冬こそおすすめの富士山周辺の山 日帰りコースガイド

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冬は空気が澄んでいて、美しい景色を眺めることができる時期だ。そんなときにオススメなのが富士山を眺める登山だ。太平洋側に位置する富士山は、冬の間は天気も良く、周辺の山は雪のリスクも少ない。美しい富士山を姿を眺める登山を楽しもう!

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文=鈴木志野、カバー写真=Yuji-kunさん

今こそ行きたい富士山一望の山々へ。ダイヤモンド富士が見られる山も

山には冬ならではの澄んだ空気が満ち、静かな山歩きを楽しめる季節がやってきている。この時期は花を愛でることは期待できないが、透明感のある空気に加えて木々が葉を落としたことで、今だからこそ得られる眺望を楽しむことができる。

そこで富士山の麗姿を望める山々へ足を運んでみてはいかがだろう。青空に圧倒的な存在感と美しさでそびえる白銀の富士を間近に望めば、テンションも運気もアップすることまちがいなし。さらにこれからの時期にはダイヤモンド富士が見られる山もあり、きっと神秘的で特別な体験になるだろう。

竜ヶ岳登山道からのダイヤモンド富士(写真=うめぞーさん

紹介するのはいずれも標高2000m以下の低山で、比較的積雪も少なめで日帰りも可能と初心者にも挑戦しやすい山だ。富士山は見る地域や方角によってその姿を変えるので、登り比べをしてお気に入りの山を見つけるのも楽しい。

積雪することがあるので、軽アイゼンなどの装備の携行も忘れないように。

三ツ峠山 富士山写真家の聖地で、プロポーション抜群の富士を眺める(山梨)

富士山の北側、河口湖近くにある三ツ峠山は、標高1785mの最高地点をもつ開運山と御巣鷹山、木無山の総称だ。かつては山梨エリアで大菩薩峠と人気を二分したことでも知られ、また左右に均整の取れた「富士型」と呼ばれる美しいプロポーションの富士を望められると多くの富士山写真家から愛されている。

開運山から見える富士山(写真=道遥かさん

最短コースは三ツ峠登山口からの往復3時間半。だが富士山を正面に、霜山や天上山、河口湖まで長く伸びる府戸尾根をのんびりと歩く4時間半の縦走が、富士の姿を満喫できるのでおすすめだ。ちなみに富士山以外の展望にも優れ、南アルプスや北アルプス、奥秩父、八ヶ岳、道志方面など人気の山々を望める。そして開運山の山頂にはロッククライミングのゲレンデ・屏風岩があり、こちらも富士を見ながらの岩登りができると人気だ。

積雪もあるので雪山の準備が必要だが、通年営業の山小屋が2軒(四季楽園、三ツ峠山荘)あるので何かと心強い。下山後には河口湖畔の温泉に立ち寄り、湯けむりの中から富士を仰ぎ見るのもいい。

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行程・コース

最適日数:日帰り 5時間25分
総歩行距離:12,060m /上り標高: 856m 下り標高: 1250m
行程:三ッ峠登山口バス停(08:00)・・・三ッ峠山(開運山)(09:50)・・・木無山(10:15)・・・送電線鉄塔(11:35)・・・霜山(11:55)・・・西川林道出合(12:25)・・・カチカチ山ロープウェイ富士見台駅(12:55)・・・河口湖畔(13:25)
高低図
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