このエントリーをはてなブックマークに追加

スマートフォンでも撮れる! 美しい植物写真を残すための3つのコツ

高橋 修の「山に生きる花・植物たち」
たしなみ 2019年01月09日

登山中に美しい花に出会い、撮影してみたものの、どうもうまく撮れない。そんな人のために、今回はスマートフォンのカメラで花を美しく撮るためのコツを伝授する。

 

 

スマートフォンで撮影した植物写真。一眼レフに優るとも劣らない! (左/チングルマ、右/イロハモモジ)


植物写真を撮るために、大きな一眼レフカメラ(ミラーレス)・マクロレンズを使って撮影しようとすると、デジタル化されて多少楽になったと言え、重く、大きく、撮影は難しい。しかし、そのぶん美しく撮ることはできる。

では、スマートフォン(以下、スマホ)のカメラで植物撮影ができないかというと、そんなことはない。スマホでも、とてもきれいに撮ることはできる。ただし、ある程度のコツは必要だ。そして、そのコツは一眼レフカメラとはちょっと違う。

ここではスマホで、美しい植物写真を撮るコツをいくつか書き出してみるので参考にしていただきたい。ただし、筆者はiPhoneを使っているので、使い方はiPhoneを中心になる。

スマホで撮影する最初のコツは、以下の3つだ。

  1. できるだけ被写体の花にスマホのレンズを寄せる。

  2. 花をよく見て撮影し、隅から隅まで画面を確認。

  3. 設定はいじらない。

それぞれについて、詳しく説明しておこう。

 

その1 できるだけ被写体の花に、スマホのレンズを寄せる

小さいとはいえ、スマホも基本的にカメラである。レンズが光を受け、受像素子がそれを画像に変換する。

スマホ(iPhone)のレンズは、一眼レフでいうところの広角レンズになる。広角レンズの特徴は、画面に広い範囲が写りこむこと。その分、少しでもレンズから離れると、小さくしか写せない。画面に花を大きく写しこもうとすると、なるべくレンズを被写体になる花に近づける必要がある。

また、ごちゃごちゃしたものが写りこまないように注意し、写りこんでいるようなら、スマホのレンズを花に近づけ、花以外はなるべく写さないようにする。花をできるだけ大きく写すと、花の美しさが際立つのだ。

花をできるだけ大きく写せば、花の美しさが際立つ(写真/サキシマフヨウ)

 

その2 隅から隅まで画面を確認

撮影する前に、まず汚れた花や、枯れた雄しべが無いか、花をよく見る。そしてそこにある花から、一番きれいな花を選択すること。一番いい花を見つけても、すぐに撮影するのではなく、その花をどこから撮るとよいのか、よく観察する。

人の顔もそうだが、花も正面から撮るよりも少し斜めから撮ったほうがきれいに見えることが多い。スマホで撮影するときは、撮影時から大きい画面で見ることができるので、細かく確認しながら撮影することができる。

画面の4辺もよく見よう。花や葉っぱが、画面の4辺で無残に切れていないかも確認する必要がある。

花をよく観察してから撮影しよう(写真/ハマベノギク)

 

その3 設定はいじらない

スマホでは、撮影時にいろいろ設定できる。しかし、スマホに慣れない間は、むしろ設定をいじらない方が、いい結果になることが多い。

それでもスマホで植物写真は撮れるが、不得意なシーンもある。花が遠かったり、風が強かったり、暗かったり、花が小さすぎるときだ。

こんな時は、無理しないで、あくまでスマホでの撮影は記録だけにとどめておくことにしよう。ただ、花に近寄り、花だけを入れることに注意を向け、撮影する。まずはここからだ。

花に近寄り、花だけを入れることに注意を向けて撮影しよう(写真/オオシマノジギク)
写真・映像 自然観察 高山植物
教えてくれた人

高橋 修

自然・植物写真家。子どものころに『アーサーランサム全集(ツバメ号とアマゾン号など)』(岩波書店)を読んで自然観察に興味を持つ。中学入学のお祝いにニコンの双眼鏡を買ってもらい、野鳥観察にのめりこむ。大学卒業後は山岳専門旅行会社、海専門旅行会社を経て、フリーカメラマンとして活動。山岳写真から、植物写真に目覚め、植物写真家の木原浩氏に師事。植物だけでなく、世界史・文化・お土産・おいしいものまで幅広い知識を持つ。

