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山岳防災気象予報士・大矢康裕が教える山の天気のイロハ
登山と天気は切っても切れない関係だ。気象遭難を避けるためには、天気についてある程度の知識と理解は持ちたいもの。 ふだんから気象情報と山の天気について情報発信し続けている“山岳防災気象予報士”の大矢康裕氏が、山の天気のイロハをさまざまな角度から解説する。
2004年2月の大長山遭難事故――、暖冬シーズンの中で起きた豪雪からの14名全員の生還劇
「強い冬型の気圧配置」は、続いても2~3日だが、上空の気圧配置が「鍋底型」となると、長く続くことになる。2004年2月の大長山での遭難事故は、まさにそんな気圧配置になったために起きたのだった。
前代未聞の大量遭難、1963年1月の薬師岳遭難事故(三八豪雪)は、二つ玉低気圧とJPCZ(日本海寒気団収束帯)が原因
大学山岳部のメンバー13名が亡くなった、1963年・北アルプス薬師岳での山岳遭難。「三八豪雪」と呼ばれる想定を越えた豪雪が襲ったのが直接の原因だが、当時のデータを現代の技術で紐解くと、さまざまな面が見えてくる。
2013年11月、北アルプス真砂岳での雪崩事故の教訓―― 11月でも雪崩は起きる! そして温暖化しても中部山岳北部でのドカ雪の頻度は増える!!
2013年11月に起きた北アルプス真砂岳での雪崩事故では、7名が大規模な雪崩に巻き込まれた。まだ積雪の少ない11月にも関わらず、なぜ大規模な雪崩が起きたのか。
積雪のために撤退したトムラウシ山の想い出、利尻山には何故雪がなかったのか? その答えは海にあった
1991年9月、「りんご台風」が去った後に向かった北海道登山。筆者はトムラウシ山で積雪のために撤退を余儀なくされた。前々日の利尻山にはなかった雪は、なぜトムラウシ山にはあったのか? 55年長期再解析データ「JRA-55」を利用して検証する。
1959年10月、南岸を通過した台風18号による大量遭難。生死を分けたのは「濡れた衣服を着替えたかどうか」
1959年10月10日、台風の影響で、大学山岳部や社会人山岳会の数パーティーのうち8名が低体温症によって亡くなった――。当時、「台風崩れの南岸低気圧が引き込んだ寒気」とされたこの山岳遭難事故、今の技術で分析してみると、他の部分にも原因が見えてきた。
台風が季節外れの強い寒気を呼び込んだ――、1989年10月8日の立山中高年大量遭難事故
1989年10月初旬、北アルプス・立山連峰。10人のパーティが強まる吹雪の中で次々に身動きが取れなくなってしまった。まだ10月初旬だというのに、なぜ大量遭難を起こすような吹雪となったのか? 
「聖職の碑」の教訓を風化させてはいけない!! 台風と低体温症の恐ろしさ
山岳小説の金字塔「聖職の碑」の中で起きる山岳遭難は、今の時代に照らし合わせても、気象遭難の教訓として大いに参考になる。古い文献を掘り起こして当時の気象状況を探ると、「台風による低体温症」という様子が見えてくる。
2018年7月28日の富士山の遭難事故――、台風が異常な経路を取った理由は?
