【大地震を経験した私の結論】災害時もスマホ電池切れの心配なし モバイルバッテリー使いこなし術とは?

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「何からやればいい?」「好きなデザインがない」「置き場所に困る」「めんどくさい」。いつかやらなければと思いながら、なかなか実践できない自宅の防災対策。『おしゃれ防災アイデア帖』(山と溪谷社)では、整理収納アドバイザーのMisaさんが、そんな人に向けてスッキリ暮らして無理なく続く防災アイデアを紹介。暮らし目線で考えた新しい防災アイデア満載の本書から、内容の一部を抜粋します。

手軽に短時間で充電できる仕組みづくり

コードレスの電化製品は持ち運びが便利で、停電時にも使える安心感があるため、わが家では充電式のものを選ぶことが多くなりました。

コードレスのアイテムを快適に使いこなすコツは、いつでも手軽に充電できるようにしておくことだと思っています。ついつい後回しにして、使いたい時に充電切れでがっかり……なんてことにならないために、すぐ充電できる場所を作っておくのがおすすめです。

充電のたびに専用のケーブルを出したり片付けたりする手間を省き、出しっぱなしにしておけば、いつでも接続するだけでいいのでラクです。その状態でも散らかって見えないように、シンプルなボックスを用意して、キッチンカウンターの一番奥を充電スペースとしました。

防災用に購入したモバイルバッテリー(充電用の電子機器)がとても便利で、毎日家の中でスマホを充電する時にも活用しています。夜寝る前に、その日使ったモバイルバッテリーを充電器につないでおけば、翌朝には満タンになっています。わが家で使っているのは、20100mAhの大容量で、iPhone11proに約4回充電できるタイプです。

こうして防災アイテムを日常に取り入れながら、電力のストックも習慣化していけたら突然の停電時にも心強いです。

充電スペースには無印良品のソフトボックスを使っています。
柔らかい素材なのでカメラなどの電子機器を置く時も傷つきづらく安心。

アダプタとケーブルは、急速充電対応を改めて購入しました。充電時間をかなり短縮できます。アダプタはコンパクトで2ポートのものを。

モバイルバッテリーは常に満タンのものがスタンバイ

スマホを直接コンセントにつなぐことがなくなり、家の中でもモバイルバッテリーから充電しています。コンセントの位置に縛られずどこでも充電できて快適です。また、災害などで急にモバイルバッテリーを持ち出さないと行けない時もフル充電されていて安心。充電のタイミングや仕組みが習慣になっていることは停電時も心強いです。

防災リュックにはスマホとセットで入れる

緊急時に持ち出すモバイルバッテリーは防災リュックに入れっぱなしにせず、日常的に使っています。もし避難することがあったらスマホとセットで最後にリュックに入れることになります。普段から使い慣れておけて、いつもフル充電した状態でスタンバイしておけるのがメリット。

充電する機器がどのコネクタに対応するか把握しておく

わが家で使っている機器はMicroUSB で充電できるものが多いです。ハンディファン、モバイルバッテリー、LEDライト、Bluetoothスピーカー、カメラ、ビデオカメラなどはこれ一本で全て充電可能です。購入した時に付属するそれぞれの充電器を出したり片付けたりすることなく、いつでも手軽に充電できる仕組みはとてもラクです。

(本記事は『おしゃれ防災アイデア帖』からの抜粋です)


『おしゃれ防災アイデア帖』

「何からやればいい? 」「好きなデザインがない」「めんどくさい」「置き場所に困る」 あなたの“防災できない”を解決。 スッキリ暮らして無理なく続く「防災アイデア」満載。


『おしゃれ防災アイデア帖』
著者: Misa
発売日:2021年3月6日
価格:本体価格1300円(税別)
仕様:四六判128ページ
ISBNコード:9784635490542
詳細URL:http://www.yamakei.co.jp/products/2820490540.html

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【著者略歴】
Misa
整理収納アドバイザー、地震ITSUMO講座認定講師。夫と9歳と7歳の息子との4人暮らし。大阪府北部地震をきっかけに暮らしに馴染む備えを考えはじめる。著書に『北欧テイストのシンプルすっきり暮らし~散らかっても10分で片づくアイディア~』(マイナビ出版)がある。Instagram YouTube 

防災と暮らしをセットで考えるーー「はじめに」より

私は、小学生の息子2人と夫と4人で暮らしています。
実は、「防災」「備え」という言葉がずっと苦手でした。
めんどくさくて、どうしても楽しい気持ちにはなれなかったからです。

雑誌の中で特集があっても読み飛ばしていたような私ですが、2018年の大阪府北部地震を機に防災に対する意識が変わりました。

当時、子どもはまだ6歳と4歳でした。私の防災知識はゼロに近く、家には防災グッズがひとつもない状態。こんな無防備な家で、幼い2人をどうやって守ったらいいのだと、怖くて、とても情けない気持ちになりました。
防災と暮らしをセットで考えるようになったのは、そんな苦い経験からです。

もしもの時も、いつもに近い暮らしを続けるためには、どんな対策をしておけばいいのか知りたいと強く思いました。自治体の防災冊子で自分なりに調べてみましたが、これだと思えるものにはなかなかたどり着けませんでした。

防災講座を探して参加しながら、少しずつ備えを考えるうちにだんだん「暮らしの数だけ備えがある」と思えてきたのです。もしもの時に、困りごとを少しでも減らすものや知識が防災なら、それは人や暮らしのかたちによって変わってくるでしょう。

それなら、普段の暮らしをもとに考えていく方が本当に必要なことが見つけやすいはずです。
そして、日常に溶け込む防災であれば、自分にも続けられそうだと思いました。

この本でご紹介するのは、防災のプロではなく一人の母親であり整理収納アドバイザーである私が暮らしを楽しみながら、もしもの時の安心を備えるアイデアです。
家族が好きな味の備蓄食材や、使いやすい収納、管理しやすい仕組み、防災を無理なく続けるための、暮らしの工夫を紹介しています。

読んでくださった方にとって自分の暮らしに寄り添う備えをはじめるきっかけになったり「これならできそう!」と思っていただけると嬉しいです。

おしゃれ防災アイデア帖

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