ビギナーやファミリーハイクにも――湘南の低山に遊びに行こう! 「湘南ハイク」のススメ

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山に雪が降り積もっている冬から早春の時期は、山から足が遠のきがちだ。しかし、少し視点を変えてみれば、近場で大自然を満喫できる。その楽しみ方の1つが、海のイメージのほうが濃い“湘南”でのハイキングだ。

鎌倉のファミリーハイクの定番、葛原岡・大仏コース 写真/逢坂 聡

そろそろ街は春ですが、山はまだまだ冬です。3000mクラスの本格的な高山は、これから残雪シーズンに入り、雪山登山の経験や装備がないと簡単には山に入れません。少し標高を下げた2000mクラスの山でも、もう少し季節が進まないと春の気配はやってこないでしょう。夏山での活動がメインの登山者は、今は山選びが難しい時期なのです。

でも鎌倉や逗子や三浦など、湘南の低山には、ひと足早く春が来ています。春を求めてのハイキングにはおすすめのエリアで、ビギナーやファミリーも安心して歩けます。

そんなタイミングで発売されたのが『湘南ハイク』(山と溪谷社)です。日帰りで楽しめるコースと、周辺の立ち寄りスポットが満載のガイドブックです。

■湘南ハイク

登山初心者でもウェルカム! 鎌倉の寺社仏閣、逗子のお洒落なカフェ、葉山の美しい海――。大自然、四季折々の楽しみを満喫したら、ランチは地元名物で。贅沢な遊び方ができるのがこのエリアのハイキングコースガイドです。

⇒鎌倉・逗子・葉山・横須賀・三浦の山歩きを見る

湘南のコースのほとんどは、標準的な歩行タイムで3時間もあれば歩き通せてしまうものばかりですが、夏山の登山と違って歩くばかりが目的ではないのがポイントです。鎌倉や葉山に代表されるように、このエリアは街歩きの観光地としても有名。カフェやレストラン、寺社仏閣など、登山前後の立ち寄りスポットがたくさんあるのです。登山とセットで街歩きや海岸散策をすれば、充実した1日を送れるでしょう。

そこでガイドブック『湘南ハイク』の担当編集者に、この春におすすめのコースを2つ挙げてもらいました!

 

1.ビギナーにおすすめ! 祇園山ハイキングコース

鎌倉・大町の祇園山は、地元の人が散歩コースにもするお手軽な山です。登山口である大町の八雲神社は、駅から歩いて10分なので、アクセスにも時間はかかりません。

このコースの魅力は、何といっても観光地である鎌倉の街歩きとセットで楽しめることです。登山前後には鶴岡八幡宮の参拝や、小町通りでのショッピングも楽しめます。3月下旬~4月上旬には目抜きどおりの若宮大路のソメイヨシノも満開になるでしょう。由比ガ浜まで足をのばして、海岸を散歩するのもおすすめです。

鎌倉・大町の八雲神社に登山口がある祇園山ハイキングコース 撮影/田部雅生

 

鎌倉の登山・観光情報もたっぷり掲載しています!

 

登山前後に楽しみたい鎌倉駅周辺の観光&グルメ情報も満載です!

 

2.がっつり歩きたい人へ。 三浦アルプス縦走コース

200mの低山歩きでは物足りないという健脚の方におすすめなのは、三浦半島を田浦から葉山まで東西に横断する「三浦アルプス」縦走コースがおすすめです。

乳頭山から仙元山まで標高200m前後の低山をつないで行きますが、意外にアップダウンが多く、通して歩くのに5~6時間はかかります。夏の本格登山に向けての足慣らしにもおすすめのコースです。分岐が非常に多く迷いやすいので、地図は必ず携行しましょう。

細かなアップダウンを繰り返し三浦半島を横断する。撮影:逢坂 聡

 

ガイドブックでは、迷いやすい分岐の目印などを記載しています

 

そのほか、春の花を楽しみたいなら、サクラで有名な源氏山公園を通る「葛原岡・大仏コース」や、ナノハナやサクラで名高い「大楠山コース」が、今の季節はオススメとのことでした。

詳しいコース情報は、3/7発売『湘南ハイク』でチェックしてみてください。全国の書店・オンラインブックストアで好評発売中です!

■湘南ハイク

登山初心者でもウェルカム! 鎌倉の寺社仏閣、逗子のお洒落なカフェ、葉山の美しい海――。大自然、四季折々の楽しみを満喫したら、ランチは地元名物で。贅沢な遊び方ができるのがこのエリアのハイキングコースガイドです。

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