秋の鳥海山麓ミニハイキング。豊かな清流と森に包まれた高瀬峡の大滝へ
鳥海山南麓・長坂道の起点となる山の神付近は、鳥海火山溶岩流の末端部にあたり、複雑で繊細な地形一帯に湧水が見られます。湧水を巡りながら、鳥海山南麓最深部に位置する大滝をめざします。
写真・文=斎藤政広、トップ写真=婆々沢橋から見下ろす清流
森の彩り
今回紹介したコースでは、渓流沿いをゆっくりと歩くと、どこかでイワナの姿に出合えることもあるでしょう。紅葉・黄葉で色づいた葉や森を見つめると森の豊かさを感じられます。こういった静かな自然観察も秋の山歩きの楽しみです。また、春に見られる花とひょっこり出合えるのもうれしいことです。
自然探索にもってこいの道ですが、吊橋に渡されている板は、紅葉の時期が終わった後の11月上~中旬には外されてしまうので(天候により変動あり)、ご注意ください。
MAP&DATA
コースタイム:山の神~蔭ノ滝分岐~大滝~蔭ノ滝~山の神:約1時間40分
プロフィール
斎藤政広(さいとう・まさひろ)
横浜市生まれ、山形県酒田市在住。東北のブナの森や山々をフィールドに歩き、山麓での多彩な自然との出会いを楽しんでいる。おもな著書に『鳥海山・ブナの森の物語』『鳥海山・花と生きものたちの森』『鳥海山・花図鑑』(無明舎出版)、『森のいのち』(メディア・パブリッシング)、『山と高原地図 鳥海山・月山』(昭文社)などがある。
今がいい山、棚からひとつかみ
山はいつ訪れてもいいものですが、できるなら「旬」な時期に訪れたいもの。山の魅力を知り尽くした案内人が、今おすすめな山を本棚から探してお見せします。
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