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槍ヶ岳撤退記(しかたがないので双六岳へ)

双六岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 6人 (ヤマちゃん さん 、ほか5名)

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行程・コース

天候

day1:雨~曇り(ガス)、day2:曇り(ガス)・爆風、day3:曇り(ガス)

利用した登山口

新穂高温泉  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 自宅7/13 1900 ⇒ 新穂高登山者無料P3 2300

この登山記録の行程

【1日目】
新穂高温泉(05:26)・・・笠新道登山口(06:35)・・・わさび平小屋(06:48)[休憩 31分]・・・小池新道登山口(07:40)・・・秩父沢出合(08:44)・・・シシウドが原(10:20)・・・鏡平山荘(11:21)[休憩 30分]・・・弓折乗越(13:10)[休憩 10分]・・・双六小屋(14:52)

【2日目】
双六小屋(08:26)・・・双六岳(09:31)[休憩 6分]・・・双六小屋(10:33)[休憩 95分]・・・弓折乗越(13:39)[休憩 37分]・・・鏡平山荘(15:01)

【3日目】
鏡平山荘(06:37)・・・シシウドが原・・・秩父沢出合(08:30)[休憩 10分]・・・小池新道登山口(09:20)[休憩 10分]・・・わさび平小屋(09:45)[休憩 20分]・・・笠新道登山口(10:22)・・・新穂高温泉(11:31)

コース

総距離
約29.1km
累積標高差
上り約2,466m
下り約2,466m
コースタイム
標準14時間
自己16時間46
倍率1.20

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

7月三連休は山竹の会で、練りに練った 新穂高〜小池新道(左俣)で双六小屋泊〜西鎌尾根〜槍ヶ岳・槍ヶ岳山荘泊〜右俣〜新穂高 と計画した。
事前の天気予報は目まぐるしく変わり、前日のものは前半は雨模様も、後半は大丈夫そうなので決行した。
木曜日の夜7時に自宅を出発。
メンバーとは現地集合だ。
予報どおり雨の中 東海北陸道を進み、11時にP3登山者無料駐車場に到着。
今回新たに買い足した車中泊グッズで快適に目覚めて、朝ごはんを食べて5時に出発。
無事メンバーと合流して登山指導センターへ。
いきなりの雨なので、ここで登山届を提出し、体制を整えてスタート。
ここから登山口まで約5キロの左俣林道を歩く。
途中、わさび平小屋で休憩していると雨足が強くなり、しばし停滞し、弱くなったタイミングで出発。
2時間チョイでようやく登山口に着いた。
ここからようやく登山道(小池新道)となり、斜度を上げていく。
小池新道は終始 よく整備されており、危険箇所は一切ない。
なんとなく熊野古道を思わせる石畳・石段の中を進むと水量豊富な秩父沢を渡る。
鏡平に入ると木道となり、鏡池に到着。
晴れていれば逆さ槍が望めるが、白き世界で何も見えず。
雨は止んでいたので、ここでおにぎりを食べて天候回復を期待したが何も変わらず・・・。
鏡平山荘を越えて弓折岳分岐までの間がかなり急で、活動限界寸前まで追い込まれた。
小池新道は良く整備されているだけでなく、双六岳が花の百名山だけあり、色んなお花が咲いているので、花々を愛でながら何とか分岐にたどり着いた。
ここでアミノバイタルで復活し、少し傾斜の緩んだ登山道を進む。
雪渓を越えてアップダウンを繰り返すと双六小屋が見えてくる。
このあたりはホントに花が多くて、特にクロユリには感動した。
CTを大幅に越える15時前に双六小屋に到着。
残念ながら真っ白で何も見えず。
チェックインしてビールを飲んで仮眠後に晩ごはん。
メニューは山小屋には珍しい天ぷら。
美味しく頂き、翌日の西鎌尾根に備えて早めの就寝。
夜中0時に風の音で目覚める。
外の様子は伺えず、朝を迎えると外は爆風!!
朝食後に準備をして外に出るも爆風は止まず。
20メートルを越えているらしく、双六小屋の方も槍ヶ岳山荘へ問い合わせても、稜線上は更に強風なのでやめた方がいいとのアドバイス。
考えた末に我々の体力と技量では止めておこうと決断し、断念することに(槍ヶ岳山荘はキャンセル)。
さて、ではどうするか?
このまま下山すると1座も登らずじまい。
鏡平山荘に問い合わせると何とか泊めてもらえるとのことで、せめて双六岳(2860m)を登って鏡平山荘に泊まるろうと予定変更。
天空の滑走路と言われる双六岳だが、今回は強風と視界不良で離着陸不可といったところだ。
本来、周囲の山々を見ながらの稜線歩きが、時折体が持っていかれそうになるぐらいの爆風の中なんとか登頂。
途中ヤマップも起動ぜずで、なんなんだろう・・・と心折れた状態で小屋へ戻る途中、ライチョウが見れたのがせめてもの救いだった。
小屋内でお昼(おでん&ビール)を頂き鏡平山荘へ向かう。
時々明るくなるも周囲の山々は姿を現さず・・・。
途中、せめて弓折岳を登ろうと、今回の山行2座目の弓折岳(2592m)に登頂後、15時に鏡平山荘に到着。
チェックインして外のベンチでビールを飲んでいると、なんとオコジョが現れた。
想像以上に小さくて、リス並みにすばしっこいので撮影はできなかったが、初めてのオコジョに感動した。
夕食(クリームコロッケ)を頂いた後、翌日こそは!! と期待しながら就寝。
が、翌日も終始真っ白け・・・。
朝食後6時半に下山開始。
三連休の中日ということもあり、登ってこられる人も多く、情報を聞かれるが良いお答えはできず。
何かやり残した気持ちのまま11時半に下山。
振り返ると山々は雲の中。
これで晴れ渡っていると複雑だが、キッパり諦めて ひがくの湯へ向かった。
今回は楽しみにしていた山行だっただけに喪失感が大きい。
山は逃げないのはわかっているが・・・。
下山後のニュースで北アでの滑落事故もあったらしく、あの爆風でのチャレンジ断念は正解だったと思う。
また、改めて体力のなさも露呈し、得るものはそれなりにはあった。
ただ、3日間 槍ヶ岳の近くにいながら、一度もその尊顔を拝せなかったとは・・・いかに運がなかったのか??
色々考えさせられた山行だった。

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装備・携行品

登った山

双六岳

双六岳

2,860m

弓折岳

弓折岳

2,592m

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