街のすぐそばにある豊かな自然と展望を満喫。楽しみ方いろいろな鎌倉・三浦周辺の山歩き

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季節を問わず観光客に人気の神奈川県鎌倉・三浦周辺のエリアは、一般的には海の印象が強いが、起伏に富んだ丘陵が広がりハイキングコースも多い。市街地至近にもかかわらず、一歩トレイルに入れば豊かな自然が広がる。海や富士山、街並みの眺めがよいのも、このエリアならではの魅力だ。

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文=鈴木志野・山と溪谷オンライン
TOP写真=サクさん

初級から上級まで、バリエーション豊かな厳選6コース

鎌倉・三浦周辺のエリアの魅力は、アクセスのよさを利用した多彩な楽しみ方ができることだろう。気軽に歩ける丘陵や低山でコースを短めに設定すれば、午前中歩いて午後には観光も可能なので、初心者や子ども連れにもおすすめ。一方、手つかずの原生林が残るコースや上級者向けのロングコースもあるので、市街地至近の自然をバリエーション豊かに楽しむことができる。

円海山・大丸山から鎌倉へ(横浜・鎌倉)

大丸山からの展望(写真=えいちゃんさん)

横浜市南部にある円海(えんかい)山周辺は、多摩丘陵南端と三浦丘陵北端のあたりに位置しており、豊かな自然が残るエリア。都市部にこれほどの規模の緑地が広がっているのは希少である。谷戸や変化に富む地形の中、いくつものトレイルが延び、市民の憩いの場になっている。このエリアから鎌倉までつないで歩いてみよう。

JR根岸線港南台駅をスタートして市街地を抜け、眺めがよい高台から山道に入り、いっしんどう広場へ。付近にある円海山の山頂部は立ち入り禁止なので、ここから横浜市最高峰の大丸(おおまる)山をめざす。「ビートルズトレイル」と呼ばれている、なだらかで歩きやすい道を進み、大丸山への分岐から階段をすぐで山頂に出る。金沢八景方面の展望がすばらしい。

再びトレイルに戻り、次は関谷奥見晴台へ。なだらかな道をさらに進んでいくと、市境広場に到着する。ここからは横浜市と鎌倉市の境の道となる。岩が狭まる切通しのような箇所を過ぎ、しばらく歩けば天園だ。街並みと海を眺めがよいので、しばしの休憩によい。ここから亀ヶ淵方面から鎌倉市街地に下るが、瑞泉寺方面、もしくはまだ足に余裕があれば、天園ハイキングコースを大平山方面に向かうのもよい。

小さい子ども連れの場合は、金沢動物園を起点に円海山や大丸山を散策し、後半は動物園を楽しむというプランもおもしろい。

行程・コース

最適日数:日帰り 4時間50分
総歩行距離:11,600m /上り標高: 468m 下り標高: 507m
行程:港南台駅(08:00)・・・分岐(08:25)・・・いっしんどう広場(09:00)・・・梅沢山休憩所(09:20)・・・分岐(09:30)・・・大丸山(10:00)・・・関谷奥見晴台(10:15)・・・市境広場(10:35)・・・天園(11:15)・・・鎌倉宮(12:05)・・・岐れ路(12:15)・・・鶴岡八幡宮(12:30)・・・鎌倉駅(12:50)
高低図
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ぶらり休日 鎌倉・三浦・湘南エリアのハイキング案内

鎌倉・三浦・湘南エリアは、街のすぐそばに低山や丘陵が広がり、初心者やファミリーでも気軽に歩けるコースが多い。富士山の展望、豊かな自然、街並みや海の眺め--。海だけではない魅力を味わいに、次の休日、でかけてみよう。

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