【11月1日更新】伯耆大山の紅葉は見頃を迎えています。秋山紅葉情報2023

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秋が深まり、紅葉前線は西日本へ移ろいつつある。中国地方の紅葉名山・伯耆大山から現地の紅葉情報をお届けしよう。

構成=山と溪谷オンライン

中国地方随一の黄葉の名所、伯耆大山(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

中国地方随一の黄葉の名所、伯耆大山

伯耆大山(ほうきだいせん)は標高1709mを誇る中国地方の最高峰。西側から見れば「伯耆富士」と呼ばれるほど美しく雄大な姿を、南側から見れば切り立った山肌が荒々しいダイナミックな姿を見せてくれる。

伯耆大山で色づく樹木はブナ、ミズナラ、カエデなど。とくに黄葉する樹木が多く、山肌が黄色に染まる姿は圧巻。メインコースの夏山登山道を通ると、登山道の両サイドを彩る紅葉を楽しみつつ、山頂からの絶景を堪能することができる。

10月30日 中腹から山裾で紅葉が見頃に

中国地方随一の黄葉の名所、伯耆大山(写真=大山観光局)
10月28日に大山観光案内所付近から撮影された伯耆大山(写真=大山観光局)

大山観光局によると、現在、山の中腹から山裾の大山寺付近で紅葉が見頃を迎えている。紅葉の色づきは例年並み。これから気温が下がると一気に紅葉が進むとのこと。すでに大山寺周辺では朝9時段階で10度まで下がっているので、寒さへの備えをしておこう。

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この記事に登場する山

鳥取県 / 中国山地中部

大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

紅葉情報2023

秋が深まるにつれて、山の表情は刻々と移ろっていきます。北は北海道、標高の高い日本アルプスから九州の山まで紅葉前線を追いかけて、全国の登山エリアの最新情報をお届けします。

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