小鹿野町・四阿屋山でセツブンソウ開花。ロウバイ、フクジュソウも見頃【開花情報/2月28日更新】

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里山は早くも春の花が開花し始めている。秩父郡小鹿野町の四阿屋山の開花情報を紹介する。

構成=山と溪谷オンライン

気温が上がり、スプリング・エフェメラルが開花

ハイキングの山として親しまれている小鹿野町の四阿屋山(あずまやさん、772m)は、花の山でもある。山麓の堂上には5,000㎡におよぶセツブンソウの自生地があり、中腹にはロウバイやフクジュソウが咲き乱れる園地もある。

【2月26日】中腹のロウバイ、フクジュソウが見頃。麓ではセツブンソウも開花

四阿屋山の薬師堂コースの途中にはロウバイやフクジュソウが咲く園地があり、毎年2月下旬から3月上旬にかけて春の花を楽しむことができる。今年は気温が高かったこともあって1月から花が咲き始め、2月に入って見頃を迎えている。

フクジュソウ
フクジュソウ
ロウバイの黄色の花に加えて、サクラの「エレガンスみゆき」も開花
ロウバイの黄色の花に加えて、濃いピンクの花を咲かせるサクラ「エレガンスみゆき」も開花

また、四阿屋山の山麓を流れる小森川の河畔のセツブンソウ自生地(節分草園、入場料300円)では、繊細な白い花が見頃を迎えている。ザゼンソウも開花しており、早い春の訪れを感じることができる。ここからつつじ新道を経由して四阿屋山に登ることも可能だが、岩場・鎖場が連続するルートなので、足に自信がなければロウバイとフクジュソウを楽しみつつ薬師堂コースを往復し、下山後にセツブンソウを見に行こう。

セツブンソウ
セツブンソウ
ザゼンソウ
ザゼンソウ
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この記事に登場する山

埼玉県 / 北秩父

四阿屋山 標高 772m

四阿屋山を最初に記録したのは、江戸期の人、斉藤鶴磯の『武蔵野話』ではないかと考えられる。また河田罷の『武蔵通志(山岳篇)』の両神山の項に「四阿屋山(あずまやさん)高七百二十尺山腹に薬師堂あり頂上に両神社あり」と記している。  昔に比べ、山中の様子ががらりと変わってしまった。地方自治体による自然破壊なのか、リゾート法によるものなのか、フクジュソウの花を人工的に作付けしたり、山頂直下に登山道が造られたりしている。もちろん山中での転落事故は絶対にあってはならないが、登山道を整備しても事故の減少は図られないものである。  それに花の咲くころには、フクジュソウなどの盗掘が多いともいわれている。  コースタイムは小森から山頂まで往復して、約2時間30分。

開花情報

山に春の訪れを告げるスプリング・エフェメラルから夏のアルプスに咲き誇る高山植物まで、折々の花の開花情報をまとめました。

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