山容、眺め、植生などが独特の山が広がる、東北の山の紅葉【紅葉コースガイド2025】

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東北には山容、眺め、植生などがアルプスとはまた違った魅力を放ち、すばらしい山々が多い。そして、その山々がいちばん輝くのが紅葉の季節だ。東北各地の山を歩き、撮影に取り組む曽根田卓さんに美しい紅葉を見られるコースを教えてもらいました。

文・写真=曽根田 卓

目次

本州でいちばん早く紅葉を眺めるならここ 三ッ石山(みついしやま)

岩手県/1466m
 9月下旬から10月上旬

紅葉が見事な三ッ石山から岩手山を望む
紅葉が見事な三ッ石山から岩手山を望む

三ッ石山は岩手山から八幡平をむすぶ裏岩手縦走路のほぼ中間地点に位置し、山頂に3つの巨岩が突き出ていることが山名の由来とされる。この山は本州で一番紅葉が早い山といわれ、山頂一帯を真紅に染め上げる紅葉を求めて、多くの登山者が訪れている。

三ッ石山の登路は最短経路の奥産道(おくさんどう、奥地等産業開発道路)コースがもっとも利用されているが、松川温泉(まつかわおんせん)から源太ヶ岳(げんたがだけ)を経て三ッ石山に登り、松川温泉に下る馬蹄形縦走コースが見どころ満点でおもしろい。特に源太ヶ岳(1545m)から望む「南部片富士」(なんぶたかふじ)の愛称で呼ばれる岩手山(いわてさん)の勇姿や、八幡平(はちまんたい)や秋田駒ヶ岳(あきたこまがたけ)など北東北の名山を見渡せる解放感あふれる稜線の逍遥など、みちのくの秋山のすばらしさを実感できるだろう。

小畚山の南側稜線から見た三ッ石山(左奥)
小畚山の南側稜線から見た三ッ石山(左奥)

MAP&DATA

高低図
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最適日数:日帰り
コースタイム: 6時間30分
行程:松川温泉・・・源太ヶ岳登山口・・・丸森川出合・・・水場・・・大深山荘分岐・・・源太ヶ岳・・・大深岳・・・小畚山・・・三ッ沼・・・三ッ石山・・・三ッ石山荘・・・松川大橋分岐・・・松川温泉
総歩行距離:約14,400m
累積標高差:上り 約1,032m 下り 約1,030m
コース定数:26
アドバイス:紅葉の時期、松川温泉の登山者用駐車場は早朝から満車になってしまう、源太ヶ岳の東斜面は、底雪崩の影響で登山道が削られ広範囲にザレ場になっている。滑落の危険彩が高いので、下山ルートとして計画するのは控えたい。
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プロフィール

曽根田 卓

1958年仙台市生まれ。山岳写真集団仙台所属。東北の静かな山をこよなく愛している。共著に『分県登山ガイド3 宮城県の山』、「季節の山歩き」(山と渓谷社)のガイド記事執筆。『山と高原地図 栗駒・焼石』(昭文社)の調査執筆担当。
⇒ (続)東北の山遊び 

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