着心地がすべて! 初めてのレインウェア選び

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POINT
  • とにかく試着あるのみ! 初めて選ぶなら着心地も大切にしよう
  • 女性は色にも注意
本日のお悩み

レインウェアにもさまざまな素材やデザインがあり、なにが良いのかまったくわかりません! 何を基準に選ぶのが良いのでしょうか?(20代/女性/登山歴1年未満)

 

登山の三種の神器のひとつが「レインウェア」ですが、いざ買いに行くと、素材やら機能面やら説明はいろいろ書いてあって、何を基準に買ったらいいのかわからなくなってしまいますよねぇ。それなりに高い買い物なので失敗はしたくないですし・・・。ということで、今回は山のセンパイに登山用品店でのレインウェアの選び方について聞いてみました。

 

素材やら機能やら色々あるけど・・・とにかく1着目はとにかく「着心地重視」で!

登山するなら絶対に持つべきもののひとつがレインウェア。傘をさして登山は無理だし、濡れから体を守るにはビニールのカッパではなく、ゴアテックスのような防水素材が欠かせません。とはいえ、登山用品店で売っているレインウェアなら、どれを選んでも素材や機能面ではそれほど差がないようです。では、山のセンパイたちは何を基準に選んでいるのでしょうか。

「絶対、着心地! 試着して店内をウロウロします。ザックもそのまま試し背負いしてみてください」と断言するのは、あつた勤労者山岳会の清水さん。なぜザックまで背負って店内を歩きまわるのかというと、「1日中着ていても、ストレスなく動きやすい! と思えるものを選ぶ」からだそうです。

試着する際のポイントは、袖丈や裾丈といったサイズを試すほか、山を歩く時のように足を上げてみたり、フードをかぶって顔を動かしてみたりすること。それから上下別売りのものなら、自分の体型に合わせて、ジャケットはMでズボンはLといったサイズ違いの購入も可能です。若山さん(K9-SAR 岳の会)は、「個人的には、ズボンの裾のチャックが長いものをオススメします」とのこと。いざという時、靴を履いたまま着衣が簡単にできるからだそうです。なるほど、靴を脱ぐのは面倒くさいですもんねぇ、これも大事なポイントですね!

 

【こんなところをチェックしてみよう!】

  1. 肩・ひじはきつくないか?
  2. フードのサイズは合っているか? ドローコードなどでサイズを調整できそうか
  3. 手を上に上げた時、ジャケットの丈は大丈夫か
  4. 脚を曲げた時、ヒップ・太もも・ひざはきつくないか

 

雨でも明るい顔で! 顔が映える色を選ぼう

雨が降り出すと、結構長い時間レインウェアを着ていることになるので、快適に行動できる着心地がいいものを選ぶということはわかりました。他に基準はあるでしょうか・・・。

「女性は、顔の色が良く見えそうな色のものを選びましょう。ただでさえ雨の時はネガティブな気持ちになりやすいのに、帰ってきて写真を見たら雨に濡れてヒドい顔・・・ということはよくあります」というアドバイスをくださったのは、女性の山センパイ清水さん。「好きな色と、顔が良く映える色は違うので、友達に見てもらうのも良いかも」とのこと。おっと、見かけも忘れていてはいけませんね! せっかくお気に入りのコーディネイトで山ガールを気取ってみても、雨が降れば雨ガールになるわけで・・・。ならば、レインウェアの試着の際は、顔が映える色を選びましょう! なお、顔が映える色は、自分では見つけにくいそうなので、ぜひレインウェアを買うときは友だちと一緒に見に行って色をチェックしてもらいましょう。

プロフィール

若山 望(K9-SAR 岳の会)

高校時代に山岳部へ入部、山登りを基礎から学んだ登山歴50年の大ベテラン。若いころはバリエーションルートを含む単独行も多くこなし、一歩間違えは死... というようなケガをしたことも。中学の頃から気象に興味をもち、「ラジオ天気図」を登山に役立て、それらが高じて気象予報士の資格も取得。

清水 美帆(あつた勤労者山岳会)

お気に入りのコースは「北穂南陵テント場に泊まってからの~大キレット歩き!」と答えるほど岩稜帯歩きが好きな40代。山ごはんに使えそうな食材の発掘が得意。最近は、下山後のお楽しみ(温泉)を決めてから、行く山やルートを決めている。

⇒あつた勤労者山岳会(愛知県勤労者山岳連盟)

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