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川乗谷逆川遡行と川乗鉱山跡探索 ワンデイハイク

川乗橋バス停、川乗林道、川乗谷、逆川、川乗鉱山跡?、川苔山、川乗林道、川乗橋バス停( 関東)

パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )

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行程・コース

天候

雨上がりの曇り風なし、気温上がらず、windyの予報どおり14時ごろ小雨がパラついた

登山口へのアクセス

バス

この登山記録の行程

08:09~川乗橋バス停スタート
08:29~索道終点の第一候補地点~08:41
08:45~索道終点の第二候補地点~08:54
09:02~逆川への下降点 ~09:16
09:28~逆川出合い
10:39~(co660m付近)~10:56
11:38~co700mで右岸から逆川に注ぐ枝沢を渡る
11:41~『東京木材問屋協同組合』
12:25~co770で左岸から逆川に注ぐ枝沢出合い
12:40ごろ~逆川が南から西に向きを変える三又付近
13:17~ワイヤーロープとフェンスの小窪、co860-70
13:43~フェンス上端、co950
13:51~13:17地点に戻る
14:44~ウスバ林道下10m滝の下~14:58
15:19~co1000付近の滝を巻く ~15:50
15:54~二又、co1040
16:28ごろ~フナイド付近
16:54~川苔山~17:03
18:54~川乗橋バス停フィニッシュ

コース

総距離
約20.7km
累積標高差
上り約3,787m
下り約3,787m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

ハイカーの逆川遡行記録。滝はぜんぶ巻いてますので沢屋さんの参考にはなりません。
参考にしている資料に、『川乗谷の最上流は桂谷、もっとも大きいのは逆川』とある。要するに「桂谷が一番高くまで遡るが、水量や流域面積は逆川が上回る」らしい。桂谷はなんとか歩けたので逆川もやっつけようじゃないか、がメインテーマ。
もうひとつ、逆川にはトピックがある。春先に平石尾根の枝尾根を聖滝方向に降る途中で、残置された鉱石運搬のオケ=バケットを見た。それまで川乗谷で石灰石なり鉱石なりの採掘の話を聞いたことがなかったので怪しんだが、調べてみれば逆川上流にマンガン鉱の鉱山があったらしい。しかも「(当時)新設された川乗林道まで索道で搬送」とのことだから辻褄が合う。
逆川を遡りながらマンガン鉱山跡を見つける「二兎を追う」ハイキングに出かけた。
概略は本文を、詳細は写真のキャプションを参照。川乗谷への入渓地点からチェーンスパイクを、二又上の最後の滝を巻く場面でアックスを使用した。

〇 逆川遡行
逆川沿いにはかつて道があったらしい。桟道や石積み・看板や標柱・トタン場に炭焼窯跡をいくつも見かける。これがかえって曲者だ。
逆川遡行の沢登りなら、記録はいくつも探すことができる。××の滝は水流の左を、巻くなら右から大きく、と一般化されたルートを事前に予習可能だ。しかし逆川沿いにかつて存在したらしい「山道」については今のところ情報が見つからない。手探りのハイキングを強いられ、残る道跡を繋ぎながら滝を越す難しさは大ダワ林道を上回る。
地図上の水線でも明瞭な、上流co1040mの二又を過ぎてもハイカーには通過困難な滝があらわれる。行程は剣呑なうえに長い。当記録はあくまで参考記録として残す。

〇 川乗鉱山跡
資料から目星をつけた地点付近で人工物を見かける。しかし鉱山跡と特定できる遺構も・川乗林道まで搬出した索道跡も見つけることができなかった。継続して探すつもりだが、かなり時間がかかるだろう。

(20251211 了)


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フォトギャラリー:89枚

0-1.
3月に平石尾根から聖滝方向へ枝尾根を下降したさい、co880m付近で見た鉱石運搬のバケットと、

0-2.
同高度の少し離れたところにも遺物。資料にある「索道の中継所」の可能性は高いと思う。

1.
川乗橋バス停をビリッケツでスタートする前に、さっさと歩き出すみなさんを撮るw

2.
索道の終点を探しながらの林道歩き。バケット発見地点からは小尾根を何本も跨ぐ必要があるので、まだ早いとは思うものの。
これまで林道をまっすぐ歩くばかりで小祠があるのに気づかなかった。

