エメラルドグリーンに輝く「オハイブルー」の神秘の入り江を探索。海が見渡せる絶景の山歩き オハイ・頂山へ

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熊野古道・伊勢路(いせじ)の中でも、難所として知られる八鬼山(やきやま)越えの東側。熊野灘に突出した九木崎(くきざき・くきさき)に、「オハイ」という謎めいた名前の地があります。そこには、小さいながらエメラルドグリーンの澄んだ水をたたえた神秘的な入り江があり、近年“オハイブルー”と呼ばれ、SNSなどでも人気が高まっています。「オハイ」から頂山(いただきやま)へとたどります。

文・写真=根岸真理

熊野灘の海を見下ろす絶景スポットへ

美しいオハイブルーを堪能したら、分岐まで戻って峠へ向かって登っていきます。山頂の少し手前に、北東へ延びる支尾根へ続く分岐があります。10分ほど下ったところに、「ハカリカケ岩」と呼ばれる景色のいい岩があるので、時間があればぜひ寄り道を。ハカリカケ岩は、熊野灘の海を見下ろす絶景スポット。お昼休憩にも最適の場所です。

分岐まで戻って、峠へ向かって登って行きます。山頂の少し手前に、北東へ延びる支尾根へ続く分岐があります。10分ほど下ったところに、「ハカリカケ岩」と呼ばれる景色のいい岩があるので、時間があればぜひ寄り道を。ハカリカケ岩は、熊野灘の海を見下ろす絶景スポット。お昼休憩にも最適の場所です。

〉樹林の中の踏み跡を辿っていくと岩場に出る
樹林の中の踏み跡を辿っていくと岩場に出る
〉熊野灘を見下ろす雄大な景色が楽しめるハカリカケ岩
熊野灘を見下ろす雄大な景色が楽しめるハカリカケ岩

頂山は、樹林に囲まれた地味なピーク。三角点がありますが、残念ながら眺望はなし。北西に延びる登山道を下っていくと、途中で尾鷲方面の海が見える場所があります。

〉熊野地方らしいリアス式海岸が一望できる
熊野地方らしいリアス式海岸が一望できる

帰路は、林道を経由して漁港の集落へ下っていきます。電車利用の場合は、本数が少ないので、あらかじめダイヤを調べておくと安心です。集落には漁港で水揚げされた魚が味わえるお店もありますので、営業情報も確認しておくといいでしょう。

*紹介した情報は2022年の内容です。

MAP&DATA

オハイ
ヤマタイムで付近の地図を見る
コースタイム: 約4時間30分
行程:九鬼駅・・・コミュニティセンター・・・登山道入り口・・・オハイ・・・ハカリカケ岩・・・頂山・・・コミュニティセンター・・・九鬼駅
総歩行距離:約9,400m
コース定数:10
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プロフィール

根岸真理(ねぎし・まり)

六甲山西端の神戸市須磨区生まれ。現在は六甲山東端の宝塚市在住。アウトドア系を得意とするフリーライター。親に連れられ、歩き始めると同時に須磨の山に登っていたため六甲登山歴60年。アルパイン歴は約30年。 神戸新聞「青空主義」欄で月に1回六甲山の情報(六甲山大学)を発信中。主な著書に『六甲山を歩こう!』『六甲山シーズンガイド春夏』『六甲山シーズンガイド秋冬』など。兵庫県立六甲山ガイドハウスで「山の案内人」ボランティア活動中。

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