス 7:15発⇒8:10着 特種東海フォレスト 畑薙発⇒椹島着

この登山記録の行程

【1日目】
椹島ロッヂ(08:40)・・・滝見橋(08:50)・・・鉄塔下(09:25)・・・小石下(10:35)[休憩 10分]・・・清水平(11:45)[休憩 20分]・・・蕨段[休憩 10分]・・・見晴岩[休憩 10分]・・・駒鳥池[休憩 10分]・・・千枚小屋(15:45)

【2日目】
千枚小屋(04:30)・・・千枚岳(05:10)[休憩 25分]・・・丸山(06:20)[休憩 10分]・・・悪沢岳(東岳)(07:00)[休憩 15分]・・・中岳(08:35)[休憩 15分]・・・前岳(08:50)・・・荒川小屋(09:50)[休憩 40分]・・・大聖寺平(11:00)[休憩 15分]・・・小赤石岳(12:30)[休憩 30分]・・・赤石小屋分岐・・・赤石岳(13:30)[休憩 30分]・・・百間平・・・百間洞山の家(16:00)

【3日目】
百間洞山の家(04:30)・・・分岐(05:30)・・・中盛丸山(06:00)[休憩 20分]・・・小兎岳(07:00)[休憩 30分]・・・兎岳避難小屋(08:25)[休憩 10分]・・・聖岳(10:45)[休憩 15分]・・・奥聖岳(11:15)[休憩 10分]・・・聖岳(11:45)[休憩 15分]・・・小聖岳(12:40)[休憩 10分]・・・薊畑分岐(13:40)・・・聖平小屋(14:00)

【4日目】
聖平小屋(03:00)・・・南岳(04:35)[休憩 10分]・・・上河内岳(05:30)[休憩 25分]・・・横窪沢分岐点(07:00)・・・茶臼小屋(07:10)[休憩 20分]・・・樺段・・・横窪沢小屋(09:15)[休憩 15分]・・・ウソッコ沢小屋(10:30)[休憩 10分]・・・ヤレヤレ峠・・・畑薙大吊橋(12:05)・・・沼平(12:50)

コース

総距離
約48.2km
累積標高差
上り約6,352m
下り約6,532m
コースタイム
標準30時間30
自己30時間45
倍率1.01

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

今回は南アルプスのなかでもより山深い、南部に位置する荒川三山、聖岳、上河内岳をぐるっと巡る、はじめてのテント泊をベースとした単独行に挑戦。
テン泊での単独行は初体験となり、担いだこともない重量のザックが予想以上にハードで、全体的にゆっくり、のんびりとした山行になった。

コロナ禍により2年間営業を停止していた、荒川山域の山小屋、東海フォレスタバスが再開したため、2020年に計画していた山行をやっと実現でき、気持ちは高ぶるばかり。
コロナは、コロナ以前の山行のスタイルを大きく変え、山小屋はほぼ事前予約制を導入、人数制限、宿泊料金値上げと自由度が制限されたなぁと思うのであった。
山は、コロナの影響なのか8月のメインシーズンでも人は少なく、静かに歩ける場所になった印象だった。

【1日目】
毎日あるぺん号で5:50畑薙臨時駐車場到着
東海フォレスタバスに乗り換え椹島ロッヂへ。バスの中ではヘルメットが用意され、テンションが上がる。
8:40 椹島ロッヂ出発
樹林帯をひたすら登る。木々で直射日光を浴びることは少ないとはいえ、熱中症になりそうな暑さの中、ザックの重さが時間の経過とともに徐々に応えてくる感じ。
途中から軽いシャリバテ状態になりながら、バテバテヘロヘロで千枚小屋に到着。
全泊テントで行きたいところだったが、椹島ロッヂまでの東海フォレストバス利用には、山域での小屋泊が条件のため、今日は千枚小屋泊に。
寝床はコロナ禍の影響で隣の人と簡易パーティションで仕切られ、以前と比べ、ゆとりの空間になったなぁと思いつつ就寝。

【2日目】
朝食をお弁当に変更し4:30出発
朝は富士山も見え気持ちの良い山歩きだったが、悪沢岳あたりから雲が上昇しガスで視界はゼロ。
途中、小雨がパラついてきたので、赤石岳避難小屋でしばし休憩。
赤石岳避難小屋では、今年で勇退されるご主人としばし談笑し、特売の「変態レベルのやま好き 酒好き」Tシャツを購入。
その後、想像以上のアップダウンを繰り返しながら、12時間近く行動してようやく16:00百間洞到着。
疲労困憊の中、テントを張って、夕食の準備と、まだまだやることがあり、1人で何でもやらなければいけないソロ登山の洗礼を受け、疲れが倍増。
百間洞のテン場は小屋から離れているため、夜中にトイレに行きたくてもすぐには行けないので、やばいなぁと思いつつ20:00頃就寝。

