岩場も眺望も楽しめる低山でお手軽登山。近江富士・三上山

花緑公園から北尾根縦走路を経て三上山の登山口へ

三上山は滋賀県野洲（やす）市にあり、別名「近江富士（おうみふじ）」の愛称でも親しまれている人気の山です。また、希望ヶ丘文化公園、花緑公園・植物園に隣接しており、大人も子どもも楽しめるエリアになっています。この日も子どもを連れた家族が公園でたくさん遊んでいました。

今回は、花緑公園からスタートして北尾根縦走路から登山口に向かうルートで歩きます。

駐車場には自動販売機、トイレがあります。まずは三上山と反対方向の北尾根縦走路の入り口まで少し歩きます。森林センターの駐車場の脇に登山口があります。

落ち葉で滑りやすい場所もありますが、整備された登山道です。しばらく登るとあずまやがあり、そこからの眺望がよいのでおすすめです。

少し休憩して東光寺日陽山（とうこうじひなたやま）まで登ります。このルートは分岐が非常に多いので、事前にルートの確認は必要です。分岐の多くは花緑公園への下りになります。北尾根縦走路で三上山の登山口に向けて進みます。

途中に大きな岩や現在地がわかりやすい標識もあるので、確認しながら進みます。

狭い割石を通り抜け、急登を越えると頂上に到着

縦走路をしばらく歩くと三上山の麓の分岐があります。今回は右に進んで三上山の登山口に向かいます。ほぼフラットな林道歩きが続きます。スズメバチの巣が登山道の近くにあるため、一部迂回路がありました（12月7日現在）。目印がしっかりとしているので、迷うことはないと思います。二越の分岐を左に進みます。

登り口からしばらく登ると割岩への分岐があります。かなり狭いですが、迂回することもできます。ザックが引っ掛からないように注意しながら割岩の間を通過します。

割岩を通過すると登山道に戻ります。山頂の手前から岩場が増えて急登が始まります。手すりがある場所や注意が必要な箇所もあるので、慎重に登ります。

登り切ると展望台があります。この日は曇り空ですが、琵琶湖の奥に比良山地（ひらさんち）も見えます。

展望台や山頂付近は大勢の人でにぎやかでした。少し休憩して山頂の御上神社（みかみじんじゃ）の奥宮で安全祈願をして、周回コースで下山します。

急な下りに注意しつつ、ゴールの花緑公園へ

下山ルートは急な下りと巻き道があるので、状況に合わせて選ぶことができます。急な下りでは、前を歩いていた方が転倒する場面もありました。幸いケガもなくそのまま下山したので一安心です。下り切ると林道歩きでゴールの花緑公園まで歩きます。下山した登山口には花緑公園のキャンプ施設があります。

三上山は標高432mで手軽に登ることができる山ですが、ルートバリエーションが非常に多く、その日の気分でルートを選ぶことができる点もおすすめです。また、花緑公園や希望ヶ丘文化公園自体もとても気持ちのよい場所なので、お気に入りの場所でお弁当を食べたり、のんびり過ごすこともできます。次はどこに登ろうかな。

（山行日程＝2025年12月7日）

yamatsuzuki（読者レポーター）

2022年に初めての槍ヶ岳登山で、全身の細胞が震える感動とエネルギーが沸き起こる体験をして以来、山にどっぷりはまっています。細胞レベルのわっくわく！！を感じながら山を楽しんでいます。