奥穂高岳 | 穂高岳山荘

朝7:00で積雪3cmほどあります。稜線上は岩肌にベルグラ(薄氷)がつき、積雪も薄いためアイゼンは効かず、大変危険な状況です。

周辺に雪はありませんが、日陰凍結箇所あり。軒下からつららが下がっています。(2014.10.29 穂高岳山荘 )
周辺に雪はありませんが、日陰凍結箇所あり。軒下からつららが下がっています。(2014.10.29 穂高岳山荘 )
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天気・気温

10/16(木) 昼前晴れ、午後から荒れる予想。7:00の気温-2.5℃。
松本市の天気予報
明日
28℃
8℃
明後日
晴のち曇
29℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月3日 4:00発表
高山市の天気予報
明日
30℃
7℃
明後日
晴のち曇
28℃
9℃
日本気象協会提供 2024年5月3日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

最低気温:-3~+5℃ぐらい
最高気温:+4~+10℃ぐらい
降雪があり、朝7:00で積雪3cmほどあります。
気温や降雪など、山の状況変化が激しい季節であり、遭難事故の多発する時期であることを留意しましょう。
御嶽山と穂高連峰は40km程度離れており、噴火による影響はありません。

登山道の状況

現在、稜線上は岩肌にベルグラ(薄氷)が付着しており、積雪も薄いためアイゼンは効かず、大変危険な状況です。
・山荘~奧穂山頂
 山荘上部のハシゴ場での落石が多く注意が必要。気温低下時の強風下では岩肌にベルグラ(薄氷)が付着することあり。
・涸沢・ザイテングラート
 ザイテングラート上では正しいルートを外すと落石・浮き石等の危険が増すため、マーキングに忠実に通行のこと。涸沢付近では雨でもザイテン上部では雪となることもあるので悪天時の状況には注意が必要。
・白出沢
 標高1800m付近のゴルジュのトラバース(通称「岩切道(がんきりみち)」)では滑落事故も発生しており、特に岩が濡れた状況では通行注意。また冷え込みが厳しくなるとこの付近でも凍結する場合があります。
・山荘~北穂方面
 涸沢槍付近は浮き石多く、ハシゴ場下部に誤った踏み跡がります(×印のマーキング)。滝谷上部のトラバース(最低コルの北穂側)は滑落多発場所につき充分な注意が必要(8月、9月ともに滑落死亡事故発生)。また積雪があるとこのルートは極端に状況が悪くなり通行が困難となる。
・山荘~前穂・岳沢
 南稜ノ頭~吊尾根最低コル間で事故が多発。岳沢側の路肩を踏み外さぬよう確実な歩行が求められる。また重太郎新道は、特に下りでの事故が多く下部樹林帯に入っても注意が必要。下降時に草付に見える左側は奥明神沢へスッパリと切れ落ちている。
 また吊尾根は積雪があると極端に通行が困難となります。過去に突然の降雪による気象遭難が多く発生しているルートでもあり、岳沢出発時に晴天でも吊尾根で雪に見舞われ行動不能となるケースが多い。
・山荘~西穂方面
 一般ルートに非ず。通行には体力・技術・判断力ともに高いレベルが必要。プロガイドや熟達者との同行をお勧めします。マーキングが不明瞭であったり、クサリの支点が不安定だったりします。唯一のエスケープルートである天狗沢も上部はかなり不安定です。これからの時期は日照時間の短縮に注意。積雪時にはエキスパート以外通行不可。

