北アルプス・御嶽山 (富山県 長野県)
標高 2,924m
後立山連峰から延々と延びてきた主稜線が烏帽子岳に続き、さらに裏銀座コースとして南下する途中にずっしり、わだかまるようにそびえるのが野口五郎岳。東は高瀬川、西に東沢の谷が深々と流れ、水晶岳、赤牛岳の稜線と平行して、東沢乗越の先で合流する。 山頂部は新期花崗岩の岩塊と風化砂礫とでまぶしいくらい明るい。 北側は舟窪状の凹地で野口五郎小屋があり、南へ行った真砂岳(2862m)の先から湯俣に下る竹村新道が分かれている。 野口五郎という名は、岩のごろごろ散乱している地形を「ゴーロ」と呼ぶので、「野口のゴーロ岳」という意味である。 直接の登山道はなく、裏銀座コースを縦走するか、竹村新道を登れば最短距離になる。 登山口の高瀬ダムから烏帽子小屋経由で所要9時間。