行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
電車
その他:
ホリデー快速奥多摩号で一旦奥多摩駅まで出て、折り返し鳩ノ巣駅まで。こうした方が到着時間が早い
この登山記録の行程
鳩ノ巣駅 ( 8:40)・・・大根ノ山ノ神 (9:23)・・・瘤高山 (10:31)・・・本仁田山 (10:53 休憩40分)・・・ 花折戸尾根分岐(11:39)・・・チクマ山( 12:10)・・・ゴンザス尾根分岐(12:16)・・・760m地点電波塔( 12:57)・・・707m地点送電鉄塔(13:13)・・・ 679m地点電波塔(13:25)・・・ゴンザス尾根登山口(13:50)・・・もえぎの湯(14:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
久しぶりに週末好天の予報で、各地から積雪の便りも届いているので雪遊びを考えたが、宿が取れずに断念。代わりに冬枯れの陽だまりを歩こうと、奥多摩の本仁田山をバリエーションコースのゴンザス尾根から下り、もえぎの湯を訪ねてきた。
陽だまりのコースとしてすぐ思いつくのは丹沢の鍋割山稜や奥多摩の笹尾根、大菩薩から牛ノ寝通りなどだが、今まで行ったことのない静かそうなところで、奥多摩の本仁田山から一般道を外れゴンザス尾根を下るコースを選んだ。ただ、結論から言うと私には少し地味すぎた。
<鳩ノ巣駅から杉ノ尾根を本仁田山へ>
鳩ノ巣駅から杉ノ尾根を瘤高山を経て本仁田山に登る。ここは川苔山に向かうコースとも重なっており、一般コース。大根ノ山ノ神で道は三つに分岐するが、駐車車両で登山道が隠れていて、林道をしばらく間違って進んでしまった。登り始めてから1時間ばかりは植林されたスギ林の単調な登りだが、標高900mあたりからようやく広葉樹が混じり始め、気分も高揚してくる。やがて展望が開け、瘤高山と本仁田山のピークや都心方向が見える。ここから瘤高山へは距離は短いが岩混じりの急登。瘤高山、本仁田山とも東側への展望が良い。
<保温ポットかストーブか、それが問題だ>
本仁田山ピークにはベンチもあり、休憩に好適。西側には樹間から冠雪した富士山も見えた。快晴で日当たりもいいが、風は冷たく指がかじかむほど。ここで新調したストーブでお湯を沸かし、暖かい昼食。いつもはパンなどで簡単に済ませるが、単純に楽しい。お湯が沸くまでのちょっとした間にも、山をより深く感じられるように思う。
日帰り程度であれば保温ポットを持参すれば済むが、500ml程度だと給水や小休止時のお茶程度がせいぜいで容量が小さいので、ストーブを持参すれば自由度は高まる。ただ、悪天など条件が悪ければ、お湯を沸かしているうちに体も冷えるだろうし、ゆっくりする気分でもなくなるかも。ストーブを使うのに安定した場所も必要だし、手間暇や重量や自由度との兼ね合いなどを考えると、完璧な回答はないなと当たり前の結論に至る。
<汗冷えに対して効果が大きい網シャツ>
今回は汗冷えしにくいという網シャツ(Millet)とスーパーメリノウールの下着を重ねてみたが、確かな効果を実感。指先がかじかむほどの寒さだったが、40分休憩しても汗冷えをほとんど感じなかった。冬は汗冷えがあるので休憩が快適に取れず、ついつい歩き通したりするのだが、これならそれも軽減できそう。冬はもちろん、夏の高山でも手放せなくなりそうだ。
<ゴンザス尾根をもえぎの湯へ下る>
さて、本仁田山で気持ちの良い時間を過ごした後、下りにかかる。今回は、山頂から少し下った分岐(道標あり、写真参照)で、安寺沢の一般道と道を南に分けて花折戸尾根方向に下る。ここから先は、昭文社「山と高原地図 奥多摩」では点線のバリエーションコース扱いとなっているので留意していただきたい。
いきなり急傾斜で、落ち葉が厚く積もっているのでスリップしやすい。バリエーションルートであることもあってか踏み跡は薄いが、基本的に尾根沿いのコースなので判断に迷うこともあまりない。明るい広葉樹林帯で、ところどころ岩が露頭している。紅葉が少し残っていたし、人もいないので静かな好みの雰囲気なのだが、傾斜がきつく足元にも注意しなければならず、「のんびりと陽だまりの山を行く」というテーマにはそぐわないかなという印象。コース後半はスギ林なので私には単調に感じられたのも、いまひとつ。全体的には、わざわざ歩きにくいバリエーションルートを行く割に合わないかな(好みの問題でしょうけど)。奥多摩を知り尽くした玄人向けコースですかね。
<ゴンザス尾根を下る上で目安となる地点情報>
前述したようにこのコースはバリエーション扱いとなっている。おそらく、急傾斜や尾根が痩せた区間があることがその理由なのだろう。踏み跡が薄く、ピンクテープもわずかで、尾根の中間部にはない。尾根の分岐など要所要所で地形図やGPSで現在地と照らし合わせることは、きちんとやるべきだろう。出戻り登山者は、普段は人気の高い一般コースを行くので、漫然と踏み跡を辿り時折道標で確認する程度。こういう基本動作の重要性を実感できたのは良い経験だった。
とはいえ、基本的に尾根沿いのコースなので、ルートファインディングに大きな困難はない。花折戸尾根とゴンザス尾根との分岐にも道標がある。自分が正しいコースを進んでいること確認する上で、以下の地点が目印になった。標高はGPSの表示なので、目安程度にしていただきたい。
標高1040m地点チクマ山(山頂を示すお手製の標識あり)
花折戸尾根分岐(ゴンザス尾根との分岐、道標あり)
標高760m付近に電波塔(パラボラアンテナ)
標高710m付近に送電鉄塔(カヤトで展望が開ける)
標高680m付近に電波塔
680m電波塔から下は、昭文社「山と高原地図 奥多摩」の表記とは大きく食い違い、尾根から外れて九十九折になる(国土地理院の2万5千分1地形図とも異なるようだ)。NHK施設(680m電波塔がそれだと思われる)へコースを示すペグが打ち込んであるのでそれを目印に進めば良い。また、踏み跡もこのあたりから濃くなる。程なくしてゴンザス尾根登山口を示す標識に出て車道に出会う。車道を西に進めば、もえぎの湯(2時間780円)まで5分ほどの歩き。奥多摩駅へは国道を経てさらに10分ほど。
ルート定数23.7、一部急斜面と痩せた尾根、ルートファインディングが必要なマイナーな区間を含む。主観的なグレーディング3B
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