行程・コース
天候
1日目:快晴、2日目:快晴
登山口へのアクセス
バス
その他:
<行き>小田急線渋沢駅より神奈川中央交通バス大倉行き
バスの座席は1/3くらい埋まった程度
<帰り>休日の焼山登山口から三ヶ木行きのバスは、8:08と16:38の二本のみで利用が難しい。
三ヶ木まで歩けば(徒歩1時間半)、橋本など各方面行きバスが多い
この登山記録の行程
【1日目】
大倉(08:30)・・・観音茶屋(08:52)・・・大倉高原山の家・・・雑事場ノ平(09:16)・・・駒止茶屋(09:48)・・・小草平・・・茅場平・・・花立山荘[休憩 10分](10:52)・・・金冷シ(11:15)・・・塔ノ岳[休憩 60分](11:35)・・・丹沢山(13:38)
【2日目】
丹沢山(06:52)・・・棚沢ノ頭(07:41)・・・蛭ヶ岳[休憩 10分](08:20)・・・地蔵平(09:23)・・・姫次[休憩 20分](09:49)・・・八丁坂ノ頭(10:24)・・・黍殻山避難小屋[休憩 30分](10:38)・・・大平分岐(11:13)・・・平丸分岐(11:39)・・・焼山[休憩 10分](12:05)・・・焼山登山口(13:13)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
出戻り登山者は家族を海外に残した単身赴任者であるから、正月といっても山登りくらいしかすることがない。大晦日の山小屋は大混雑というので、元旦から丹沢に行ったのだが、出来心から、これまで歩き通したことがなかった快晴の丹沢主脈を縦走してきた。
<大晦日は大混雑でも元日は人が減る>
年越しを山でするのはいい考えのように思え、早速どこへ行こうか考えたのだが、出戻り登山者でもいけそうな雪山は雪があまりなく、かといって厳冬期の高山に行く実力はない。ここは、困った時の丹沢である。食事の評判が良い丹沢山のみやま山荘を考えたが、大晦日は定員の1.5倍の予約とのこと。初日の出にはあまりこだわらないので、元日から登ることにした。
元日は、新年を山頂で迎えた登山者がたくさん大倉尾根を下ってきたが、登る人はそれに比べると少なめ。大倉尾根は誰が呼んだか「バカ尾根」という通称で知られる。学生時代から単調な登りの印象が強く、いつも下山にしか使ってこなかった。今回は、バカ尾根を久しぶりに「登った」のだが、きつくはあるけれども新鮮な感じで、同じコースでさえ登りと下りでまた味わいが違うのだなと得心。ひと登りして、ちょうど良いところに茶店があるのも新鮮。
標高を稼ぐに連れて、快晴の昇る陽に照らされ霜が溶けて足元は泥濘になるが、振り返ると初陽に輝く相模灘、富士山と望め気分がいい。塔の岳から丹沢山に進むと人がぐっと減る。塔の岳から竜ヶ馬場を経て丹沢山に至る区間は、とても気持ちが良いので、初心者の方にはぜひ足を伸ばしてみることをお勧めしたい。
<予定を変更して丹沢主脈縦走>
みやま山荘は、大晦日は定員の1.5倍だったそうだが、元日は2/3で余裕があった。同宿の方々と談笑しているうちに、当初計画していた鍋割を経由して大倉に戻るのではなく、このまま蛭ヶ岳を経て主脈を縦走するのもいいかと思い始めた。焼山まで歩く丹沢主脈は、丹沢の主だったコースの中でまだ歩いたことがない。いつかは歩きたいとは思っていたのだが、何せバスが日に二本しかなく、それも朝と夕方遅くで登山者には向いていない。そのバスも電車の駅に出るには、三ヶ木で別のバスに乗り換えなければならない。このアプローチの悪さが、これまでいけなかった理由。しかし、正月休みで時間に余裕がある。三ヶ木まで歩けば、そこから先はなんとかなりそうなので予定変更。
翌朝の丹沢山山頂の気温は氷点下7度、早朝は稜線の風もやや強く耳や頬が痛かったが、二日目も快晴で眺めも良く気持ち良い稜線歩きを楽しめた。蛭ヶ岳の岩場も乾いており、通過に困難はなかった。早朝は凍っていた登山路も、日が昇るにつれて少しづつ解けてぬかるんでくる。耳が覆える帽子、ウールのグローブ、一枚羽折れる行動着があると良いだろう。
<蛭ヶ岳から焼山へ>
蛭ヶ岳からの大展望を楽しんでから、姫次方向に下るが、山頂からしばらくは急な階段が続く。朝は霜が降りていてスリップに注意する必要があるが、今回は北斜面にうっすらと溶け残った雪がある程度で、軽アイゼン(状況が読めなかったので6本爪とチェンースパイクを念のため持参したが)を着用する必要は全く感じなかった。
北側の斜面なので日当たりも悪く、寒いのかと思っていたが、そんなことはない。姫次はカラマツとアセビに囲まれた日当たりの良い好展望地で、実に気持ちが良い。アプローチが悪いせいか、正月から登山する人が少ないのか、静かで気持ちの良い尾根歩きを満喫できた。黍殻山の手前に真新しい黍殻山避難小屋が整備されていて、トイレもある。ここは展望はないが小広く開けた草の窪地でテーブルなども整備されており、休憩に良い。
<黍殻山のピークを目指す脇道は痩せている>
次はいつこれるかわからない主脈縦走コース、黍殻山のピークを目指してメインルートを分けた。息を弾ませて上り詰めると、雨量計が設置されているばかりで、展望もない。下りにかかると林相が美しいのだが、しばらく行くと土壌流出で尾根が崩れて木の根もむき出しになってしまっていた。尾根が痩せているので、危険を感じて、下に見える元の巻道を目差して斜めに急斜面を下った。ピークハントが目的でなければ、黍殻山は素直に巻くのが良いかもしれない。
<焼山登山口で利用できるバスは1日二本>
さて、主脈縦走コースを歩き通して焼山登山口にたどり着いたのだが、次のバスまで3時間以上もある。三ヶ木のバス乗り換え点まで国道沿いを7キロ、1時間半歩いた。ここまでくれば各方面にバスが出ている。
みんなのコメント