夏山登山を日帰りで! 山と溪谷おすすめの関東の名山
『山と溪谷』2024年7月号の特集は「夏の日帰り名山」。ショートタイムで楽しめる全国の名山を網羅したコースガイド特集の中から、涼しげな水辺を巡る関東周辺の名山を紹介しよう。
群馬県尾瀬ヶ原(おぜがはら)
1591m(鳩待峠)
本州最大の高層湿原を周回する花の山旅
尾瀬ヶ原は標高約1400m、東西約6km、南北2kmにわたって広がる高層湿原。花の名所でもあり、とくに7月下旬のニッコウキスゲはみごと。至仏山(しぶつさん)、燧ヶ岳(ひうちがたけ)と組み合わせて山小屋泊まりで歩かれることが多いが、尾瀬ヶ原だけで鳩待峠からの入山なら日帰りできる。
ビジターセンターや山小屋が集まる山ノ鼻(やまのはな)から、至仏山、燧ヶ岳を仰ぎ、花をめでる湿原漫歩が始まる。6月半ば~7月上旬にはレンゲツツジやイワカガミ、ニッコウキスゲが咲き、前後してヒオウギアヤメ、その後はキンコウカ、サワギキョウなどが次々に湿原を彩る。中田代(なかたしろ)の下ノ大堀川(しものおおほりがわ)付近までの往復でも充分に楽しめるが、余裕があれば竜宮(りゅうぐう)十字路、見晴(みはらし)まで足をのばしたい。帰りに戸倉温泉で入浴もできる。(文・写真=石丸哲也)
MAP&DATA
歩行時間
計5時間20分
アクセス
- 公共交通機関:【往復】JR上越線沼田駅(関越交通バス1時間25分)戸倉(シャトルバス35分)鳩待峠
※戸倉へのバスはJR上越新幹線上毛高原駅発もある。 - マイカー:戸倉の有料駐車場に停めシャトルバスを利用
問合せ先
関越交通鎌田営業所(TEL:0278-58-3311)、片品村観光協会(TEL:0278-58-3222)
プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2026年1月号の特集は「美しき日本百名山」。百名山が最も輝く季節の写真とともに、名山たる所以を一挙紹介する。別冊付録は「日本百名山地図帳2026」と「山の便利帳2026」。
雑誌『山と溪谷』特集より
1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。
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