お馴染みの味付き即席めんは登山でも大活躍! 山で使える麺② チキンラーメン

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季節はすっかり春、日向ぼっこが気持ち良い今日この頃です。こんなときはのんびりハイキングをしながら、ぽかぽか陽気の中で山ごはんを楽しんでみてはいかがでしょう。​山ごはんのレシピ本、『山で麺!クイックレシピ80』(山と溪谷社)より、山での調理に使える麺とその料理例をご紹介します。

コッヘルやフライパンひとつでさっと作れる麺料理は、スピードが求められる登山での調理にぴったり。ソースやスープと一緒につるっと食べられるので、疲れた体でも食べやすく、一杯で完結できるのも魅力です。

ここでは、書籍に登場する麺のなかでも「特にこれは使える!」という麺を5つピックアップ、5回に分けて紹介します。
 

ラーメン、かた焼きそば、そのまま行動食でも。日清食品「チキンラーメン」

料理の幅広さ   ★★☆
入手のしやすさ  ★★★
持ち運びやすさ  ★★☆

 

家でもお馴染みのインスタントラーメン。パッケージを見ただけで味が想像できる方も多いのではないでしょうか。「麺自体に味が付いている」というのが他のインスタント麺との違いで、これが大きな魅力。山で活躍するポイントであります。

【山で使えるポイント】

①細かな味の調整も不要、沸騰した湯を注ぐだけというワンムーブでチキンラーメンが作れる。また、ストーブとコッヘルを使って茹でるということをしなくても、保温ポットに入れたお湯で作れてしまう

②ジュースや豆乳などを加えてスープをアレンジするのもよし

③かた焼きそばとして使うのも面白い

④たたき割ってスナックとして食べられる。行動食や非常食、つまみにもよし

そんなチキンラーメンを使ったなるほど!技ありレシピを2つご紹介します。

 

レシピ1 チキンラーメンのかた焼きそば

あんは調味料なしでOK! 味は麺におまかせのあんかけそば

●材料(1人分)

日清の「チキンラーメン」…… 1袋
カット野菜 …… 1/2袋
魚肉ソーセージ …… 1/2本
片栗粉 …… 小さじ2
水 …… 180ml
油 …… 適量

 

●作り方(調理時間10分)

1.カット野菜と食べやすく切った魚肉ソーセージを油で炒める。

2.水を入れ、野菜に火が通ったら水溶き片栗粉(分量外の水小さじ2で溶いたもの)を加えてとろみをつける。

3.火から下ろし、チキンラーメンを割り入れて、軽く混ぜる。

 

●アドバイス

麺の味がかなり濃いので、あんは調味料なしでOK 。片栗粉はファスナー付きの食品用小袋に入れていくと、袋のまま水溶きができる。麺を皿にのせて、あんをかけ、混ぜながら食べるのもおすすめ。

レシピ提供=小林千穂 写真=澤木央子

 

レシピ2 洋風チキンラーメン

野菜ジュースの力を借りて、 おなじみの味をちょっとおしゃれに!

● 材料(1人分)

日清の「チキンラーメン」…… 1袋
野菜ジュース …… 1本(200ml)
にんにく(チューブ)…… 5cm
粉チーズ …… 適量
オリーブオイル …… 小さじ1
コンビーフ、乾燥野菜、乾燥わかめなど好みの具 …… 適量
水 …… 250ml

 

●作り方(調理時間10分)

1.鍋に野菜ジュースと水、にんにくを入れ、中火にかける。

2.沸騰したらチキンラーメンを入れ、麺をほぐしながら1分ほど煮る。

3. 火を止めて、粉チーズとオリーブオイルをかけ、好みの具をのせる。

 

●アドバイス

野菜ジュースは無糖で果物不使用のものを。汗をかく季節にはトマトジュースもおすすめ。酸味が効き、さっぱり食べられる。具は山行日数に応じて選ぼう。1日目なら、かいわれやハムなど生ものでも。

 

レシピ提供=shiho&ヤッホー‼さん。 写真=澤木央子


いかがでしたか? ぜひ山でチャレンジしてみてください。次回もお楽しみに。

 

『山で麺! クイックレシピ80』

山ごはんのなかでも出番の多いラーメンやパスタなどの麺料理に特化したレシピを紹介。アウトドア料理家や山岳ライター、食事当番の経験豊富な登山者など、山ごはんのアイデアをもつ方々からレシピを集め、インスタント麺、冷凍麺、早ゆでパスタなどを使ってコッヘルやフライパンひとつで手軽に作れる麺80食を提案。

 


『山で麺! クイックレシピ80』
編者: 山ごはん研究会
発売日:2021年3月15日
価格:本体価格1300円(税別)
仕様:A5判・本文128ページ
詳細URL:http://www.yamakei.co.jp/products/2820450510.html

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山で使える麺 From『山で麺! クイックレシピ80』

コッヘルやフライパンひとつでさっと作れる麺料理は、スピードが求められる登山での調理にぴったり。ソースやスープと一緒につるっと食べられるので、疲れた体でも食べやすく、一杯で完結できるのも魅力です。<br/> しかし、山では、ゆで時間が短いもの、塩分の少ないものなど、山で扱いやすい麺を選びたいもの。ここでは、書籍に登場する麺のなかでも「特にこれは使える!」という麺を5つピックアップ、5回に分けて紹介します。

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