⇒高橋修さんのブログ『フィンデルン』

同じテーマの記事
「山歩きしながらの植物写真撮影」に向いた、オススメのカメラとレンズ
図鑑に載っている写真のように、植物を撮影するのは意外と難しい。うまく撮影するには、やはりカメラ機材にも気を使いたい。今回は、植物写真に向いたカメラについて説明する。
節分に咲くのか? セツブンソウの不思議
節分の頃に咲くから「セツブンソウ」と名がついたというのは本当だろうか? 例えば埼玉県・秩父の自生地で咲くのは3月に入ってからで、節分はだいぶ過ぎている時期に思うのだが――。
奄美大島の「へんな植物」たち、ユワンツチトリモチ・ヘツカリンドウ
九州のはるか南方海上に浮かぶ奄美大島は、国内では手付かずの大自然が残る場所として知られる。そこに生きる植物たちを確認すると、常識を超える「へんな」ものがたくさん見ることができる。
赤ではなく黄色に紅葉するヒトツバカエデ。心をつかんで離さない、ハート型の大型の葉
カエデの紅葉と聞けば、手のひらのように切れ込んだ形の葉が真っ赤に染まる姿を想像するはずだ。しかしカエデにもさまざまな種類がある。例えばヒトツバカエデの葉はハート型で、色は赤ではなく黄色に紅葉する。
記事一覧 ≫
最新の記事
記事一覧 ≫
こんにちは、ゲストさん
◆東京の天気予報[山域を変更]
明日

晴のち曇
明後日

晴のち曇
(日本気象協会提供:2019年3月23日 11時00分発表)
[ログイン]
ユーザ登録・ログインすることで、山頂天気予報を見たり、登山履歴を登録・整理・分析して、確認できます。
NEW 甲斐駒、赤岳、金峰山――山梨県北杜市の名山
甲斐駒、赤岳、金峰山――山梨県北杜市の名山 南ア・甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳・赤岳、奥秩父・金峰山のほか、名山に囲まれた自然豊かな北杜市の、街と山の魅力を紹介!
NEW 小雀陣二さんも納得! グレゴリー最新モデル 
小雀陣二さんも納得! グレゴリー最新モデル  通気性を重視したグレゴリーの「ズール(ZULU)」がアップデート。背面やポケットなど、小雀陣二さんがチェックしました!
NEW カリマーの定番リュックがリニューアル!
カリマーの定番リュックがリニューアル! 新しくなったカリマー「リッジ」はどこが違う? ポケットの刷新やカラーの新調など注目ポイントをチェック!
NEW 軽量アウターシェルを復刻! サンダージャケット
軽量アウターシェルを復刻! サンダージャケット マーモットからこの春に登場する「サンダージャケット」は、90年代のモデルを元に、最新の素材・技術で復刻! 詳しくはこちら
NEW 週末+1日で別世界へ! トレイル天国・香港の旅
週末+1日で別世界へ! トレイル天国・香港の旅 香港が「トレイル天国」って知ってましたか? たった3日間の休みで海外トレッキングを堪能できる香港の山旅、その魅力を紹介!
NEW MSRのスノーシューを、湯ノ丸山でチェック!
MSRのスノーシューを、湯ノ丸山でチェック!	高橋庄太郎さんの「山MONO語り」。今月は、ラチェット式で着脱便利、登り下りも良好なMSRのスノーシューを湯ノ丸山で試す...
花の季節の前奏曲、カタクリの花が咲く山へ
花の季節の前奏曲、カタクリの花が咲く山へ 種から7年目でようやく花咲く、春を告げる山の妖精――。ひたむきで美しいカタクリの群落がある山を紹介!
サクラ咲く山で花見登山! オススメ桜の名所の山
サクラ咲く山で花見登山! オススメ桜の名所の山 街でサクラが散るころに始まるサクラの花見登山。山の斜面をピンク色に染める、桜の名所の登山ポイントを紹介
登山者はどんなカメラを使って何を撮ってる?
登山者はどんなカメラを使って何を撮ってる? 山で美しい景色の写真を撮るために、どんなカメラを使ってるのか? 撮った画像はどうしてる? 登山者のデジカメ事情意識調査!
特集 スノーシューで雪山を楽しもう!
特集 スノーシューで雪山を楽しもう! 冬到来、雪の山をスノーシューで楽しんでみては? スノーシュー体験ルポや、エリアガイド、スノーシューツアーも紹介!
何度登っても魅力な秩父・奥武蔵の山
何度登っても魅力な秩父・奥武蔵の山 のどかな里山を囲むように山々が連なる、埼玉県南西部・秩父・奥武蔵の山々。冬から春は、とく魅力がタップリ!
YAMASTAデザインスタンプコンテスト
YAMASTAデザインスタンプコンテスト 登山の記念にチェックイン! 山のスタンプラリーアプリ「ヤマスタ」。あなたのデザインが山のスタンプになります!