涸沢〜穂高岳山荘はまだかなりの残雪あり、雪道に慣れていない方はぜひ滑り止めの用意を。ルートによっては前爪アイゼンとピッケル必要。
天気・気温
山と周辺の状況
最近の気温は、最低気温が4℃~7℃、最高気温は11℃~20℃ぐらいで推移しています。
7月11日最低気温5℃台
7月12日10℃
7月13日6:21の気温9℃
7月14日9℃
7月15日9℃
最高気温は両日とも20℃を越え、朝夕と日中の気温差が激しいです。
今後は台風や低気圧の動き次第で天候悪化も予想されるので、入山直前の天気予報を確認してください。
登山道の状況
今年は例年に比べて雪解けがやや早いものの、涸沢などの谷筋には残雪がまだまだ豊富に見られます。
特徴として標高2300m〜2600m付近の残雪は局所的に例年以上の深さとなっている。
主稜線についてはほぼ全てにおいてルート上には雪はありません。
メインルートとなる涸沢〜穂高岳山荘でまだまだかなりの残雪があります。
この時期としては普通のことではあるのですが、酷暑の下界からすると面食らってしまうかもしれません。
涸沢上部の雪渓は慣れた方ならアイゼンなしでも通過できますが、ビギナーの方はぜひ滑り止めのご用意を。
・穂高岳山荘〜奧穂高岳山頂
残雪無し。浮き石注意。
・穂高岳山荘〜涸沢岳山頂
残雪無し。浮き石注意。
・涸沢〜ザイテングラート〜穂高岳山荘
涸沢小屋上部から標高2500付近までやや急な雪渓がルートを覆っている。この雪渓の通過には10本爪以上のアイゼンとピッケルの携行が望ましい。
ザイテングラート取り付きや中間点付近、山荘直下で短い雪渓を踏むもののステップあり。
・新穂高〜白出沢〜穂高岳山荘
セバ谷下(2400m付近)から2600m付近まで、長さ約400mほどの急峻な雪渓あり。
登り下りともアイゼン(10本爪以上)・ピッケル必携。
1800m付近のゴルジュ下徒渉地点には丸木橋あり。
・山荘〜北穂方面
コース上の99%に雪はないが、1ヶ所だけー最低コルの涸沢岳側のスラブ状の岩場に5mほど氷化した残雪がルート上にある。
特に朝の気温の低い時間の通過には注意が必要。迂回上可。
ルート上には浮石が多いものの、崩落や通行上可能箇所はなし。
・山荘〜前穂・岳沢
ルート全般に渡って残雪は消えている。紀美子平の奥穂側にルート上に5mほどの残雪があるものの、脇を容易に通過可能でアイゼン・ピッケルの必要なし。
吊尾根はルートの全てが岳沢側を通る。涸沢側への踏み跡へ入らないよう注意。
・山荘〜西穂方面
正確な情報はこちらでは未確認です。一般ルートに非ず。
エキスパート(岩稜経験を多く積んでいる人)以外通行上可。
雪解け後のマーキングやルート整備の上明瞭点が多く予想されます。エスケープ困難。
登山装備
下界では35℃越えなどとも聴こえてきますが、標高3000mの稜線はあくまでも爽やかです。
ただし朝晩の気温が5土台になることもありますので、防寒もお持ちください。
さらにまだ残雪箇所もあり、装備不備に注意。
気温差に対応できる服装でお越しください。
日焼け対策とサングラス、ルートにより10本爪以上のアイゼン、ピッケルをお願いします。
注意点
● 涸沢〜穂高岳山荘まで、まだかなりの残雪があります。
● 落石が多くなっています。雪解け後は緩んでおり落石しやすいです。落とさない、当たらないよう注意。
● 雪上、および、アイゼンを履いた岩稜歩きでは、転滑落に特に注意してください。
● 下界の気候に惑わされず、しっかり防寒着を持ってきてください。夜は5℃程度まで下がります。
お知らせ
宿泊料金 1泊2食付 9,600 円
今シーズンの営業は4月27日(月)~11月3日(月・祝)泊まで(11/4は売店営業のみ)
7月19日(日)はかなりの混雑予想です。
昨年の今頃の様子は?
営業4/27~(要予約)。5/20迄の予約受付中(WEB予約推奨)。例年より雪は少な目ですが雪面カチカチ2023.04.21
本日営業開始。昨日迄のまとまった降雪により雪崩や滑落に注意。厳冬期雪山登山装備必要2023.04.27
GWのトレースは天気により消失。雪山登山装備(必ず前爪のあるアイゼンとピッケルが必要)基本2023.05.09
涸沢からでも雪の状況によりルート選びが必要。雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)基本2023.05.17
まだ降雪あり。雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)必要。雪崩、落石、クラックに注意2023.05.24
融雪進んでいますが、雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)必要。雪崩、落石、クラックに注意2023.06.01
穂高岳山荘周辺の過去の様子
穂高岳山荘
- 現地連絡先:
- 090-7869-0045
- 電話番号:
- 0578-82-2150
- 連絡先住所:
- 岐阜県飛騨市神岡町東町504