今回取り上げるのは、常識では考えられないような進路をたどった2018年7月の台風12号が引き起こした、富士山での山岳遭難事例です。なぜ異常な進路をたどり、それにより何が起きたのかを分析します。
観天望気でも防げたかもしれない2012年8月18日の槍ヶ岳落雷事故。その原因は、東と西からやってきた上空寒気
2012年8月18日は、山(槍ヶ岳)と街(大阪)で2件の落雷事故が起きていた。この原因を探ると、日本の遥か東からやってきた上空の寒気と、西からやってきた上空の寒気により、落雷リスクが非常に高くなっていた。そのメカニズムを解説。
2012年5月28日の尾瀬の落雷事故の教訓――、「SSI」を活用して雷を予測しよう! 上空寒気の解説・第4回
山での落雷事故は防ぐには、雷の発生をいち早く知ること。今回は2012年5月の尾瀬ヶ原で起きた落雷事故を事例に、SSI(ショワルター安定指数)という診断ツールについて解説する。
上空寒気が引き起こした2013年4月27日の白馬岳雪崩遭難事故――、麓ではにわか雨でも春山では吹雪
上空寒気の影響で、季節は春・麓は雨でも、山岳地帯は大雪となることもある。そんな事例の1つである、2013年の白馬大雪渓の雪崩事故から、このメカニズムを分析する。
2020年4月18日の事例から見る不安定な天気を事前に知る方法―― 上空寒気の解説/第2回
気象庁が発表する「警報」や「注意報」は当日にならないと発表されない中で、いち早く悪天候の情報を知るには、どうすればよいのか? 今回は気象庁から先立って発表される気象情報の確認方法を指南する。
「上空の寒気による不安定な天気」を高画像度ナウキャストを活用して確認。上空寒気の解説/第1回
今回のテーマは「上空の寒気による不安定な天気」。天気予報を見ていると、よく耳にするこの言葉、実際にはどんな様子を指しているのか? 気象庁の「高解像度ナウキャスト」を用いて解説する。
二つ玉低気圧のリスクVol.4 二つ玉低気圧や爆弾低気圧を予想するのに鍵となる高層天気図の読み方
3回にわたって紹介してきた「二つ玉低気圧のリスク」。最終回では最近の事例を見ながら、爆弾低気圧の発生の予想について解説。平地と山の天気が違うことを理解し、「高層天気図」の知識について説明する。
二つ玉低気圧のリスクVol.3 鳴沢岳遭難事故では山岳気象特有の「山越え気流」が起きた?
登山が特に警戒しなければならない気象の1つである「二つ玉低気圧」。こうした気象条件になったとき、標高3000m付近の稜線では、どんなことが起きているのか。2009年4月の遭難事故を例に、今回は「山越え気流」という新たな方法で解析を進める。
二つ玉低気圧のリスクVol.2 平地とは違う山の天気の立体構造を総合的に判断する
前回に引き続き、登山においては特に警戒する必要がある「二つ玉低気圧」について解説。今回は立体構造を総合的に判断するために、高層天気図による解析を行う。
登山者が警戒すべき二つ玉低気圧のリスクVol.1 2009年4月の鳴沢岳遭難事故の教訓
最近、よく耳にする「爆弾低気圧」という言葉。中でも「二つ玉低気圧」と呼ばれるものは、過去に大きな山岳遭難を引き起こす原因となっている。今回は、2009年4月に発生した北アルプス鳴沢岳遭難事故を取り上げる。
太平洋側に大雪を降らせる「南岸低気圧」による遭難事例/那須岳雪崩事故から学ぶこと
冬の日本列島の太平洋側に大雪を降らせることもある南岸低気圧。この低気圧が招いた悲劇として記憶に新しいのが2017年3月に起きた那須岳雪崩事故。今回はこのリスクについて取り上げる。
30年前の記録とともに、鮮やかに蘇る記憶――。アフリカ大陸最高峰・キリマンジャロ登山を楽しむ基礎知識 総集編
過去の登山記録は、できるだけ詳しく残しておきたい。改めて目を通したときには記憶も鮮やかに蘇る――。2度めに訪れたキリマンジャロ、過去の記録と記憶によって、さらに想い出深いものになった。
キリマンジャロでは1年中、昼と夜の長さが同じ!? キリマンジャロ登山の「トリビア」
山の気象を知るには、地球規模・・・、いや宇宙規模のスケールで気象を考えることも必要だ。今回は、赤道・キリマンジャロの頂上で地球規模の「へぇ~」について考えてみよう。
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(日本気象協会提供:2021年2月25日 11時00分発表)
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