アクティブインサレーションってなんだ?おすすめ5アイテムとともにやさしく紹介!

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近年人気が高まっている「アクティブインサレーション」について、その機能とおすすめアイテムを紹介! 山と溪谷ch.では動画でさらに細かく解説しています。

 

動画 アクティブインサレーション(動的保温着)ってなんだ? おすすめ5アイテムとともにやさしく紹介!

 

今回は「アクティブインサレーション」というウェアについて紹介したいと思います。

初めて聞く方や「聞いたことはあるけど、どんなウェアか分からない」という方もいるかも知れません。
登山用品全般に言えることですが機能や特徴を理解していないと「思っていたのと違う物を買ってしまった」なんてことになりかねません。

「アクティブインサレーション」について人気の高い定番アイテムと新商品を交えて解説していきます。


保温着とアクティブインサレーションの違い

中に綿が入っていて「保温着」と間違われやすいですが、これは「ミッドレイヤー(中間着)」になります
ベースレイヤー(下着)の上に着るもので適度な保温性があり、通気性を備えています。

保温着は停滞中に着るもので温かさを感じますが、アクティブインサレーションは行動中に着るものなので、保温着だと思って停滞中に着ると「思ったより温かくならなくて寒い」ということになりかねません。購入する際は注意が必要です。アクティブインサレーションとフリースは行動中に着るものです。


フリースとアクティブインサレーションの違い

行動中に着るウェアであるフリースとアクティブインサレーション、その違いはフリースと比較してアクティブインサレーションの方が「通気性が高い」という特徴があり行動中に激しい運動をしても「ウェアの中が蒸れにくい」といった特徴があります。

もともと私は雪山ではフリースを着ていました。ただアイスクライミングや激しい動きをする時は登攀中にウェアの内側が蒸れてしまい暑いと感じていました。そのとき購入したのが「アクティブインサレーション」です。
保温性があり通気性もあるので激しい運動中も蒸れることなく、快適に行動できました。

もう一つ「アクティブインサレーション」にはフリースにはない特徴があります。それは「速乾性の高さ」です。

フリースは濡れてしまうと乾きにくいですがアクティブインサレーションは乾きが速く、水分を含む雪が多い日本海側の雪山などでアクティブインサレーション着ると快適に行動することができます。

 

人気・定番5アイテムを紹介

アクティブインサレーションにどのようなアイテムがあるのか紹介します。

今回紹介するアイテムはこちらの5点になります。

 

パタゴニア/ナノエア・フーディ

こちらのアイテムはアクティブインサレーションのパイオニア的な存在です。こちらが世の中に出始めてからアクティブインサレーションというウェアが増えたと言っても過言ではありません。

素材にポリエステルを使っており、速乾性が高いです。肌触りがとても良く布団に包まれているような着心地でとても人気が高いです。

 

アークテリクス/アトム LT フーディ

こちらもアクティブインサレーションの中では人気の高い定番アイテムです。

アクティブインサレーションの特徴である通気性のほかに防風性も備えているのがこちらのアイテムの特徴です。裾の内側にドローコードがありこれを絞ることで裾からの冷気の侵入を防げます。

 

モンベル/U.L.サーマラップ ジャケット

他のアイテムと違う特徴として125%という高いストレッチ性があります。生地が縦横に伸びるのでクライミングやバックカントリースキーなど激しい動きをするシーンに向いているアイテムです。

価格が手頃なのも特徴で初心者の方にもオススメなアイテムです。

 

カリマー/インナー インシュレーション ジャケット

2021年秋冬の新作になります。

中綿「PrimaLoft® Gold Insulation with Cross Core™」に特徴があります。「プリマロフトゴールド」は化繊綿で有名なPrimaLoft®の中でも水に濡れても保温性を98%維持する素材です。

そのような綿に「エアロゲル」という非常に断熱性の高い物質を一本一本の繊維に混ぜ込んでいるのがPrimaLoft® Gold Insulation with Cross Core™です。

アクティブインサレーションの中でも保温性を重視する方はこちらのアイテムがオススメです。

 

ザ・ノース・フェイス/フューチャーライトハイブリッドベントリックスフーディ

アクティブインサレーションの中でも防水性を備えています。

明るいオレンジ色の素材がザ・ノース・フェイスが開発した通気性を持つ防水素材「FUTURELIGHT」を使っています。オレンジ色の素材がストレッチ性のあるナイロンのソフトシェルになっておりここから中の熱が逃げていく構造です。中綿は胸元と腕の半分まで背中側にも綿が入っています。

天候の良い冬山でアウタージャケットを使わずにミッドレイヤーとアウター1枚を兼ね備えて行動したいという方にオススメなアイテムです。

 

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動画では各アイテムについてさらに細かく解説していますので、ぜひチェックしてください!

 

動画 アクティブインサレーション(動的保温着)ってなんだ? おすすめ5アイテムとともにやさしく紹介!

プロフィール

吉澤 英晃

1986年生まれ。群馬県出身。大学の探検サークルで登山と出会い、卒業後、山道具を扱う企業の営業マンを約7年勤めた後、ライターとして独立。道具にまつわる記事を中心に登山系メディアで活動する。

山と溪谷ch.

「山と溪谷ch.」は、山と自然に関するコンテンツを出版・配信する山と溪谷社が運営する登山専門チャンネルです。雑誌と同様、季節ごとのコースガイド、読図やロープワークなどのハウツー、用具の選び方や新製品情報などを配信しています。YAMAYAでは動画の内容をダイジェストで紹介します。

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