山でアプリ使ってる? 登山アプリの得意なこと、苦手なこと【山と溪谷2024年10月号】
すっかり登山の定番アイテムとなったスマホと登山アプリだが、スムーズかつ有効に使いこなすためには、その特性を知っておくことが大切だ。雑誌『山と溪谷』2024年10月号の特集「登山アプリと読図の基本」から、スマホの登山アプリを使う際に知っておきたい基礎知識を紹介しよう。
文=大関直樹、イラスト=坪本幸樹
登山アプリが苦手なこと
① 行程の全体像の把握
アプリの地図は表示範囲が狭いため、広範囲の情報を把握しにくい。たとえば、エスケープルートの確認、周囲にどんな山があるかなどは、紙地図だとすぐにわかるが、登山アプリで調べるのはひと苦労だ。狭い範囲の情報ならアプリ、全体像を知るなら紙地図と使い分けよう。
② 素早い方向確認
たとえば、分岐を西に進む場合、コンパスなら針を見るだけで瞬時に方角を確認できる。一方、スマートフォンは磁気センサーなどで方角を確認するので時間差があり、地磁気が乱れる環境によっては正しく動作しないことも。また、誤差が生じることもあるので注意したい。
(『山と溪谷』2024年10月号より転載)
プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2026年1月号の特集は「美しき日本百名山」。百名山が最も輝く季節の写真とともに、名山たる所以を一挙紹介する。別冊付録は「日本百名山地図帳2026」と「山の便利帳2026」。
雑誌『山と溪谷』特集より
1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。
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