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サロモン「シューズ」は軽量ミッドカットモデルにユーザーの人気集まる

「みんなの山道具」ユーザーのおすすめ度調査
道具・装備 2019年02月08日

トレイルランニングシューズや軽量トレッキングブーツのイメージが強いサロモンだが、ヤマケイオンラインのユーザーに人気のシューズは何だろうか。投稿コーナー「みんなの山道具」からユーザーの声をピックアップし、製品について、さかいやスポーツ 斎藤さんに解説してもらった。

取材/文=吉澤 英晃
監修=さかいやスポーツ 斎藤 勇一 

 

X ウルトラ ミッド GTX|軽量ミッドカット「XA」との違いは?

★★★★★ 社団法人ランナー 龍(たつ) さん
X ウルトラMID GTX
サロモン(SALOMON )
★★★★★ take-san さん
Ⅹ ウルトラ2 GTX ゴアテックス
サロモン(SALOMON )

 

サロモンのシューズの中で「みんなの山道具」ユーザー投稿数が多かったのが「X ウルトラ 3 ミッド GTX」。発売からおよそ4年と歴史は浅いですが、日本のみならず欧米でも人気が高い製品です。

「X ウルトラ 3 ミッド GTXは、安定性の高い軽快な歩行を提供してくれるハイキングシューズです。過酷なアドベンチャーレースを走破するために開発されたXAシリーズの開発で培ったテクノロジーを活用し、軽量化を図りつつ、コストを抑えることに成功しました」(さかいやスポーツ斎藤さん)

XAシリーズから引き継いだ機能に「センシフィット」があります。これは靴の両側に施された波打つアッパーデザインによって、靴紐を締め上げた時に両手で包み込むようなフィット感を提供してくれるサロモンの独自テクノロジーです。

つま先を保護する「プロテクティブラバートゥカップ」は、XAシリーズよりも面積を広くすることで耐久性を向上させました。カカトには着地した時のブレを抑える「プロテクティブヒールカップ」を搭載。ソールには、外側と内側で柔らかさの異なる素材で作られるオリジナルソール「ハイトラクションコンタグリップ」を採用し、グリップ力とクッション性、耐久性を備えます。

さらにX ウルトラ 3 ミッド GTXで特徴的なのが、足首の安定性を高めるミッドカットのデザイン。この履き口には、砂や石の侵入を防ぐ「マッドガード」付いています。もちろん、ゴアテックス素材による防水機能もあり。

これらの機能を持ったうえで、重量は片足で約450g。実際に持ってみると、“軽い”の一言に尽きます。

「X ウルトラ 3 ミッド GTXは、関東の山域でいうと標高1500mぐらいの中低山の日帰り登山にオススメです。お客さまに「森林限界を超える山や1泊以上の山行に使えるか」と聞かれることがありますが、ご自身の経験から目的にあった登山靴がまだ判断できない方は、ケガのリスクが高まるのであまりオススメしません」(同)

山登りの経験が浅い方は、登山靴の性能に合った使い方をするのがいいでしょう。経験を積んで、リスクを理解したうえで使えば、軽いハイキングシューズで標高の高い山を歩くこともできるようになるかもしれないですね。

「X ウルトラ 3 ミッド GTXは足幅がノーマルとワイドの2タイプから選ぶことができ、足首周りの高さもローカット、ミッドカットから選択できます。価格は1万円台と手頃なので、初心者でも手に取りやすいハイキングシューズといえるでしょう」(同)

最近流行りになりつつあるという武骨なデザインも見逃せないところ。日帰り登山をメインに楽しみたい方には、相性がいいのではないでしょうか。

製品情報

サロモン「X ウルトラ ミッド GTX」

価格
16,000円(税別)
サイズ
25cm~32cm)
重量
約450g(片足)

 

XA PRO 3D GTX|軽快さを突き詰め進化を続けるロングセラーモデル

★★★★★ space036 さん
XA プロ 3D ゴアテックス
サロモン(SALOMON )
★★★★☆ ヤマオヤジ さん
XA PRO 3D
サロモン(SALOMON )

 

サロモンを代表するシューズである「XA PRO 3D GTX」は、15年以上の歴史を持つロングセラーモデル。そもそもこの靴は、アドベンチャーレーサーのために作られたといいます。

