【10月8日更新】立山連峰・室堂の紅葉はピークから折り返し。秋山紅葉情報2025

立山連峰でも紅葉始まる

標高3000ｍの山々が連なる北アルプス。なかでも、立山黒部アルペンルートで標高2450mの室堂平までアクセスでき、観光客も高山の世界を楽しめる立山連峰は紅葉の名所として名高いエリアだ。

見頃が長い！立山連峰の紅葉

最高峰・雄山（3015m）などのピークを連ねた剱・立山連峰は日本アルプスの3000ｍ峰のなかで最も北に位置し、例年8月下旬には紅葉が始まる。今年は残暑で紅葉のスタートが遅れていたが、コバイケイソウやイワイチョウの葉が黄色く色づき始めている。これからナナカマドなどが紅葉の季節を迎える。山腹の称名滝は10月下旬に見頃を迎える。立山連峰の山小屋が発信する最新情報を紹介しよう。

10月8日　室堂の紅葉は折り返し（立山室堂山荘）

朝晩5℃程度、いちだんと気温が落ち込み、より秋らしくなっています。紅葉はピークから折り返しを迎えています。今年は例年よりも赤味が強く、とても鮮やかです。

室堂の一部では紅葉が終わった箇所もありますが、テント場から浄土沢付近や、東一の越、天狗平は見頃です。室堂ではまだ１週間くらいは楽しめるかと思います。これからは少し標高の低い弥陀ヶ原や大観峰付近のほうがきれいな紅葉を楽しめるかと思います。

今年の10月は気温が高いようですが、本来この時期は寒気が入ればいつ降雪してもおかしくありません。日没時間は17時過ぎ。計画段階から時間配分にゆとりを持って計画しましょう。室堂・劔エリアでは10月連休で営業を終了する小屋がいくつかあります。利用には最新情報を得てください。なお、室堂のクマはテント場から上の雷鳥坂付近で目撃が集中しており、奥大日や劔岳に向かう方は注意が必要です。

10月2日　室堂は紅葉が進み見頃に（立山室堂山荘）

昨日は朝から曇天で昼頃から降ったりやんだりの雨模様となりましたが、今朝はいい天気になりました。現在日差しは弱いですが、見晴らしはいいです。

山は秋模様になりました。紅葉が進み見頃になっています。草原は黄色に色褪せ、イワイチョウやコバイケイソウの草もみじが黄色く、チングルマやミヤマダイコンソウはほぼ赤くなっており、ナナカマドやミネカエデもいい色づきになりました。

先週と比べ冷え込みもスタート。日中の気温は10℃前後、朝晩は5℃。9月22日に初氷も観測されました。日中晴れて風もなければアンダーと化繊の長袖でもOKですが、休憩時や突然の雨に備えて雨具は必携です。冷え込んできたので手袋は携行したほうがよいでしょう。朝晩冷えるのでフリースやダウンジャケットが必要です。

9月30日　剱沢の紅葉が見頃！（剱澤小屋）

最低気温は毎日氷点下ギリギリとなりました。
剣沢の紅葉が見頃！今年は葉が風で傷むこともなく美しい紅葉となっています。見頃はあと2～3日。そのあとは、仙人方面、アルペンルートを下ってゆくので、どこかで紅葉に出会えるはずです。

剱澤小屋の営業は営業10月4日泊まで。10月5日以降は周辺に人はいません。山岳警備隊も下山します。季節は冬に向かっています。

紅葉しているところは「初冬」同様。稜線は凍結の可能性もあります。すでに日没は早くなり、携帯の電波は入りにくくなり、テントサイトの水も出なくなります（凍結してもテントサイトの管理もありません）。　

助けを求めても、誰もいません

寒気が入れば「冬」のような状況になることを理解していない登山者が多数います。遭難したら「死」に直結します。ビバークのできる時期ではありません。万全の防寒防風防水対策はもちろんですが、装備があっても低体温症になることを認識してください。

連休に合わせて山に来るのではなく、山の状況に合わせて登山してください。山は連休に合わせてくれません。厳しい言葉になりますが「ナメた感じで入ると遭難（死）します」。