3.
詳細図で「トバノ西沢」と入る、隣の無名の窪。平場があるので確認すると、

4.
ヤブのなかにワイヤーロープが二巻と用途不明の遺物、

5.
滑車を見る。滑車はまだきれいに動く。木材搬出用か鉱石運搬用か判別がつかない素人の悲しさ。
足をかけているのは周囲の足元が悪いからで、他意はない。
写真3-5の場所を索道終点の第一候補地点とする。

6.
その先250m、幅広の道跡が下流方向に上がってゆく脇にもワイヤーロープが二巻。
こちらが第二候補地点。

7.
逆川遡行記録をたよりに「車2台停められるカーブミラー地点」、逆川への下降点に着く。

8.
のんびり一服しているうちに、次のバスでやってきたハイカーたちが通り過ぎてゆく。もう9時を過ぎてる、マズいなあ、などと。

9.
明瞭な踏み跡をたどり、

10.
川乗谷に下りる。沢屋さんのパーティが身支度中、挨拶を交わして先に沢に入る。

11.
わずかに遡れば右から逆川が出合う。

12.
釜が深い。腰近くまで浸かりながら横断して小滝を越える。

13.
お「むむっ、さっそくのアカンやつだな」
オ「…………」
両岸とも険しいので、

14.
左岸を大きく巻く。踏み跡あり。

15.
谷に復帰する。

16.

17.
人工的な匂いプンプンの左岸の平場。

18.
前方が険しくなったところで右岸の植林に入る。

19.
炭焼き小屋跡とペンキマーク。ここまで道があった、ということだ。

20.
植林のなかの踏み跡をゆく。振り返って。

21.
同地点で右下の逆川を2倍ズーム。

22.
割れた岩のなかを小滝が流れる珍景。

23.
穏やかになり踏み跡は谷筋に下りてゆく。

24.
お「癒されるなあ。夏は水の近くがいちばんだな」
オ「…………」
撮影がてら休憩中、co660m付近。

25.
再始動後すぐ、右岸にトタン場を見て、

26.
その先には橋?の残骸。周囲を見回してもどこに架かっていたのか見当もつかない。

27.
沢屋さんが追い付いてきたのを上から眺める。

28.
写真24以降、右岸の植林が水線から離れていったのはコレか。逃げるに如かず。

29.
下流に戻らず、中途半端に右岸を上がり怖い思いをする。振り返って。

30.
引き続き植林に近づくために巻きながらズームで谷筋を撮る。ボイスレコーダーに「ちょっと待てよ。ココ二又だぞ」。
撮影した谷筋は逆川本流のはずだが、自信がない。

31.
やっとこさ植林に入り、少し上がったところで道に出る。振り返って。

32.
道は枝沢を渡る。振り返って。

33.
谷筋ばかり目で追っていたものだから気づくのが遅れ、驚かされた標柱。逆川と枝沢の中尾根地点に立つ。
お「こんなところに!協同組合さんはなにを主張したかったのか」
オ「…………」

34.
標柱からは上がる道と谷筋方向へ下る道あり。昼近いのに1/4も進んでいない。リスクが少ないはずの上をとる。谷筋から離れるが止むを得ない。

35.
ピンテあり、

36.
道跡あり、なのだが状態は良くない。右は激急斜面。

37.
地面から引っ張り出したカンバン。逆川に戻りつつあるのでひと安心。

38.
道は「尾根で一段上がってからトラバースに入る」を繰り返す。わかりやすい。

39.
近づいてきたがまだ2倍ズーム。

40.
嫌な斜面を振り返る。見下ろす流れは見事なのだが、ミスると真っ逆さま。

41.
その先でコレ。桟道ってのは笑っちゃうような残りかたをするな。
お「オルソくん、おじさんはどんな悪場でも直進すると思ってないか?勘違いだからな」
オ「…………」

42.
バックし、40の斜面と41の廃桟道のあいだに、土砂に埋もれた桟道がもうひとつある。ここから谷筋に降りられたのは単なるラッキー。

43.

