紅葉の小仏城山へ。混雑を避け、相模湖コースで満喫【紅葉レポート】

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読者レポーターより登山レポをお届けします。ケロケロさんは混雑の高尾山を避けて小仏城山(こぼとけしろやま)から相模湖(さがみこ)へ。

文・写真=ケロケロさん


高尾山あたりを歩きたいという友人と、混雑しそうなルートを避け、日影林道から小仏城山を登って相模湖へ抜ける計画を立てました。

以前この友人と秋の高尾山に登り、牛歩の大渋滞に巻き込まれたことがあったので、今回の計画はすんなりと合意を得ました。

小仏城山 日影林道入口
日影林道入口。登山ポストがある

朝いちばん早く到着できる時刻にJR高尾駅北口で待ち合わせ。小仏行きのバスは増便されていましたが、立ち乗りもぎっしりでほぼ満員。しかし日影で降りた人は多くはありませんでした。

小仏城山 木を伝いながら移動するサル
木を伝いながら移動するサル

林道を入ったところで靴紐を締め直していると「キュルル・・・キュルルル」という声がします。鳥かと思ったらサルの群れでした。20匹はいたでしょうか、鳴き交わしながら樹上を伝って林道を横切っていきました。サルがのんびりと移動できる程度には人の気配が少ないということでしょうから、これは幸先がいいのでは。

小仏城山 フユイチゴ
たっぷり実をつけたフユイチゴ
小仏城山 リンドウ
リンドウはつぼみがたくさん
小仏城山 ガビチョウ
ガビチョウが忙しく枯れ葉をめくっていた

明るい沢沿いの林道は時折トレランの人とすれ違うくらいで、あとはせせらぎの音と鳥の声。トネアザミやリンドウなどの花を撮ったり、双眼鏡でジョウビタキとアオジが争うのを追ってみたり。ゆるい傾斜を散歩気分でゆっくり歩いて、小仏城山(670m)に到着しました。

小仏城山 山頂の2軒の茶屋
山頂の2軒の茶屋は午前中でもにぎわっていた

山頂はいつにも増して大にぎわい。みなさんのびのびとくつろいで、いい笑顔です。紅葉もちょうど見頃。少し早めですが、我々も名物なめこ汁を注文してお昼休憩にしました。日が当たるとぽかぽかと暖かく、長袖シャツに羽織物でちょうどいいくらい。食後にコーヒーも淹れて、たっぷり1時間くつろぎました。

小仏城山 山頂から都心方面の眺め
山頂から都心方面の眺め。スカイツリーなどが良く見えた
小仏城山から雪をまとった富士山を望む
富士山は雲をまとっていた

さて、にぎやかな山頂を背に、人の少ない相模湖への道を下山します。行きの日影林道と比べると、なかなか急な山道ではありますが、よく整備されて歩きやすく、小さいお子さん連れとも幾度かすれ違いました。

小仏城山から相模湖に向かう
相模湖に向かって明るく歩きやすい道を下る

明るい尾根道はところどころみごとに紅葉した木がありました。標高が下がってくると、まだ緑が勝るダンコウバイがあったりで、紅葉の見頃はこれからという様子になりました。

小仏城山 コハウチワカエデ
みごとな色彩のコハウチワカエデ
小仏城山 日に透けて桃色に見える葉
日に透けて桃色に見える

木漏れ日の中さくさくと枯れ葉を踏んで歩くのも楽しくて、下りてしまうのがもったいないくらい。

小仏城山 静かな尾根道を歩く
静かな尾根道を歩く

途中休憩を挟みながら1時間ほどで山道を降りて、千木良(ちぎら)の集落に出ました。千木良バス停からバスに乗ってJR相模湖駅に行くこともできます。我々はまだ元気だったので、弁天橋を渡って相模湖へ足を延ばすことにしました。

相模湖 弁天橋
弁天橋。湖畔にはマガモやオシドリの群れがいた

相模湖周辺の紅葉は始まったばかりという感じでした。弁天橋の橋の上から双眼鏡でカモを見たり、相模湖畔で白鳥ボートを眺めながらおやつタイムにしたり。時間を気にせず歩いていたら、相模湖駅に着いたと同時に目の前で1時間に2本しかない電車が発車しました。次の電車まで40分近く待つことになってしまい、がっくりです。時刻表は調べておこうと反省しました。

(山行日程=2024年11月24日)

MAP&DATA

高低図
ヤマタイムで周辺の地図を見る
最適日数:日帰り
コースタイム: 3時間20分
行程:日影バス停・・・城山(小仏城山)・・・千木良・・・登山道入口・・・相模湖駅
総歩行距離:約9,700m
累積標高差:上り 約725m 下り 約752m
コース定数:17
ケロケロさん(読者レポーター)

ケロケロさん(読者レポーター)

散歩をするように山を歩いて、木々や草花の折々の姿や、生き物との偶然の出会いを楽しみたい。双眼鏡をぶらさげて、関東近郊の山をのんびり歩いています。

この記事に登場する山

東京都 /

小仏城山 標高 670m

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