「アドベンチャーレースとは、自然のフィールドで3日間以上、歩いたり、走ったり、時にはマウンテンバイクに乗るといった過酷な超長距離のレース。多目的な用途に対応するように開発された靴だから、一つのアクティビティーにとらわれない汎用性の高さが魅力です」(さかいやスポーツ斎藤さん)

XA PRO 3D GTXの特徴的な機能を見てみましょう。手で包み込むようなフィット感を提供してくれる「センシフィット」に加えて「クイックレーシングシステム」を備えます。これは靴紐をワンアクションで締め上げることができ、素早く均一なフィット感を得ることができる、サロモンが特許を取得した独自機能です。

さらに細かいフィット感にこだわり、左右非対称のシューレースデザインである「アシンメトリカルレーシング」を採用。ソールには濡れた岩場などでもグリップ力を発揮する「プレミアムウェットトラクションコンタグリップ」を搭載しています。

「使われているフレームにも特徴があります。『3Dアドバンスドシャーシ』と名付けられた立体的なフレームをアウトソールとミッドソールの間に組み込むことで、剛性を高め、安定感やサポート力を提供してくれるのです」(同)

XA PRO 3D GTXの機能を知れば知るほど、このモデルが様々な環境下での使用を想定し、過酷なトレイルを走破するために開発されたシューズであることが分かります。

さて、そんなXA PRO 3D GTXですが、サロモンのオフィシャルサイトでチェックしてみると「トレイルランニングシューズ」にカテゴライズされていました。一般的な山登りには適さないのでしょうか?

「トレイルランニングシューズと言うこともできるでしょう。しかし現在はさらに走りに特化したシューズが数多く販売されているため、当店では日帰りハイキング・トレッキング向きのシューズとしてオススメしています」(同)

トレイルランニングシューズに分類されるからといって、他のハイキングシューズに機能が劣ることはありません。登山もするけど、たまにはトレイルランニングやマウンテンバイクなども楽しみたい! そんな、マルチに山で遊びたい人にオススメな一足といえますね!

製品情報

サロモン「XA PRO 3D GTX」

価格
17,000円(税別)
サイズ
25cm~31cm)
重量
約390g(片足)

 

X アルプ ハイレザー GTX|安定性を重視した登山靴「コンケスト」の後継

★★★★★ てつ さん
CONQUEST GTX
サロモン(SALOMON )
★★★★☆ chopstick さん
CONQUEST GTX
サロモン(SALOMON )

 

X ウルトラ 3 ミッド GTX、XA PRO 3D GTXは日帰り登山向きの登山靴として紹介しましたが、「X アルプ ハイレザー GTX」は山小屋泊の登山におすすめしたいシューズです。

「このシューズは『みんなの山道具」の投稿にある『コンケスト GTX」の後継製品にあたります。X アルプシリーズは、標高の高い山を軽快に歩きたいという方にオススメしたいシリーズです」(さかいやスポーツ斎藤さん)

X ウルトラ 3 ミッド GTXやXA PRO 3D GTXとの大きな違いは、素材の耐久性です。

「レザーを使っている面積が広いため、耐久性が増しており、足に馴染めばフィット感も高まります。一泊二日の山小屋泊程度の荷物を背負う登山には充分なスペックです。ソールはライトアルパインブーツと比べると柔らかめですが、その分、軽快に歩けるでしょう」(同)

荷物が重くなりがちなテント泊登山でも履いていけるのか気になるところです。ソールが柔らかいため、重い荷物を背負った際に不安定になりやすく、山道を登り降りするには体力が必要とのこと。テント泊登山に使いたいという方も、まずは山小屋泊から使うのがよさそうです。

「ソールは岩場でのグリップ力を高めるために、接地面が広くなるようフラットにデザインされています。ラグ(靴底にある溝のこと)も深く、土の登山道を歩いたときの泥はけもよいので、グリップ力が落ちる心配はないでしょう」(同)

登山靴を選ぶ時に、目標とする山の標高や季節、背負う荷物の重さなどに加えて、自分の歩行スピードや岩場でのフリクションと歩きやすさのバランスなどもイメージしてみましょう。すると、ライトアルパインブーツよりもX アルプ ハイレザー GTXのほうが合っているということもあるかもしれません。

 

製品情報

サロモン「X アルプ ハイレザー GTX」

価格
28,000円(税別)
サイズ
25cm~31cm)
重量
約575g(片足)

※掲載した情報は、2019年3月現在のものです

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