関西エリアの錦繍に染まる山々【紅葉コースガイド2025】
関西エリアで圧倒的な紅葉が見られるのは、奈良県や三重県にまたがる吉野熊野国立公園に指定される大峰（おおみね）山脈や、台高（だいこう）山脈の山々だ。奥深い山岳地帯ではあるが、意外と手軽に楽しめるルートも多く、紅葉をゆっくりと楽しむのにぴったりだ。
文・写真＝加藤芳樹
目次
多彩な紅葉とササの緑が美しく共演 氷ノ山（ひょうのせん）
兵庫県・鳥取県／1510ｍ
紅葉の見頃 10月中旬～10月下旬
但馬の名峰・氷ノ山は、兵庫県の最高峰だ。関西周辺では寒冷な山地に位置するので紅葉の時期は早め。毎年10月に紅葉登山フェスティバルが行われる。2025年は10月19日だ。
黄葉するブナが主体の山だが、紅葉する樹木も多く、登山道はみごとに紅葉に覆われる。コシキ岩から眺める北方の尾根の紅葉も必見だ。
余力があれば、氷ノ山の南にある三ノ丸（さんのまる）まで足を延ばし、ゆったりとした氷ノ山の山容を眺めたい。ササの緑の中に紅葉が映えるモザイク様の景色は爽快だ。
MAP＆DATA
高低図
最適日数：1泊2日
コースタイム： 【1日目】20分
【2日目】7時間20分
【2日目】7時間20分
行程：【1日目】
鉢伏口・・・福定親水公園
【2日目】
福定親水公園・・・地蔵堂・・・氷ノ越（氷ノ山越）・・・仙谷口・・・氷ノ山・・・三ノ丸・・・氷ノ山・・・神大ヒュッテ・・・氷ノ山東尾根休憩小屋・・・東尾根登山口・・・福定親水公園・・・鉢伏口
鉢伏口・・・福定親水公園
【2日目】
福定親水公園・・・地蔵堂・・・氷ノ越（氷ノ山越）・・・仙谷口・・・氷ノ山・・・三ノ丸・・・氷ノ山・・・神大ヒュッテ・・・氷ノ山東尾根休憩小屋・・・東尾根登山口・・・福定親水公園・・・鉢伏口
総歩行距離：約16,900m
累積標高差：上り 約1,327m 下り 約1,327m
コース定数：33
アドバイス：山が大きく、歩行時間も長いので、公共交通機関利用の場合は福定の民宿や親水公園のキャンプ場で前泊したい。
目次
プロフィール
加藤芳樹（かとう・よしき）
関西の山に精通する編集者。現在は『岳人』の編集に携わる。著書に『県別登山ガイド 兵庫県の山』『関西周辺週末の山登りベストコース123』（山と溪谷社）など、編・共著多数。日本山岳会会員、環境省自然公園指導員。
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