行程・コース
この登山記録の行程
西丹沢自然教室(08:42)・・・権現山分岐[休憩 30分](09:20)・・・善六のタワ(10:48)・・・畦ヶ丸[休憩 20分](11:38)・・・大滝峠上(12:53)・・・一軒家避難小屋(13:24)・・・大滝橋(14:11)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
昨年は冬枯れの時期に登ったので、今年は早めに畦ヶ丸と西丹沢の滝を巡るコースを再訪。西丹沢はブナなどの広葉樹が多く、紅葉も地味ながら静かな山旅が楽しめる。ブナの黄葉、カエデなどの紅葉は標高1100mあたり、どちらかといえばにコース後半の畦ヶ丸から大滝峠あたりがより美しく感じられた。
<下棚と本棚の滝はオススメ>
昨年も書いたことだが、西丹沢自然教室から小1時間ほど進んだところに下棚、本棚の滝がかかっている。登山道からそれぞれ往復10分ほどで、谷あいのために紅葉もひときわ美しい。指導標には滝とは示されていないが、下棚、本棚という分岐は明示されている。ところが、この滝を知らない方が多いのか、関心がないのか、登山道を直進して通り過ぎていく人ばかりだった。こちらは一人静かに滝と紅葉を楽しめるので、それはそれでありがたいのだが、なんだかもったいない気がする。踏み跡はあるので、興味を持たれた方は訪ねていただきたいと思う。
コース中何か所か鎖場があるが、ザレている斜面でバランスを取るための補助程度で、慎重にいけば危険はない。ただし、後述するように西丹沢でも檜洞丸や蛭ヶ岳と比較してややマイナーなこともあり、落ち葉が積もって踏み跡が不明瞭になる個所があることには留意。
大滝橋から30分ほど車道を下れば、中川温泉。ぶなの湯は町営の日帰り入浴施設(2時間利用で700円)。露天風呂もあって汗を流せる。
<秋山の注意点>
秋山独特の注意点を自分の備忘録として書いておきたい。
1)落ち葉で踏み跡が不明瞭になる。指導標やピンクテープ、要所で地形を確かめたり、地図やGPSによる現在地の照合などをいつも以上に怠らないこと。おかしいなと思ったら、慎重にあたりを見回すこと。特に広やかな尾根道や、沢沿いの道などは要注意。
2)落ち葉で不安定な石などに足をのせてバランスを崩すリスクが大きくなる。道が明瞭であればたとえ不整地でも安定した足場を見つけたり、不安定な個所を避けることができる。しかし、落ち葉で埋もれてしまうとこれらが難しくなる。
3)歩くと暑いが、休憩するとたちまち体が冷える。一枚羽織れる上着をすぐに取り出せるようにするとか、歩行中もこまめに脱ぎ着をして体温調整に努める。防寒具、手袋は必携。冬山ではないが、かといって夏山でもない。むしろ装備の選択は、どちらにも状況が変わり得る秋山が難しいように思う。
4)秋の樹林帯は、暗くなるのが想像以上に早い。日没が早くなるのは当然なのだが、このことを今一度確認してヘッドランプの携帯や電池のチェックを怠りなく。
5)公共交通機関利用の場合は、時刻表が変更になっていないか改めて確認を。紅葉の季節は、夏よりも増発されているところもあるようだし、逆に本数が減っていることもある。山中で当てにしていたバスがこなかったら大変だ。
6)景色がきれいすぎて、歩行に思わぬ時間がとられる!秋山は紅葉などで山はひときわ美しくなる。このため景色に見とれたり、写真撮影などで足を止めることがついつい多くなり、普段よりも歩行ペースが遅くなることは必定。もちろん山登りにはいろいろな楽しみ方があり、コースタイム通りに歩くこと自体が目的ではない。しかし、明るいうちに安全に下山することは基本であり、余計に時間がかかりそうであればあらかじめ余裕を持った計画をするなどの工夫で、時間に追われることもなく秋山の美しさを存分に楽しむことが出来るのではないか。出戻り登山者自身はややもするとコースタイムに自分が振り回されているのではないかと思うこともあり、バランスのとり方はいまだに課題だ。
フォトギャラリー:35枚
西丹沢自然教室から吊り橋で西沢を越える
西沢沿いに傾斜の緩いガレ場を進む
40分ほどで下棚沢出合に着く。ここから往復10分ほどで下棚の滝に行ける
下棚沢に入ると、踏み跡はあるが人も来ないのでひときわ静か。谷筋なので紅葉も美しい
下棚の滝が見えてくる
下棚の滝
登山道に戻り、しばらく進むと今度は本棚沢出合に来る。ここからも往復10分ほどで滝に行って来れる
本棚の滝
だーれもいない
善六のタワで尾根の上に出る。ここからは、登りも一服だが、畦ヶ丸に近づくとハシゴなども出てきて再び斜度がきつくなる
派手さはないけれども、美しい紅葉になかなか前に進めない
樹間から覗く畦ヶ丸
畦ヶ丸山頂。このコースは、展望はほとんどないけれども、味わい深い
足止めばかり食って、なかなか前に進めない。しかし、コースタイム通り歩くことが目的ではない。ここはゆっくりと秋の山を味わいたい




