岩壁が赤く燃えるプチ下ノ廊下! 裏巻機渓谷で渓谷の紅葉美を堪能【紅葉レポート】
ビストロきっちょむ登山隊・興津剛さんによる登山レポート。今回は新潟県・裏巻機(うらまきはた)渓谷で紅葉ハイキング。
文・写真=興津 剛
MAP&DATA
もう山の上は雪が降り出して、秋を通り越して冬が来ていますが、まだまだ紅葉シーズンは終わっていません! 山頂は雪でも、山の中腹あたりは紅葉が見頃! って、ことで、今回は新潟県の裏巻機渓谷に行ってきました!
その名の通り、巻機山の裏(北側)にある渓谷で、急峻な崖と、崖をくり抜いた道で、まさにプチ下ノ廊下! そんな急峻な渓谷が紅葉で燃えておりました。
これからが紅葉のピークなので、今週末が紅葉ピークのベストなタイミングです!
裏巻機渓谷へは、関越自動車道の六日町ICを降りて20分ほど。この五十沢(いかざわ)キャンプ場からエントリーします! キャンプ場のゲートは8時にオープンします。入山料(環境保全協力費)は1人500円なり。ここで地図ももらえますよ!
キャンプ場から少し舗装された山道を上がっていくと、みやて小屋と駐車場です。って、山の上は真っ白に雪化粧! なんかちょっと外国の山みたいだ!(笑)
駐車場にお手洗いがあります。この先にはお手洗いはありませんので、トイレを済ませてから、いざ出陣!
裏巻機渓谷には、渓谷を流れる五十沢川にたくさんの滝が流れ込んでいます。
裏巻機渓谷は11月頭のまさに今が紅葉の見頃。「今からがちょうど見頃ですよ!」キャンプ場のおじさん談。
今回の写真もすべて完全無加工です。見るモニターのよって色味は異なりますが、色を盛ったりする加工は一切行なっておりませんのでご安心ください。行ってみて、あれ、なんかぜんぜん違う……ってなったら、マジむかつきますからね(笑)。
見上げると紅葉がみごと!
裏巻機渓谷は、このような岩壁をくり抜いた道があって、プチ下ノ廊下みたいなルートなんです!
安全ロープを設置してくれてありますし、そんなに危ない場所ではありませんから大丈夫!
酷暑で赤が元気ないことが多いけど、この裏巻機渓谷の赤は元気に営業しておりました!
最初に書いたけど、何個も滝が流れ込んでいるので、このような箇所が複数あります。濡れていて非常に滑りやすいので、登山靴でお越しください。スニーカーだと滑って危ないです。
さらにうれしいお知らせ! 水で道がぬちょぬちょしているゾーンが多数! 我々も複数回ズボっとなり靴が浸水しました(笑)。
長い縄ハシゴもあります。さすがプチ下ノ廊下!
そんな道を進んでいくと、見てよこの絶景! 岩壁が赤く燃えております。
この絶景を横目にずっと歩いていきます。それだったら多少道がぬかるんでても許せるでしょ?(笑)
よく見ると上は終わりかけ、真ん中はピーク、下はこれから、っていう紅葉の移ろいがわかります。
この不動滝は、すぐ横まで下りて見ることができますよ。岩場は濡れていて滑りやすいから、転ばないように要注意!
紅葉と滝の夢のコラボレーション!
1時間40分ほどでゴールとなる取水口にたどり着きました。取水口も上でのんびりとランチをすることもできます。
取水口から見下ろすと、水の色は完全にエメラルドグリーン! なんでこんな色になるんですかね? 謎。
帰りは逆側の景色を満喫しながらのんびり帰りましょう。
真っ赤っかな山肌。もちろん完全に無加工です。
取水口からのんびり景色を満喫しながら帰っても1時間半もかかりません。往復3時間もあれば行って帰って来られる裏巻機渓谷。いかがでしたか?
紅葉は今週末が見頃ですので、ぜひ行って見てにゃ!
(山行日程=2025年11月5日)
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プロフィール
興津 剛(おきつ・つよし)
静岡県静岡市出身。本業は登山隊の隊長。 副業はフォトグラファー、キャニオニングガイド、WEBデザイナー。2011年より山のHP「ビストロきっちょむ登山隊」を運営。最近では登山ツアーや、ポップアップカフェなど、みんなで「ワハハ!」ってできるイベントを定期的に開催中です。山に行かない日はジョギングと水泳をして、ダイエットに励む日々。今年の目標は、あと2kg痩せたい!
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