西日本で最も過酷な「大峯奥駈道 全100km縦走」を含む、7、8月の旅。 日本3百名山ひと筆書き、田中陽希さん旅先インタビュー

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―― 南に向かって、再び三重県へ。鈴鹿山脈の藤原岳と御在所岳に向かいました。

当初の計画では鈴鹿山脈もできるだけ長い距離を縦走しようと考えていましたが、ケガのため、2つの山はそれぞれ登ることになりました。とはいえ、最短コースではなく、少しでも長く歩こうと計画しました。

三百名山の藤原岳は石灰岩質で、それだけにセメントのための石灰を採掘するため、山体が大きく削られ、形が変わりつつある山です。

地元の方に聞いたところ、春はフクジュソウで有名なようなのですが、夏の魅力は…「?」。実際に少しだけ縦走して歩いてみると、灌木、樹林などの深い緑と白い石灰岩のコントラストがきれいな山でした。

石灰岩と緑がきれいな藤原岳を歩く

御在所岳へは、4年前の百名山のときに登っているのですが、最短ルートの往復だったのと、秋の雨で景色が見れず、有名な奇岩もほとんど見られませんでした。 今回は、三重側の国見岳から縦走しました。山上に特徴的な奇岩がいくつも見られました。屋久島の宮之浦岳みたいだな、とか感じながら、これが御在所岳の魅力なんだと知ることができました。

59座目の御在所岳。「山の日」に登頂した

 

―― 四国から始まった「現存十二天守」めぐりも続いていますね。

この区間では、彦根城、犬山城がありました。そのため、三百名山を巡る順番も少し変更しました。

犬山城は、国宝の天守として最も古いものだそうです。さらに驚いたのは、十数年前までは、城主の成瀬家の個人所有だったそう。成瀬家の方もまだいらっしゃって、歴史を感じる時間になりました。

四国の旅の途中から始まった「現存十二天守」めぐり。彦根城と犬山城に立ち寄った

 

―― 愛知から、岐阜を縦断し、能郷白山、冠山を登った後、福井県越前市で交流会が行われました。

今回は大阪での交流会から少し時間が空いたこと、東海エリアで開催していなかったこともあって、福井県だけでなく、岐阜県や三重県など、遠方から駆けつけてくださる方が大勢いました。

また開催当日は、台風が接近していて、電車が止まって来られなくなったという方もいましたが、そんな状況にもかかわらず、200人もの方に集まっていただきました。

福井県越前市で開催された交流会。台風接近にも関わらず大勢の方が集まった
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旅のスタートから8ヶ月が経過し、現在は、北陸の三百名山を登っている田中陽希さん。このエリアが終わると、いよいよ日本アルプスが見えてくる。
グレートトラバース公式サイト、公式SNSなどをチェックし、応援していこう。

取材日:2018年9月4日
写真提供:グレートトラバース事務局

 

関連リンク

人力10,000kmの山旅。日本3百名山ひと筆書きに挑戦中の田中陽希さんを応援しよう!
もっと知りたいという方は、ウェブサイトで。
グレートトラバース事務局ウェブサイト
http://www.greattraverse.com/

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