登山装備

・ヘルメットはあった方が良いです。
・雪対策が必要ですが、まだアイゼンなどは使えません。
・雨具、地図、ヘッドランプ、防寒着など。

注意点

● 10月に入り、いつ本格的な降雪・積雪があってもおかしくない時期となりました。寒気流入を中心に気象情報に注意し、行動計画の柔軟な変更をできるようにしてください。
● 登山道を外れると、落石を起こす危険があります。落石は死亡事故につながります。混雑時はお互いに譲り合い、ルートを外れないようにしましょう。
● すでに初氷・積雪を観測しています。これからの時期は、想像以上の寒さに注意。また、予想外の登山道凍結など、状況により登山継続可否を判断する必要があります。
● 日没時間は日に日に早くなるため、計画は目的地への15:00到着、遅くとも16:00ごろまでの到着となるようにしましょう。
● Facebookページ、Twitterで、毎日、写真や天候と気温の情報を発信しています。
● 今年は岩場、はしご、鎖での事故が多くなっています。標高の高い場所や、岩稜帯に不慣れな方は、経験者との同行をおすすめします。

お知らせ

今シーズンの小屋締めは11月4日(11月3日(祝・月)泊まりまで)

昨年の今頃の様子は?

営業4/27~(要予約)。5/20迄の予約受付中(WEB予約推奨)。例年より雪は少な目ですが雪面カチカチ2023.04.21

本日営業開始。昨日迄のまとまった降雪により雪崩や滑落に注意。厳冬期雪山登山装備必要2023.04.27

GWのトレースは天気により消失。雪山登山装備(必ず前爪のあるアイゼンとピッケルが必要)基本2023.05.09

涸沢からでも雪の状況によりルート選びが必要。雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)基本2023.05.17

まだ降雪あり。雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)必要。雪崩、落石、クラックに注意2023.05.24

融雪進んでいますが、雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)必要。雪崩、落石、クラックに注意2023.06.01

穂高岳山荘周辺の過去の様子

  • 涸沢岳方面からの穂高岳山荘
  • 大キレット方面
  • ジャンダルムと飛騨尾根
  • ヘリコプターの中から
  • 飛騨側、硬い氷をチェーンソーで割る様子
  • 夕焼けの白出沢
  • 満月に照らされる奥穂高の岩壁
  • 完全な雪山となりました 涸沢岳方面から小屋方面の様子
  • 凍てつく小屋
  • 凍てつく小屋
  • 北尾根も完全雪化粧
  • 稜線の標識も雪に埋まりそうです

穂高岳山荘

現地連絡先:
090-7869-0045
電話番号:
0578-82-2150
連絡先住所:
岐阜県飛騨市神岡町東町504

地図で見る
http://www.hotakadakesanso.com/

施設の詳細を見る

関連する山

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

奥穂高岳 標高 3,190m

 奥穂高岳は穂高連峰の中央にそびえる盟主である。標高3190mは富士山の3776m、南アルプスの北岳の3192mに次ぐ日本第3位の高峰で、頂上に造られた2mを超す大ケルンの上に立つと第2位になろうかという高峰なのである。しかも堂々と大きい山容がいい。  山頂で綾線が分岐し、南西に延びる岩稜は馬ノ背からジャンダルムの奇峰を経て、間ノ岳、西穂高岳、焼岳へと延びる。  もう1つの岩稜は南東へ吊尾根となってたわみ、前穂高岳、明神岳となって上高地に雪崩落ちていく。  山稜は硬いひん岩(ひんがん、ひんは「王」偏に「分」の字)の破片に覆われ、岩屑の堆積した山だ。南東側は涸沢のカールが削り取った断崖で、南面は岳沢が急角度に落ち込み、上高地や乗鞍岳が見える展望の優れた山頂である。  山頂から100mほど西へ向かってから右に折れる主稜線を、うっかり見落として直進すると急傾斜にセバ谷に落ち込んでしまう。毎年のように事故を起こす「だましの尾根」だ。主稜線を北に下ると白出乗越で、穂高岳山荘がある。  頂上から南西に延びる岩稜は、奇峰ジャンダルムに続いている。前衛峰、門番といった意味のフランス語だが、むしろ独立峰と呼びたい山で、悠々としてとりとめのない奥穂高岳をきりっと引き締めている。  初登頂は明治42年(1909)の鵜殿正雄パーティで、槍ヶ岳への初縦走の途中だった。彼は大正元年(1912)には岳沢から天狗沢に入り、天狗のコルからジャンダルムを経て奥穂高岳の初トレースをしている。穂高岳開拓のパイオニアとして銘記されるべき人である。  穂高連峰の開拓は信州の梓川側が早く、山小屋もほとんど信州人が占めているが、奥穂高岳だけは、白出乗越に飛騨の名ガイド、今田重太郎が小屋を建てて登山者の安全を期した。1度登山者の不始末で全焼したが再建し、現在では近代的な山荘になっている。  一般登山道は涸沢からザイテングラートの岩尾根を登って白出乗越に出、奥穂高岳へ向かう。涸沢から白出乗越まで2時間、それから奥穂高岳頂上まで1時間。  飛騨側からは、新穂高温泉から蒲田川右俣を白出沢出合まで2時間、白出沢を登って白出乗越まで7時間。静かな谷のいいコースで、下りに使えば白出乗越から5時間30分で新穂高温泉に着き、バス停前の無料温泉で山の汗が流せるので、山好きに好評である。  上高地から岳沢を経て前穂高岳、吊尾根、奥穂高岳のコースは9時間で頂上に着く。少しきついが、登り甲斐のある道だ。

