山別、地域別、最適期とオススメポイントを紹介

紅葉の山へ行こう!

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北アルプスの紅葉の山

立山・剱岳

9月 10月 11月 12月

剱岳周辺では、標高2600m付近ではイワイチョウの葉の黄色、標高2400m付近ではナナカマドの赤を中心に色付きはじめる。例年の剱沢の紅葉の見ごろは9月25日~9月下旬にかけて。

仙人池方面では、紅葉と鏡のように池に映る山々の景色が美しい。見ごろは9月下旬から10月上旬にかけて。なお、仙人池方面に行くには雪渓を歩かなくてならず、6本爪以上のアイゼンが必要。

立山周辺では、9月中旬から草木に色づきが始まる。標高2200m以下ではナナカマド、ミネカエデ、ダケカンバなどの樹木が紅葉・黄葉する。美女平から弥陀ヶ原にかけての紅葉が美しい。

室堂から上では樹木が少ないので、草紅葉が中心。チングルマ、イワイチョウ、コバイケイソウなどが色付く。

なお、室堂周辺では、例年、10月10日ごろには降雪があるので防寒対策など注意が必要。紅葉が進まないまま、いきなり雪ということも考えられる。

▲紅葉の中で賑わう雷鳥沢キャンプ場と浄土山  (2009.09.25 立山室堂山荘 )

白馬、栂池、蓮華温泉

9月 10月 11月 12月

例年は9月中旬から稜線で草紅葉が始まり、ウラシマツツジやハクサンフウロ、ミヤマダイコンソウ、チングルマなどの葉が赤く染まるのは9月下旬から10月上旬頃。

栂池自然園、白馬大池、風吹大池など中腹の紅葉の見頃は10月初旬で、草紅葉、樹木の紅葉ともに美しい。

麓の紅葉が美しく見えるのは10月中旬で、ダケカンバやナナカマドが色付くが、稜線は冬山となり、ほとんどの山小屋はすでに閉まっているので注意が必要だ。

冠雪すると、山麓からは雪の白、中腹の紅葉、麓に残る緑を合わせた「三段紅葉」を楽しむことができる。

▲栂池高原の紅葉

後立山連峰(鹿島槍、爺ヶ岳など)

9月 10月 11月 12月

鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳などの主稜線では、ウラシマツツジやチングルマなどの草紅葉が9月中旬から下旬にかけて始まる。見頃は9月末から10月上旬。

山麓~山腹にかけての紅葉の見頃は、10月初旬から中旬で、例年では10月の連休以降となる。

なお、稜線の山小屋は9月下旬から中旬に営業を終了するので、注意が必要だ。

また、この山域は雪が降るのも早いので注意が必要。冠雪すると、山麓からは雪の白、中腹の紅葉、麓に残る緑を合わせた「三段紅葉」を楽しむことができる。

▲夏のガスと秋雲が交錯する鹿島槍ヶ岳  (2009.09.26 冷池山荘)

燕岳、表銀座

9月 10月 11月 12月

例年の状況では、稜線の紅葉は9月上旬から草紅葉が始まり、広葉樹の紅葉は9月下旬から10月上旬までが見頃となり、山肌を鮮やかに染める。

その後、紅葉は山を下り、10月下旬には中房温泉など各登山口まで紅葉が下がっていき、この時期まで紅葉が楽しめる。

▲山肌が紅葉で染まる燕岳  (2011.10.01 燕山荘 )

槍ヶ岳周辺

9月 10月 11月 12月

9月初旬から草木は色が変わってきて、稜線は9月中旬から下旬にかけて草紅葉が始まり、樹木の紅葉も9月下旬には色づく。見頃は例年では9月下旬から始まり、10月の連休までが良い時期となる。

10月の連休頃は赤や黄色で槍沢や飛騨沢、千丈沢を彩るので、登山中の紅葉が楽しめる。

▲始まったばかりの槍沢の紅葉 (2010.10.03 槍ヶ岳山荘)

黒部五郎、双六、笠ヶ岳

9月 10月 11月 12月

標高の高い黒部五郎小舎や黒部五郎岳カール周辺では、9月初~中旬からコバイケイソウやイワイチョウなどに色の変化が現れ、9月中旬にはきれいに色付く。草紅葉のピークは、例年では、黒部五郎・双六ともに9月下旬頃となる。

新穂高~双六間の小池新道は、樹木の紅葉が美しい。途中の鏡平では池塘に映り込む紅葉が見事で、9月下旬から紅葉が始まり、見頃は10月上旬が見頃となる。わさび平ではもう少し遅くまで楽しめ、周囲のブナ林が美しいのは10月中旬~下旬頃と、長い期間楽しめる。

笠ヶ岳方面では、9月中旬から山頂や杓子平などで草紅葉が楽しめる。笠ヶ岳周辺の樹木は谷筋で少し紅葉する程度で、紅葉の山としては期待できないかもしれない。

▲草紅葉する双六岳より笠ヶ岳を望む  (2011.09.13 双六小屋)

涸沢、穂高

9月 10月 11月 12月

山岳地の紅葉のメッカとして新聞一面にも掲載される涸沢の紅葉は、9月下旬から穂高稜線の草本類が色づきはじめ、10月10日前後に涸沢カールのナナカマドが真っ赤に染まり見ごろを迎える。

ナナカマドの赤、ダケカンバの黄色、ミヤマハンノキの緑と、カールの岩肌が美しい。この景色を見ようと大勢の登山者・写真愛好家が訪れるため、涸沢の山小屋、テント場とも一年で最も混雑する。

稜線からは涸沢を一望できる。穂高岳山荘では涸沢より少し空いていて上空からの紅葉も魅力。気温はグッと下がり、10月上旬には降雪の心配もあるので装備は十分に。

▲涸沢の紅葉 (2010.10.08 アンナプルナさん)

上高地

9月 10月 11月 12月

上高地周辺では、穂高連峰をバックに小梨平など、梓川沿いのカラマツの黄葉が美しい。明神付近まで来ると、赤くなる樹木も交じる。

大正池から焼岳方面を見ると、朝日が当たりカラマツが黄金色に輝く。すでに穂高連峰は冠雪しており、天気がよければ三段紅葉となる。

例年、10月下旬がピークだが、朝の気温は氷点下近くになり、霜も下りるので、防寒対策は十分に。

▲上高地・明神池の紅葉

乗鞍岳

9月 10月 11月 12月
関連する山

山頂付近の紅葉は9月中旬から始まる。ハイマツの中に点在するナナカマドの紅葉が美しく、緑の中に赤色が浮かび上がる様子が美しい。

また、森林限界から下はダケカンバの樹木が紅葉する。平湯峠から畳平まで伸びる乗鞍スカイライン沿いの紅葉を、車中から眺めるのも良いだろう。

山麓の乗鞍高原の紅葉も素晴らしく、こちらは10月下旬~11月初旬まで楽しめ、この頃には山頂付近が冠雪して、美しい三段紅葉を楽しめる。

▲山頂付近の紅葉

御嶽山

9月 10月 11月 12月

紅葉の季節は9月下旬から10月初旬の短い間に、とくに八合目付近が美しい。ナナカマドやダケカンバ鮮やかに色づく。山頂付近は、一部に立入規制となっている。

また、5~7合目の紅葉も美しい。10月中旬ころから上部から見下ろす紅葉も、ロープウェイから見る紅葉も共にオススメだ。

▲8合目付近、石室山荘手前の紅葉(写真:anさんの登山記録より/2013.09.21)

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