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万が一の事態を想定して緊急時の準備をしてから入山を 島崎三歩の「山岳通信」 第150号

島崎三歩の「山岳通信」
その他 2019年06月24日

長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2019年6月17日に配信された第150号では、期間中に起きた4件の遭難事故の中から、とくに白馬小雪渓で起きた事故について言及、万が一の事態も想定して準備することを促している。

 

6月17日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第150号では、6月2日~6月8日に起きた4件の山岳遭難事例について説明している。以下に抜粋・掲載する。

  • 6月2日、松本市五常地籍の山林内で、単独で入山した75歳の男性が戻らず、行方不明となる山岳遭難が発生。警察などで捜索し、翌6月3日に発見したものの死亡が確認された。

  • 6月7日、北アルプス白馬岳で、59歳の男性が白馬小雪渓を下山中に滑落し負傷する山岳遭難が発生。大町警察署山岳遭難救助隊、及び北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会白馬班が男性を救助した。

  • 6月8日、浅間連峰前掛山で、66歳の女性が前掛山から下山中に疲労と体調不良により行動不能となる山岳遭難が発生。女性は県警ヘリで救助された。

  • 6月8日、北アルプス白馬岳で、45歳の女性が滞在中の山小屋で体調不良になり、行動不能となる山岳遭難が発生。女性は翌6月9日に県警ヘリで救助された。

 

山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

6月2週は、4件の遭難が発生しました。7日に発生した白馬岳の遭難は、小雪渓を下山中、雪渓上を滑落し負傷したものです。当日は雨天のため地上から救助部隊が徒歩で現場まで向かい、登山口まで搬送しましたが、発生当初、救助隊が到着するまでの間は付近の山小屋から民間救助隊員(遭対協)が出動し遭難者の救護に当たりました。
このように救助活動は多くの時間と人員が必要になります。怪我をして救助要請をしても、救助隊の到着には相当の時間を要します。場合によってはその場で一晩を耐えてもらわなければならないこともあります。登山者の皆さんはこのような万が一の事態を想定し、緊急時の装備などの準備をして入山してください。

また、第2週末から長野県内も梅雨入りをし、不安定な天候が続いています。入山する際は事前に気象情報を確認するようにしてください。

 

教えてくれた人

島崎三歩の「山岳通信」

信州の山岳遭難現場と全国の登山者をつなぐために発行。「登山用品店舗スタッフ」「登山情報サイトを利用する登山者」「長野県内の各地区山岳遭難防止対策協会」などに対して、長野県の山岳地域で発生した遭難事例を原則・1週間ごとに、「安全登山」のための情報提供をしている。

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