お正月に登りたい山コースガイド 西日本編

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新しい一年のはじめに登りたいコースを紹介! 初日の出や初詣など、お正月ならではの情報も掲載。人気の金剛山をはじめ、西日本の5コースを紹介します。

目次

志摩半島の最高峰 朝熊ヶ岳(あさまがたけ)

三重県/555m
朝熊駅~朝熊ヶ岳~楠部峠~伊勢神宮内宮

山頂展望台にて。水平線上から日が昇ってくる。天気がよければ富士山も望める
山頂展望台にて。水平線上から日が昇ってくる。天気がよければ富士山も望める

朝熊ヶ岳山頂の東にある古刹、金剛証寺は「お伊勢参らば朝熊をかけよ」と俗謡に詠われ、昔は伊勢神宮とセットで参られていた。登山道はいくつもあるが、伊勢神宮内宮をつなぐ道は「宇治岳道」と呼ばれる尾根道だ。初日の出をめざしての夜間登山で使うのは、近鉄朝熊駅からの朝熊岳道がいい。

初日の出を拝むのは寺からさらに東、伊勢志摩ドライブウェイ上の朝熊山山頂展望台がベストスポット。車でも来られるので元日の朝は大にぎわい。伊勢志摩のリアス式海岸を前景に伊勢湾から昇る御来光を拝んだ後は、参拝客でにぎわう内宮へ。(文・写真=加藤芳樹)

正月の伊勢神宮内宮には普段以上に多くの人が集まる
正月の伊勢神宮内宮には普段以上に多くの人が集まる
登山道には一丁(約109m)ごとに丁石地蔵がある
登山道には一丁(約109m)ごとに丁石地蔵がある

MAP&DATA

ヤマタイムで周辺の地図を見る
初日の出 7時ごろ
初詣 伊勢神宮内宮
言わずと知れた天照大御神を祭る日本の神社の頂点ともいえる存在。時間が許せば外宮へ
イベント 朝熊山山頂展望台では、元日7時から無料で「初日の出汁」が振る舞われる(限定400食)。

参考コースタイム

4時間20分

アクセス

【行き】近鉄鳥羽線朝熊駅
【帰り】内宮前→三重交通バス6分→近鉄鳥羽線五十鈴川駅
※マイカー利用は、県道37号などを経由し、であいの広場の駐車場(約20台)へ。帰りは朝熊駅まで電車で戻り、駐車場まで徒歩20分。伊勢道は例年、年末年始の交通規制があるので確認したい。

年末年始情報

大晦日から元旦にかけて、近鉄鳥羽線は終夜運転の見込み。ただし朝熊駅に停車する電車は限られるため、要確認。

関連リンク

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この記事に登場する山

大阪府 奈良県 / 生駒・金剛・和泉山地

金剛山・葛木岳 標高 1,125m

 金剛山は、大阪府の南東部に位置し、奈良県との県境にあって、金剛生駒国定公園に指定されている。これは標高の高さや山容の立派さによるが、史跡によるところも大きく、南北朝の楠木正成(くすのきまさしげ)にまつわる史跡で代表される。有名な千早城跡をはじめ、葛木神社、国見城跡、さらに修験道に関係ある転法輪寺もある。  山頂は杉の喬木に囲まれて昼なお暗く、厳粛な雰囲気を漂わせている。また、中腹から上の西側斜面は、巨大なブナの自然林に取り囲まれ、小鳥たちの楽園にもなっている。そのほか山中には、ヤマシャクヤクやクリンソウなどの草花も息づいている。  コースも多彩で、春から夏、そして秋にかけてはピクニックやハイキングに訪れる人が多い。冬になると、耐寒登山や霧氷見物に大勢の登山者が押し寄せ、夏以上に賑わいをみせる。大阪側の金剛登山口から登頂し、奈良側の御所に下山する約5時間のコースが代表的。その他、二上山(にじようさん)、大和葛城山、金剛山を経て紀見峠に下る健脚向きのコースもある。

三重県 / 紀伊山地東部

朝熊ヶ岳 標高 555m

伊勢内宮の背後に位置し、志摩半島の最高峰である。山頂に弘法大師の開創といわれる金剛証寺があり、信仰の山として栄えた。「あさま(浅間、朝熊)」の地名は、火山や温泉に関係するとの説があるが、富士の浅間信仰などとの結びつきも考えられる。 地元ではこの山を「タケ」と呼び、死者の魂がタケに宿ると考え、その鎮魂のための「タケ参り」が盛んに行われてきた。俳句では、芭蕉の「此山のかなしき告よ野老掘」や支考の「ほととぎす啼ぬ夜白し朝熊山」が有名である。 山頂からの展望はすばらしく、日本百景にも選定されている。伊勢市街や五十鈴川の流れ、そして二見や鳥羽の海、快晴の日には富士山や日本アルプスも望める。 山頂へはさまざまな登山道があるが、朝熊駅からの朝熊岳道と、西側・五十鈴川側の宇治岳道を利用する登山者が多い。

大阪府 奈良県 / 生駒山地

生駒山 標高 642m

奈良県生駒市と大阪府東大阪市との県境にある山で、大阪府のシンボル的な山。山頂には大阪府・奈良県にある各テレビ局の送信所が設置され、山頂へは信貴生駒スカイラインを利用して車で登ることもできる。奈良県側からはケーブルカーも走る。

年末年始に登りたい山

寺社仏閣の初詣もよし、初日の出を拝むもよし。年末年始にこそ登りたい山をご紹介します。

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