今シーズンの小屋締めは11月3日(祝・月)泊まりまで。10月はいつ雪が降ってもおかしくない時期です。防寒をしっかりと!
天気・気温
山と周辺の状況
最低気温:+2~5℃ぐらい
最高気温:+4~10℃ぐらい
初氷は、昨年より5日早く、9月12日に観測しました。
現在の稜線の最低気温は2℃~5℃程度。最高気温も5℃前後の日もあります。
今後の台風の進路にもよりますが、朝に氷点下となる可能性もありますので、朝夕の登山道の凍結に注意が必要です。
10月初旬には冠雪を見ることもあります。
登山道の状況
・山荘~奧穂山頂
山荘上部のハシゴ場での落石が多く注意が必要。気温低下時の強風下では岩肌にベルグラ(薄氷)が付着することあります。
・涸沢・ザイテングラート
涸沢小屋からのルート、涸沢ヒュッテからのパノラマルートともにアイゼンは不要。ザイテングラート上では正しいルートを外すと落石・浮き石等の危険が増すため、マーキングに忠実に通行のこと。
・白出沢
セバ谷付近に雪渓が残るが右岸側を通行可。標高1800m付近のゴルジュのトラバース(通称「岩切道(がんきりみち)」)では滑落事故も発生しており、特に岩が濡れた状況では通行注意。
・山荘~北穂方面
涸沢槍付近は浮き石多く、ハシゴ場下部に誤った踏み跡有り(×印のマーキング)。滝谷上部のトラバース(最低コルの北穂側)は滑落多発場所につき注意のこと(8月下旬に滑落死亡事故発生)。特に悪天候下では風雨(時に風雪)が直接吹き付けるなど極端に状況が悪くなる。
・山荘~前穂・岳沢
吊尾根の一部でマーキングが不明瞭、特に涸沢側へ迷い込まないように注意。重太郎新道は、特に下りでの事故が多く下部樹林帯に入っても注意が必要。下降時に草付に見える左側は奥明神沢へスッパリと切れ落ちている。
・山荘~西穂方面
一般ルートに非ず。通行には体力・技術・判断力ともに高いレベルが必要。プロガイドや熟達者との同行を勧める。マーキングが不明瞭であったり、クサリの支点が不安定であったりする。唯一のエスケープルートである天狗沢も上部はかなり不安定。これからの時期は日照時間の短縮に注意。
登山装備
・ヘルメットはあった方が良いです。
・雨具、地図、ヘッドランプ、防寒着など。
注意点
● 今週末も登山道の混雑が予想されます。予定時刻には余裕を持って計画しましょう。
● 登山道を外れると、落石を起こす危険があります。落石は死亡事故につながります。混雑時はお互いに譲り合い、ルートを外れないようにしましょう。
● 初氷を観測しました。これからの時期は、想像以上の寒さに注意。また、予想外の登山道凍結など、状況により登山継続可否を判断する必要があります。
● 日没時間は日に日に早くなるため、計画は目的地への15時到着、実際にも16時ごろまでの到着となるようにしましょう。
● Facebookページ、Twitterで、毎日、写真や天候と気温の情報を発信しています。
● 今年は、ザイテングラート、白出沢、北穂~涸沢岳、前穂吊尾根、西穂高周辺の各登山道で滑落や転落の遭難事故が発生している。各ルートとも特に崩落した箇所などはないものの、長雨により全体的に浮き石が多く通行に注意が必要。
お知らせ
今シーズンの小屋締めは11月4日(11月3日(祝・月)泊まりまで)
昨年の今頃の様子は?
営業4/27~(要予約)。5/20迄の予約受付中(WEB予約推奨)。例年より雪は少な目ですが雪面カチカチ2023.04.21
本日営業開始。昨日迄のまとまった降雪により雪崩や滑落に注意。厳冬期雪山登山装備必要2023.04.27
GWのトレースは天気により消失。雪山登山装備(必ず前爪のあるアイゼンとピッケルが必要)基本2023.05.09
涸沢からでも雪の状況によりルート選びが必要。雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)基本2023.05.17
まだ降雪あり。雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)必要。雪崩、落石、クラックに注意2023.05.24
融雪進んでいますが、雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)必要。雪崩、落石、クラックに注意2023.06.01
穂高岳山荘周辺の過去の様子
穂高岳山荘
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- 090-7869-0045
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- 岐阜県飛騨市神岡町東町504