見どころたくさん!東京・玉川上水をたどるハイキング②三鷹から玉川上水駅へ
かつて江戸市中を潤した玉川上水。400年近くもの時を経た今では緑道が整備され、豊かな自然が保たれている。町並みや移ろう自然風景だけではなく、近現代の遺構や技術の結集も点在しており、いろいろな発見や学びが得られるのもおもしろい。
写真・文=中島タツヤ、トップ写真=上水小橋に降り立つと、玉川上水が目線の高さに
五日市街道と並走する直線区間
境橋からは、五日市街道沿いに小金井市北端から小平市へと通り抜ける直線区間となる。玉川上水の両岸に歩道があるが、五日街道側は車の通行が多いので、喧噪から離れて静かに歩きたい場合は、右岸側をたどるとよい。
途中、広大な小金井公園の入り口や、御成の松跡や海岸寺がある小金井橋を通過していく。ちなみにこの付近、玉川上水沿いはサクラの名所となっているとのことで、史跡名勝に指定されている。春にはまた違った景色を楽しめることだろう。
ここで、この付近の標高色分けした図を見てみよう。小金井橋付近の北は石神井川上流部、南は仙川上流部となっていて、その間を五日市街道と玉川上水が直線的に東西に延びていることがわかる。よく見ると境橋西側は仙川上流部の窪地のキワを通っている。
ちなみに北側の石神井川源流部付近では旧石器時代のものといわれる鈴木遺跡が見つかっており、出土物が展示されている資料館もある。また南側には国分寺崖線(こくぶんじがいせん)があり、こちらも興味深い地形だ。
都市近郊の自然探索ハイキング
都市近郊の里山を歩いていると、道や分岐が結構多く、また小さな尾根を隔てて風景がガラッと変わることもあっておもしろい。この道はどこにつながっているのだろう?また、どんな景色が広がっているのだろう?まだ見ぬトレイルや風景を求めて、都市近郊の自然探索へ
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