週末行ける!すぐ登れる!「全国駅からハイキング」厳選コース6選【山と溪谷2024年12月号】
雑誌『山と溪谷』2024年12月号の特集は「全国駅からハイキング100」。晴れた週末に、思い立ったら気軽に行けるコースを100集めた。関東、関西をはじめ、全国各地のおすすめハイキングコースが勢ぞろい。掲載されているコースのなかから、テーマ別に6本をピックアップして紹介しよう。
目次
関西周辺高御位山(たかみくらやま)
兵庫県/304ⅿ
行き JR神戸線曽根駅/帰り JR神戸線ひめじ別所駅
難易度:▲▲△
播磨アルプスの岩稜を存分に味わう
播磨灘に面する播磨平野に高御位山はある。東からは富士形に見えるので播磨富士、また高御位山を最高点として馬蹄形をなす山並みは、展望のよい岩稜で構成されているので、播磨アルプスの異名もある。播州平野には岩山が多いが、その代表格がこの高御位山だ。
スタートは曽根駅で、国道に出るとすぐに豆崎(まめざき)登山口がある。ここが馬蹄形の南西の末端で、ここから高御位山まで、大平山(おおひらやま)、地徳山(ちとくさん)、巨大な一枚岩である百間岩(ひゃっけんいわ)を経て鷹ノ巣山(たかのすやま)とつないで高御位山に登る。登山道は終始展望がよい。
馬蹄形は高御位山の先で南へ方角を変えるが、ここでは来た道を引き返し、鷹ノ巣山山頂手前の分岐から馬蹄形を北に外れ、桶居山(おけすけやま)へ向かう。この先は道標がなくなるが、しっかりした踏み跡があるので問題はない。やがて、桶居山の登高欲をそそるピラミダルな山容が近づいてくる。とはいえ標高が低いのでその基部から山頂までは10 分とかからない。この先、岩稜が西の末端まで続くが、桶居山の次のピークで左へ、足元に注意しながら下っていくと山神社近くに下り着く。ひめじ別所駅へは、あと40分ほどだ。
(文・写真=加藤芳樹)
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プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2026年1月号の特集は「美しき日本百名山」。百名山が最も輝く季節の写真とともに、名山たる所以を一挙紹介する。別冊付録は「日本百名山地図帳2026」と「山の便利帳2026」。
雑誌『山と溪谷』特集より
1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。
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