「無塩そうめん」は短いゆで時間が山ごはんにぴったり! 山で使える麺①

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季節はすっかり春、日向ぼっこが気持ち良い今日この頃です。こんなときはのんびりハイキングをしながら、ぽかぽか陽気の中で山ごはんを楽しんでみてはいかがでしょう。​3月15日に刊行した山ごはんのレシピ本、『山で麺!クイックレシピ80』(山と溪谷社)より、山での調理に使える麺とその料理例をご紹介します。

コッヘルやフライパンひとつでさっと作れる麺料理は、スピードが求められる登山での調理にぴったり。ソースやスープと一緒につるっと食べられるので、疲れた体でも食べやすく、一杯で完結できるのも魅力です。

ここでは、書籍に登場する麺のなかでも「特にこれは使える!」という麺を5つピックアップ、5回に分けて紹介します。
 

塩分を気にせず作れる無塩タイプが最強!

料理の幅広さ   ★★★
入手のしやすさ  ★☆☆
持ち運びやすさ  ★★☆

※写真は、はくばくの「塩分ゼロそうめん」

ゆで時間2~3分ととにかく短いそうめん。山では温かい汁やスープでいただくにゅうめんがおすすめ。

あっさりしているので、和・中・洋とさまざまなスープに合うのが魅力ですが、通常は食塩が使用されており茹でるとその塩分が出てくるため、家で調理するときはゆで汁を捨てていると思います。しかし、山ではゆで汁を捨てられないため、スープに直接入れて茹でることになります。そうめんから出る塩分を見越してスープの味を調整するなどテクニックが必要になり、ちょっと面倒です。

その煩わしさを解消してくれるのが、この食塩不使用のそうめんなのです! 塩分を気にせず、インスタント麺と同じように扱えます。

ひとつ難点を言うと手に入りにくいところ。スーパーなどではあまり置いておらず、編集チームもネット通販で購入しています。ちなみに、うどんやそばの乾麺も無塩タイプのものありますが、ゆで時間5~10分程度とそうめんに比べてだいぶ長くなります。

さて、そんな無塩タイプのそうめんを使った技ありレシピを2つご紹介します。

 

レシピ1 ぽかぽかうーまいめん

鶏肉を仕込む際に片栗粉を。スープにとろみが出て温か!

●材料(1人分)

そうめん(無塩タイプ) …… 1束
鶏肉 …… 20g
乾燥まいたけ、乾燥野菜 …… 適量
塩麹 …… 適量
中華風調味料 …… 5g
ゆずこしょう(好みで)…… 少々
水 …… 適量

 

●作り方(調理時間10分)

1.[家で] 食品用ポリ袋に、小さく切った鶏肉と塩麹を入れて揉む。片栗粉(分量外)をまぶし入れ、冷凍する。

2.[山で] 湯を沸かし、乾燥まいたけを入れる。

3.2にそうめんを入れ、麺が硬いうちに、乾燥野菜、中華風調味料を加える。好みで、ゆずこしょうを添えていただく。

 

●アドバイス

鶏肉に片栗粉をまぶしておくことで、調理時にくっつかず、扱いやすくなる。汁にとろみがついて冷めにくくもなり、一石二鳥。乾燥まいたけは家で数日干せば作れる。戻りにくいので最初に入れること。

レシピ提供=小宮山 花 写真=澤木央子

 

レシピ2 さっぱり! なめたけあえそうめん

チューブ入りなめたけは山で重宝。つるっと食べやすく食欲アップ!

● 材料(1人分)

そうめん(無塩タイプ)…… 1束
なめたけ(チューブタイプ270g )…… 1/2本
ミニトマト …… 10個
パクチー …… 好みで
水 …… 適量

 

●作り方(調理時間10分)

1.コッヘルに少量の湯を沸かし、そうめんをゆでる。できるだけ水分を飛ばす。

2.ミニトマトは刻む。

3.そうめんと、たっぷりのなめたけをあえ、ミニトマトとパクチーをトッピングする。

 

●アドバイス

なめたけはドレッシング代わりに野菜とあえたり、のりで巻いたりと、つまみにもなる。麺と絡めると、とろとろと食べやすい。和のイメージが強いが、ここではトマトとパクチーでアジア風アレンジ。

 

レシピ提供=栁澤智子 写真=澤木央子


いかがでしたか? ぜひ山でチャレンジしてみてください。次回もお楽しみに。

 

『山で麺! クイックレシピ80』

山ごはんのなかでも出番の多いラーメンやパスタなどの麺料理に特化したレシピを紹介。アウトドア料理家や山岳ライター、食事当番の経験豊富な登山者など、山ごはんのアイデアをもつ方々からレシピを集め、インスタント麺、冷凍麺、早ゆでパスタなどを使ってコッヘルやフライパンひとつで手軽に作れる麺80食を提案。

 


『山で麺! クイックレシピ80』
編者: 山ごはん研究会
発売日:2021年3月15日
価格:本体価格1300円(税別)
仕様:A5判・本文128ページ
詳細URL:http://www.yamakei.co.jp/products/2820450510.html

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山で使える麺 From『山で麺! クイックレシピ80』

コッヘルやフライパンひとつでさっと作れる麺料理は、スピードが求められる登山での調理にぴったり。ソースやスープと一緒につるっと食べられるので、疲れた体でも食べやすく、一杯で完結できるのも魅力です。<br/> しかし、山では、ゆで時間が短いもの、塩分の少ないものなど、山で扱いやすい麺を選びたいもの。ここでは、書籍に登場する麺のなかでも「特にこれは使える!」という麺を5つピックアップ、5回に分けて紹介します。

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