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

北穂高岳 標高 3,106m

 北穂高岳は穂高連峰の最北端にそびえる。東は涸沢谷、西は蒲田川右俣からの支流、滝谷によって壮絶な岩壁になっている。主稜線は南北に起伏し、南は岩を踏んで涸沢岳へ、北は大キレットを隔てて南岳、中岳、大喰(おおばみ)岳、槍ヶ岳へと続いている。  この山のよさは、西面の滝谷に尽きる。日本でも超一流のロッククライミングのゲレンデである。かつて、名案内人といわれた上條嘉門次が「鳥も止まれねえ」と嘆かせた悪絶な岩壁で、初登攀は大正14年(1925)。早大の四谷龍胤(りようすけ)、小島六郎パーティとR.C.Cの藤木九三(くぞう)、ガイドの松井憲三パーティが、同じ8月13日に挑み、成功している。  滝谷は中間の合流地点からA沢~F沢が分かれ、B沢~D沢の間のルンゼや岩稜、岩壁が主な登攀対象になり、日本を代表する優れたクライマーたちを育ててきた。  北穂高岳は北峰と南峰に分かれている。北峰に三角点があり、直下に北穂高小屋があるので、普通、北穂高岳頂上とは北峰を指す。  登山道は涸沢カールから南稜の急登をがんばれば、3時間で山頂に立てる。上高地からは8時間30分の道のり。

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

涸沢岳 標高 3,110m

 穂高連峰の主な岩峰は、涸沢カールを中心に半円を描いている。テント場から見上げるとひときわ目をひくのが北の肩に鋭い三角錐の涸沢槍を従えた涸沢岳である。南に前穂高岳と奥穂高岳、北にクライマーのハイマート、北穂高岳と、すばらしい山々がそびえているが、姿のよさでは涸沢岳がまとまっている。  ひん岩(ひんがん、ひんは「王」偏に「分」の字)の筋肉質の岩峰で、北穂高岳側は険しい岩壁となり、縦走路としては一級の悪さだ。  南の鞍部は白出(しらだし)沢の突き上げる白出乗越。歴史の古い穂高岳山荘が、風力発電、太陽光発電など最新のシステムを駆使して建っている。山頂から西に張り出している西尾根は冬期コースとなり、北穂高岳・滝谷の眺めがすごい。  上高地から涸沢、ザイテングラート経由で所要8時間30分。涸沢の中腹には、近代登山史に残る涸沢の岩小屋がある。新穂高温泉からは白出沢経由で所要9時間30分。

ユーザーの登山記録から

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