武甲山だけじゃもったいない! 大持山・小持山から紅葉の稜線を周回【紅葉レポート】
読者レポーターより登山レポをお届けします。奥武蔵・秩父エリアはよく歩くというケロケロさん。今回は武甲山(ぶこうさん、1304m)へ大持山(おおもちやま、1294m)、小持山(こもちやま、1273m)から時計回りに周回しました。稜線からの絶景と紅葉を満喫できる、歩きごたえのある日帰り山行です。
文・写真=ケロケロさん
MAP&DATA
一の鳥居から出発。急坂から紅葉の尾根へ
休日に晴れるのは久しぶりで、これはぜひとも雨乞岩(あまごいいわ)からの絶景を見なければ!と、歩き慣れた奥武蔵へ向かいました。この日は大持山、小持山、武甲山と時計回りに一周しました。
紅葉の見頃には少し早いと思っていましたが、行ってみると山はすでに色づいていました。登山口である一の鳥居には黄色に輝くカツラの木。駐車場は満車で、徒歩5分ほど下った武甲山登山駐車場へ止めました。
熊鈴がにぎやかな一の鳥居を背にして、妻坂(つまさか)峠へ向かう登山道へ。歩きやすくよく整備されているけれど、表参道と違って人けの少ない静かな山道です。
妻坂峠からはふくらはぎがつりそうな急坂を登ります。傾斜が緩んでホッとするあたりから、美しい紅葉の尾根道が始まりました。
カジカエデ、ヒトツバカエデ、ウリハダカエデ、ハウチワカエデ……カエデだけでも何種類あるのでしょう。毎年、今年こそはと思うのですがなかなか覚えられません。
この尾根は午後には日陰となってしまうので、午前中に日が差す時間帯がおすすめです。
大持山から小持山の区間はヤセ尾根で、岩場や足元の切れ落ちた箇所もあるので慎重に歩きます。
稜線上の紅葉絶景
雨乞岩と呼ばれる絶景ポイントは大持山と小持山の中間あたりにあります。登山道のちょっと脇、木の裏側(東側)で、登山道上に案内板などはありませんが、景色を撮っている間にも次々とハイカーが現われる人気スポットです。
期待通りの色彩と連なる山並みに大満足でした。来てよかった……!
大持山、小持山ともに山頂の展望はありませんが、途中いくつか開けたポイントがあり、この日は西に両神山(りょうかみさん)、東に筑波山(つくばさん)を遠望することができました。
稜線上の紅葉も美しく、小持山付近ではアカヤシオやドウダンツツジが真っ赤に染まっていました。
武甲山山頂で休憩して、表参道から下山
小持山からは大きく下ります。下りきったところがシラジクボで、同じくらい登り返して武甲山へ。なかなかつらい登りですが、黄金色のカラマツ林や色とりどりのカエデに励まされました。足元にはシロヨメナの花も。お花はそろそろ終わりですね。
武甲山の山頂付近、御嶽神社奥宮のある広場では、いつものようにたくさんの人が休憩していました。私も適当な倒木に腰掛けて、おにぎりと煮卵でお昼休憩にしました。座っているとやや寒く、薄手のダウンを羽織りました。
お腹を満たした後で山頂の展望台へ行くと、眼下に秩父市街が一望できました。遠くに浅間山が半分雲に隠れてうっすらと見えました。
帰りは大杉の広場、不動滝を通って表参道を下山しました。紅葉の稜線と絶景を楽しんで、いい一日となりました。来週あたりは紅葉がさらに進んで見頃になりそうです。
(山行日程=2025年11月2日)
この記事に登場する山
プロフィール
ケロケロさん(読者レポーター)
散歩をするように山を歩いて、木々や草花の折々の姿や、生き物との偶然の出会いを楽しみたい。双眼鏡をぶらさげて、関東近郊の山をのんびり歩いています。
山と溪谷オンライン読者レポーター
全国の山と溪谷オンライン読者から選ばれた山好きのレポーター。各地の登山レポやギアレビューを紹介中。
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山と溪谷オンライン読者による、全国各地の登山レポートや、登山道具レビュー。
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