半日でも気軽に自然を満喫できる、東京近郊の丘陵ハイキング【前編】
秋から冬にかけての時期、高い山は雪が積もり、限られた登山者のみの世界となるが、標高の低い山はハイキングのベストシーズン。空気が澄んで視界もよく、天気がよければ日だまりも心地いい。今回は低山よりもさらに標高を下げ、東京近郊の丘陵地帯に目を向けてみたい。
構成=山と溪谷オンライン、トップ写真=赤ぼっこから軍畑方面の展望(写真=ラヴィ08)
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レトロな青梅市街から展望抜群の赤ぼっこをめざす 長淵丘陵(ながぶちきゅうりょう)
東京都青梅市/要害山(414m)
青梅市の南、日の出町との境に連なる長淵丘陵。独特な名前の赤ぼっこは、展望が抜群。丘陵ハイキングとしてはややアップダウンがあるコースだが、近年とても人気が高い。
青梅駅からレトロな街並みを過ぎて、天祖神社へ。神社の脇からハイキングコースに入る。霊園上部をかすめ、いくつか分岐道を合わせてさらに登っていくと、旧二ツ塚峠に到着する。ここで、羽村方面からの道が合流する。
ここから西へ、見通しのあまりない尾根上の樹林帯を、柵沿いに緩やかにアップダウンしながら進む。馬引沢(うまびきさわ)峠を過ぎて斜面を登り、赤ぼっこへの分岐へ。すぐ先の赤ぼっこからは、高水三山や御岳山(みたけさん)など奥多摩方面の山々をはじめ、梅郷(ばいごう)や軍畑(いくさばた)から都心方面までの街並みの展望がすばらしい。
展望を堪能したら次は天狗岩に向かうが、尾根分岐から天狗岩へは急な下りがあり、戻る際は登り返しがきついので、無理に寄らなくてもよい。天狗岩分岐から尾根筋を、要害山、ソーラーパネルを横目に進む。愛宕山分岐を右に折れて麓に下り、車道を宮ノ平(みやのひら)駅に向かう。
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今がいい山、棚からひとつかみ
山はいつ訪れてもいいものですが、できるなら「旬」な時期に訪れたいもの。山の魅力を知り尽くした案内人が、今おすすめな山を本棚から探してお見せします。
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