行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
上高地バスターミナル(12:30)・・・河童橋(12:35)・・・岳沢小屋(15:00)
【2日目】
岳沢小屋(05:00)・・・岳沢パノラマ[休憩 10分](07:10)・・・紀美子平[休憩 10分](08:10)・・・最低コル(08:50)・・・奥穂高岳[休憩 10分](10:20)・・・ジャンダルム[休憩 20分](11:50)・・・奥穂高岳(14:00)・・・穂高岳山荘(14:40)
【3日目】
穂高岳山荘(06:00)・・・奥穂高岳[休憩 10分](06:35)・・・ジャンダルム[休憩 10分](07:50)・・・天狗のコル[休憩 10分](08:40)・・・西穂高岳[休憩 30分](11:30)・・・西穂独標[休憩 10分](13:30)・・・西穂山荘(14:25)
【4日目】
西穂山荘(06:00)・・・上高地・焼岳分岐(06:10)・・・西穂登山口・・・田代橋・・・上高地バスターミナル(09:00)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
<1日目>
沢渡に昼前に到着しバスに乗ろうと思っていたら、オバサン4人組がタクシーに乗ろうとしており、おにいさんもどう?と聞かれたので、渡りに船で便乗しました。
日曜日なので、上高地は混雑してます。河童橋を渡り、岳沢登山口より本格的な登りです。
天気が良く、紅葉も綺麗で快適に岳沢小屋に到着しました。ほとんど満杯なので予約をしておいて良かったです。綺麗な小屋ですがあまり使い勝手はよくありません。
<2日目>
まだ薄暗く、ヘッドランプの灯りを頼りに重太郎新道を登ります。天気は上々です。翌日に通るであろう奥穂から西穂への岩稜帯が迫ってきます。
紀美子平に到着しましたが、今日中に一度ジャンダルムに登る計画なので、今回は前穂には登りません。
吊尾根に入り、最低コルを通過し、奥穂高岳に登頂。そこに荷物をデポし、ジャンダルムへ向かいます。
最初で最大の難関、ナイフリッジの馬の背を下ります。高度感バツグンで一歩踏み違えば谷底へ真っ逆さまです。
ジャンダルムは信州側を巻いて行くのが一般的ですが、飛騨側を直登しました。取り付き部が垂直でハーケンが2本打ち込んでありますが、腕力のない方や恐怖心のある方はやめたほうが無難です。でも、そこを越えてしまうと拍子抜けするほど楽に頂上に立てます。
ついに念願のジャンダルムの頂上に! そこには天使が舞い降りていました。
最初は独り占めしていましたが、西穂からの縦走組が次々と登頂してきました。
当然みな穂高岳山荘まで行くので、一緒に向かいました。
山荘では、その方たちと楽しく語らい、明日に備えて7時に床に就きました。
<3日目>
4時に起床。外は強風です。ガスも出ていますが雨の心配はないようです。
5時に出発し、小屋から最初の急登に差し掛かり、飛騨側に身体を出した途端に強風に煽られ、まずいと思い一旦小屋に引き返しました。15~20m近い強風が吹き荒れているようです。6時まで待ち、風が若干弱まったようなので出発しました。
ジャンダルムまでは昨日と同じなので、スムーズに行けますが、相変わらず強風です。今日は信州側を巻いてジャンダルムに登頂です。ガスに覆われて視界はなし。先に進みます。
コブの頭の直下には整地されている場所がありビバーク用だとわかります。
いくつかのピークを越え、天狗のコルへの急な岩稜下りをこなします。そして、斧を叩き込んだような形の天狗のコルへ到着。ここまでは気力も体力も充実しています。少しクライマーズ・ハイ状態かもしれなかったですね。
ここからの登りがまた凄いです。いきなり垂直のクサリです。なるべくクサリに頼らずに行きますが、頼らずにいられない箇所もあります。
天狗の頭に出て、いくつもいくつもピークを越え、三点確保を繰り返し、間ノ岳、赤岩岳と通過し、ついに西穂高岳山頂に到着です。念願が叶いました。なんて充実した山行だったのでしょう。
ガスもとうに晴れ、歩んできた行程を振り返ります。槍ヶ岳まで望めます。
のんびりと頂上を満喫したかったのですが、先に来ていたジイサンがやたらとよくしゃべり、うんざりしてきたので、先に進みます。
しかし、気を抜いてはいけません。西穂から西穂独標までは難関ルートのひとつです。
そして、無事に西穂山荘に到着しました。
最後にひとつ。今回の山行で初めて体験したことがあります。それは指先の痛みです。ずっと岩を掴んでいたせいでしょう。帰ってしばらくして指先の皮が剥けてきました。ちょうど靴擦れをしたような感じです。ちゃんと手袋をはめていたんですけどね・・・
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