【3日目】
南アルプスは午後から天気が崩れやすいため2:30起床 4:30出発
ヘッドランプの明かりを頼りに中盛丸山へ到着すると、360度見渡す限りの絶景に「これを見たかった!」としみじみ感動。
山頂では100名山を達成した73歳の方と地図を見ながら「あっちの山は◯◯ですかね。こっちの山は◯◯ですかね。」と山当てクイズを楽しんだ後、聖岳へ。
兎岳避難小屋からの登りですっかりヘロヘロになりながら聖岳山頂に到着。
ザックを下ろしたいなぁと思っている中、年配のツアーの人々が「写真撮ってあげましょうか(頼んでないけどなぁ〜)」「私達の写真を撮って(終りが見えない〜)」と突然人気者に!
ザックを背負ったままモデルとカメラマンの大役を担うことに・・・
突然の撮影会が終了すると、元気な人々は楽しそうに山頂を去っていった。1人残された自分は、ようやくザックを下ろすのであった。
一段落してから奥聖岳に移動し、誰もいない山頂で1人のんびり歩いてきた山域を見ながら、よくここまで来たもんだとしみじみ感動の時間を過ごすことに。
振り返ると、この山域はアップダウンが激しく、これでもかというほど下り、また登るの連続だったなぁと思う。
けっこうのんびりしていたらガスが出てきたので聖平小屋へ下ることに。
14:00聖平小屋キャンプ指定地到着
テン場には早めに到着できたので、時間と心にも余裕でき、穏やかな気持ちで夜の準備に取り掛かる。
聖平小屋テン場は、樹林帯の中なので景色は望めないが、広く、水場、トイレともに近く、とても快適。

【4日目】
1:00起床3:00出発
天の川がかかる満天の星空の中、テントを撤収し上河内岳へ。
南岳までは暗闇とガスで視界は最悪だったが、日の出とともにガスは晴れ、気持ちの良い朝に。
上河内岳で最後の山頂をたっぷり満喫し、いよいよ下山開始。
すれ違う人は数える程度しかおらず、一人黙々と静寂の森の中を歩き続け、横窪沢小屋、ウソッコ沢小屋を通過。
たぶん大丈夫だろうと軽さ重視でハイドレーションの水量をケチったため、ヤレヤレ峠手前で空になり、最後のアップダウンは干上がった状態で自分の愚かさを痛感しながら歩くハメに。
ガチの吊り橋 畑薙大吊橋を渡り、一般道を沼平ゲートまで歩き、無事に終了。
1人バスの来るのを待ち、帰りも毎日アルペン号で一路東京へ。



はじめてのテン泊単独行。
大きな天候の崩れもなく、レインウェアを着ることもなく、大満足の4日間だったが、ザックの重さがこれほど山登りをハードにするとは思わなかった。
しかし、テントを担いでの単独行の面白さ、自由度はザックの重さを軽く凌駕する充実度だったので、これからは山登りのために日頃からまじめに体力向上にはげもうと思うのであった。

南アルプスは樹林帯のアプローチが長く、午後の天気が崩れやすいということを毎度忘れてしまう。
次回の計画では、1日中歩き続けるような行程は組まないようにしようと思うのだが・・・。
さて、来年はどこに行こうか?!
あれやこれやと考えるのが楽しい1年が続く・・・

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フォトギャラリー:40枚

【1日目】
畑薙臨時駐車場

椹島ロッヂ
ソフトクリーム!!

滝見橋

千枚小屋/1日目終了

【2日目】
千枚岳への途中から明るくなり、雲海の中に富士山も登場

これから登る、荒川三山

千枚岳 山頂
この景色は自慢できる

南アルプスはお花畑がキレイ。
アップダウンの連続中に出くわす可憐な花々

丸山 山頂

悪沢岳 山頂

悪沢岳 山頂
まだ肌寒いのでヤッケを羽織って記念撮影

歩く道はわかるが、視界ゼロ

荒川中岳 山頂
真っ白じゃん

荒川前岳 山頂
ちょっとガスが晴れてきた

足元には、お花。
周りはガス。

荒川小屋?
ガスの切れ間にひょっこり現る

だんだん視界がひらけ
暖かくなってきた

小赤石岳 山頂
また真っ白

赤石岳 山頂
ガズにプラスして雨がパラパラと・・・

しかし、日差しも出たりして・・・

百間洞山の家
2日目終了

【3日目】
4:30 日の出前に百間洞を出発

今日は天気が良さそうな・・・

富士山もバッチリ

聖岳は、まだまだ遠く

昨日、ガスの中を通過した山々

兎岳 山頂

兎岳避難小屋
水場がないそうなので、泊まる時は要注意

年配のツアーの方に撮ってもらった1枚
この他5枚ばかり、ポーズを変えてモデル気分

静かになった聖岳 山頂

心に余裕ができた聖岳 山頂

奥聖岳 山頂
こちらは三脚立て自撮り
しばし、放心状態

小聖岳 山頂
ガスに隠れる前の聖岳

聖平小屋テントサイト/3日目終了
天然のプラネタリウム!!

【4日目】
朝の明けていない南岳 山頂

ガスが徐々に晴れ、朝日と富士山登場

上河内岳 山頂
稜線を超えていく雲が幻想的

上河内岳 山頂
ブロッケン現象

茶臼小屋
ここで水を補給しておけば・・・

畑薙大吊橋
ガチの吊り橋を渡れば終了です

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
ノート・筆記用具 腕時計 登山計画書(控え) 修理用具 健康保険証 医療品
熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール
ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー カトラリー

登った山

東岳

東岳

3,141m

中岳

中岳

3,084m

前岳

前岳

3,068m

赤石岳

赤石岳

3,121m

中盛丸山

中盛丸山

2,807m

兎岳

兎岳

2,818m

聖岳

聖岳

3,013m

上河内岳

上河内岳

2,803m

千枚岳

千枚岳

2,880m

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