アライテントの福永さんに教わる山のテントの基本 第2回テントの設営手順
山岳テントメーカーのアライテントの福永克夫さんに、山岳テントの設営手順を教えていただきました。山と溪谷Ch.で公開している動画の内容をダイジェストで紹介します。
スリーブ式テントの設営手順
1.フレームを伸ばす
まず最初にフレームを伸ばす。最初にテント本体等を広げると、風で飛ばされてしまうこともあるため。
チェックポイント
きちんと接続することを心がけよう。中途半端だと負荷がかかり、破損の原因に。
2.フレームをスリーブに通す
スリーブの入り口はテントの入口側にする。
ある程度差し込んだら、スリーブを引き寄せるように。
3.テントを立ち上げる
テント本体の床部分を持つことで、フレーム先端がフレーム受けに入りやすくなる。
四隅までフレームが通ったら立ち上げ完了。
4.テントの固定
まずは仮固定をする。フットプリントを使う場合は、先に敷いてテントの位置を決める。
テントを設置したら四隅をペグで固定する。
5.フライシートをかぶせる
フライシートをかけて、フライシートのペグダウンをする。
チェックポイント
フライシートの入り口は閉じたままペグダウンする。
6.張り綱をペグダウン
フライシートの固定がおわったら、本体の張綱をとめて、完成。
チェックポイント
張り綱…テントのフレームに掛かる力を分散させるパーツ
【動画】スリーブ式テント設営手順
吊り下げ式テントの設営手順
1.フレームを伸ばす
このフレームは2本が連結しているタイプ。
チェックポイント
- きちんと接続することを心がけましょう
- 上下があることも確認しておきましょう
2.フロアを固定
フック式はフロアを固定してから立てることができる。まずは設営位置を決め、入口の位置を決めたらペグでフロアを固定する。
倒立式スリーブにフレームを通す。
チェックポイント
倒立式スリーブ 末端にだけ付いているフレーム受け部分
3.フックをフレームにセット
まずはセンターのフックをかける。次にその他のフックをかける。
テント本体の設営終了。
4.フライシートをセット
四隅を仮固定し、フライシートをかける。
このテントは本体から張綱がなく、フライシートにフレームを巻き付けて接続する。
5.張り綱をペグダウン
前室と四隅、フライシートのテンションコードをペグダウンして完成
【動画】吊り下げ式テント設営手順
山と溪谷ch.
「山と溪谷ch.」は、山と自然に関するコンテンツを出版・配信する山と溪谷社が運営する登山専門チャンネルです。雑誌と同様、季節ごとのコースガイド、読図やロープワークなどのハウツー、用具の選び方や新製品情報などを配信しています。YAMAYAでは動画の内容をダイジェストで紹介します。