ルートによってはまだ前爪のあるアイゼン・ピッケルが必要です。アイゼンなしで穂高を歩けるのは例年海の日以降となります。
天気・気温
山と周辺の状況
最近の気温は、最低気温が1℃~5℃ぐらい、最高気温は8℃~15℃ぐらいで推移しています。
周辺の景色は夏山らしくなってきました。雪の消えた斜面でミネズオウ、
ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ
などが咲いています。
しかし夏近しとはいえ、穂高ではまだまだ雪がたくさんあります。例えば、このミネズオウの咲く斜面へは急傾斜の雪面をアイゼン・ピッケルを使ってトラバースしないと近よれません。アイゼンなしで穂高を歩けるのは、例年では、海の日以降となります。
登山道の状況
・山荘周辺および稜線は、いつもの年より早く雪解けが進んでいるますが、まだ残雪はあり、積雪期登山となります。
・登山口から中腹部では例年より多い箇所もあったため、通行箇所の差異に注意してください。また、融けては固まり、雪が固く締まっているところもある時期です。
・落石が起きやすい状況のため、「落とさない、当たらない」ように。
・雪の締まり+ゆるみによるトラブル(転滑落、落石、踏み抜き、スノーブリッジ崩落)に注意。また、夏道と雪上のどちらを歩くべきかの判断が必要なので、それを出来る人のみが通行可能な時期です。
穂高岳山荘~奧穂高岳山頂
・山頂まではほぼ夏道です。山荘直上ハシゴ場より上は残雪もありますが、状況に日々変化あるため現地で判断を。
・ハシゴ場上は夏道ではない方の岩稜帯を通らないこと。直登するルートが正しい(岩稜帯を通行すると落石を多発させてしまうため)
穂高岳山荘~涸沢岳山頂はほぼ雪はなくなりました。
涸沢〜ザイテングラート〜穂高岳山荘
・涸沢〜ザイテンバットレス(取り付き)まで15mほどの雪があります。
・クサリ場から20分広場上部までは夏道を使えますが、そこから山荘までは雪。
・雪道に慣れてない方は、前爪のあるアイゼンとピッケルをお持ちください。
この時期は日に日に道の状況が変わっていくので注意が必要です。
新穂高~白出沢~穂高岳山荘
・10本爪以上のアイゼンとピッケルが必要です。
・白出出合登山口~徒渉点(重太郎橋)まで夏道です。
・岩切道は雪渓が残っていますが、抜けるところがありますので夏道の岩切りを通った方がよいでしょう。
・鉱石沢は雪渓が残っていますが、抜けやすいので注意が必要です。
・荷継小屋跡とセバ谷の中間~山荘とセバ谷の中間くらいまで、急な雪渓が長く残っています。
この時期は日に日に道の状況が変わっていくので注意が必要です。
山荘~北穂方面 正確な情報は未確認です。
山荘~前穂・岳沢 正確な情報はありません。岳沢小屋の情報を確認することをおすすめします。
山荘~西穂方面 残雪はないという話も入ってきていますが、正確な情報はこちらでは未確認です。
いずれも一般ルートではないため、エキスパート以外は通行しない方が良いでしょう。
登山装備
街は夏の陽気ですが、ここはまだ天候によっては、朝晩気温が一桁台になります。さらにまだ残雪箇所もあり、装備不備に注意。
装備や服装は、寒い方に合わせましょう。気温差に対応できる服装でお越しください。
日焼け対策とサングラス、ルートにより10本爪以上のアイゼン、ピッケルをお願いします。
注意点
● 街は夏の陽気ですが、ここは冬です。装備上備に注意。
● 落石が多くなっています。雪解け後は緩んでおり落石しやすいです。
● 雪上およびアイゼンを履いた岩稜歩きでは、転滑落に特に注意してください。
お知らせ
宿泊料金 1泊2食付 9,600 円
今シーズンの営業は4月27日(月)~11月3日(月・祝)泊まで(11/4は売店営業のみ)
7月19日(日)はかなりの混雑予想です。
昨年の今頃の様子は?
本日営業開始。昨日迄のまとまった降雪により雪崩や滑落に注意。厳冬期雪山登山装備必要2023.04.27
GWのトレースは天気により消失。雪山登山装備(必ず前爪のあるアイゼンとピッケルが必要)基本2023.05.09
涸沢からでも雪の状況によりルート選びが必要。雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)基本2023.05.17
まだ降雪あり。雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)必要。雪崩、落石、クラックに注意2023.05.24
融雪進んでいますが、雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)必要。雪崩、落石、クラックに注意2023.06.01
穂高岳山荘周辺の過去の様子
穂高岳山荘
- 現地連絡先:
- 090-7869-0045
- 電話番号:
- 0578-82-2150
- 連絡先住所:
- 岐阜県飛騨市神岡町東町504