44.
左岸からco770mで注ぐ枝沢を撮る。ワサビ田があったらしい。

45.
右岸が植林、逃げ込めるなとほっとしながら。
3月の別の山行で逆川を横断※し、右岸のなかに道があるのを確認している。
※https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=313320

46.
お「何をどうしたかったのか徹底的にわからないぞ」
オ「…………」

47.
道跡は右岸を上がり川筋を離れる。

48.
wwwww

49.
やー悪いな~と思いつつ通過する。
写真47-49は逆川が北に流れを変える地点に下りる尾根の末端。

50.
いったん水線に下りる。

51.
下方の植林はなくなり、道跡はヤブのなかで高度を上げる。

52.
お「道跡は道跡だ」
オ「…………」

53.
お「ほらな」
オ「…………」

54.
お「は~。。。平和な光景だなあ」
オ「…………」

55.
ワイヤーロープ!川乗鉱山と予想した地点にほど近い。いそいそと周辺の探索に乗り出す。

56.
空中を渡ってるんだか・育った木に持ち上げられたのかが不明。

57.
30m上でロープは終わる。

58.
なおも上へ。ネットフェンスはどうも臭い。鉱山エリアはこの中かもしれないと、フェンスの下をくぐる。

59.
お「鉱山跡や~い」
オ「…………」

60.
co950でフェンス上端。
なにも見つけられず、失意のうちに鉱山候補地を後にする。

61.
写真55地点に戻り上流に向かうが、

62.
うっかり下りてしまう。

63.
巻きながら、

64.
同地点で進路w。

65.
良かった、

66.
戻れた。なのだが、

67.
また巻かなきゃいけない、を繰り返す。
沢屋さんの遡行記録をいくつか確認すると、「ウスバ林道下の10m滝」とプレーンな命名。シンプルで美しい滝だと思う。

68.
お「記念写真を撮っておこうな。『名もない名瀑とオルソくん』シリーズってどうだ」
オ「……………………」

69.
滝の名前どおりすぐ上がウスバ林道なのだが。右岸を巻いて滝の落ち口に上がり、それからが本日いちばんの緊張の場面。

70.
右のバンド状を乗越すのに手間取った。振り返って。

71.
ウスバ林道。

72.
林道の100m上流にもワサビ田跡。

73.
co1000mでまた滝。左から巻くことにしたのは、今となっては大きな後悔。滝の右はチェーンスパイクで上がれたのではないかな。

74.
激斜面を這い登り、

75.
ヤセ尾根に上がってしまう。沢筋に下りられるのか、とても不安。

76.
3分たどりトラバースに移れそうな斜面になる。中段右に二段の滝が小さく写る。

77.
30分かけて谷に復帰する。

78.
1040の二又は右をとる。

79.
正直、ガックリ来た。まだ滝か。。。
しかし帰らないとビールにありつけない。心を奮い立たせて左から巻く。
が、これも一段目を上がって左岸に移ったほうが良かったのでは。。。

80.
いまさらアックスを下ろしてザレ斜面を上がる。振り返って。

81.
は~。。。

82.
1170で水流が消えるのは地形図どおり。

83.
やっとこさフナイドまでやってきた。

84.
わずかな流れがある。

85.
風ッ通シ(=川苔山東肩ベンチの平場)まで100m、まだ水がある。

86.
9時間かけて川苔山www
もう17時、終バスとの競争開始。

87.
林道に下りてからは所々走り、なんとか終バスに間に合わせた。

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装備・携行品

【その他】 ラ・スポルティーバのウルトララプターⅡ。(以下ほとんどモンベル)ウイックロンソックス、タイツに半ズボン。ウイックロン長袖・ブラックダイヤモンドのフルフィンガーグローブ・日よけ・ブラックダイヤモンドのヘルメット。アックスにチェーンスパイク。ザックはブルーアイスのドラゴンフライ26Lにヘッドランプ・スマホ(地図、GPS、カメラ、ボイスレコーダー)・バッテリー充電器・ココヘリ・雨具・傘・ロールペーパー・虫よけネット・虫よけスプレー。ハイドレに水1.5L。コッペパン・チーズ・羊羹・柿の種、カルパス。オルソくん・お守り。着替えとサンダルは奥多摩駅のロッカー。

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登った山

川苔山

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1,363m

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