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秋の贅沢といえば、温泉+紅葉登山。秋田・焼山で楽しむ温泉から温泉へと繋ぐ紅葉縦走登山

今がいい山、棚からひとつかみ
ガイド・記録 2018年10月01日

山にまつわるさまざまな情報を配信している「週刊ヤマケイ」の過去のレポートから、今まさに旬の山となろうとしている山を、登山情報を加えてお送りする。今回は、「天国と地獄を一度に見るよう」とも言われる景観を誇る焼山。登山口と下山口に名湯を擁する、紅葉の山へと誘う。

 

美しい紅葉と温泉の組み合わせは、秋の最高の贅沢のひとつだろう。美しい紅葉で彩られた山を満喫したあとは、温泉で山歩きの疲れをほぐす――。日本の秋を満喫する至高の組み合わせだ。

登山口や下山後に、温泉施設に立ち寄ることは多くの登山者が実践する登山と思われるが、温泉から入山して、山を縦走して温泉地に下山するとなると、なかなか難しい。

そんな贅沢な山旅ができるところが、八幡平の西側に位置する、秋田県・焼山だ。「馬で来て下駄で帰る後生掛」と謳われる名湯・後生掛温泉からスタートし、シラビソやブナの林が広がる山肌を抜けると、山頂付近は荒涼とした火山地形が広がる。

そんな対照的な景観を楽しんだあとは、日本一の湧出量・強酸性の温泉水と言われる名湯の玉川温泉へ――。紅葉と名湯を思う存分に楽しめる山旅はいかがだろうか?

秋田県・焼山の紅葉の様子(写真=佐藤浩二)

 

後生掛温泉から山上の楽園、そして玉川温泉へ

秋の山行のぜいたくといえば、温泉と土地の味覚、そしてなにより紅葉ではないでしょうか?

ということで紅葉最盛期の一歩手前という情報を得て、2017年10月1日に秋田焼山へ。後生掛温泉からスタートし、玉川温泉へと縦走をしました。

この山の魅力は小さいながらも、山麓のブナ林からオオシラビソの混交を経て、樹林帯を越えてからは緑と生命感あふれる空間から一転して荒涼となるところです。地球の鳴動を視覚、聴覚、嗅覚で感じられる火山活動を目の当たりにできたり、表情豊かでエキサイティングな山行を楽しめるのが秋田焼山の魅力だと思います。

10月に入り1週間も過ぎれば、秋田焼山の紅葉は最盛期を迎えていることでしょう。季節移ろう森の命(エネルギー)と、大地の力(エネルギー)をぜひ実感してほしい山です。

山頂付近に広がる神秘的な湯沼を見下ろす(写真=佐藤浩二)


ただし、玉川側のブナ帯は長く続く傾斜木道が狭く滑りやすいので要注意です。また、灌木帯(標高1200mあたり)の急登部はもっとも狭く、交差時に注意を要します。全般に交差時のタイムロスを加味し、タイムスケジュールは余裕を持って計画してください。公共交通機関を移動として利用される方は特に余裕が必要です。

また、秋田焼山は気象庁の常時観測火山に指定されているとおり、火山活動が活発です。入山前には活動状況の確認をお忘れなく。

なお、焼山山荘(避難小屋)は10月1日時点で使用は禁止されていました(※屋根に特殊なシートを敷き、噴火対策を強化した新しい避難小屋が、2017年10月20日より利用可能になっている)。

 

教えてくれた人

佐藤浩二

JMGA登山ガイドステージⅡ、マウンテンパイロット「森・沢山」(もりだくさん)主幹
北東北を中心に四季折々の山を歩きまわる、49歳。

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週刊ヤマケイ

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