観天望気でも防げたかもしれない2012年8月18日の槍ヶ岳落雷事故。その原因は、東と西からやってきた上空寒気
2012年8月18日は、山(槍ヶ岳)と街(大阪)で2件の落雷事故が起きていた。この原因を探ると、日本の遥か東からやってきた上空の寒気と、西からやってきた上空の寒気により、落雷リスクが非常に高くなっていた。そのメカニズムを解説。
登山と天気は切っても切れない関係だ。気象遭難を避けるためには、天気についてある程度の知識と理解は持ちたいもの。 ふだんから気象情報と山の天気について情報発信し続けている“山岳防災気象予報士”の大矢康裕氏が、山の天気のイロハをさまざまな角度から説明。 過去の遭難事故の貴重な教訓を掘り起こし、将来の気候変動によるリスクも踏まえて遭難事故を解説。
観天望気でも防げたかもしれない2012年8月18日の槍ヶ岳落雷事故。その原因は、東と西からやってきた上空寒気
2012年8月18日は、山(槍ヶ岳)と街(大阪)で2件の落雷事故が起きていた。この原因を探ると、日本の遥か東からやってきた上空の寒気と、西からやってきた上空の寒気により、落雷リスクが非常に高くなっていた。そのメカニズムを解説。
2012年5月28日の尾瀬の落雷事故の教訓――、「SSI」を活用して雷を予測しよう! 上空寒気の解説・第4回
山での落雷事故は防ぐには、雷の発生をいち早く知ること。今回は2012年5月の尾瀬ヶ原で起きた落雷事故を事例に、SSI(ショワルター安定指数)という診断ツールについて解説する。
上空寒気が引き起こした2013年4月27日の白馬岳雪崩遭難事故――、麓ではにわか雨でも春山では吹雪
上空寒気の影響で、季節は春・麓は雨でも、山岳地帯は大雪となることもある。そんな事例の1つである、2013年の白馬大雪渓の雪崩事故から、このメカニズムを分析する。
2020年4月18日の事例から見る不安定な天気を事前に知る方法―― 上空寒気の解説/第2回
気象庁が発表する「警報」や「注意報」は当日にならないと発表されない中で、いち早く悪天候の情報を知るには、どうすればよいのか? 今回は気象庁から先立って発表される気象情報の確認方法を指南する。
「上空の寒気による不安定な天気」を高画像度ナウキャストを活用して確認。上空寒気の解説/第1回
今回のテーマは「上空の寒気による不安定な天気」。天気予報を見ていると、よく耳にするこの言葉、実際にはどんな様子を指しているのか? 気象庁の「高解像度ナウキャスト」を用いて解説する。
二つ玉低気圧のリスクVol.4 二つ玉低気圧や爆弾低気圧を予想するのに鍵となる高層天気図の読み方
3回にわたって紹介してきた「二つ玉低気圧のリスク」。最終回では最近の事例を見ながら、爆弾低気圧の発生の予想について解説。平地と山の天気が違うことを理解し、「高層天気図」の知識について説明する。
二つ玉低気圧のリスクVol.3 鳴沢岳遭難事故では山岳気象特有の「山越え気流」が起きた?
登山が特に警戒しなければならない気象の1つである「二つ玉低気圧」。こうした気象条件になったとき、標高3000m付近の稜線では、どんなことが起きているのか。2009年4月の遭難事故を例に、今回は「山越え気流」という新たな方法で解析を進める。
二つ玉低気圧のリスクVol.2 平地とは違う山の天気の立体構造を総合的に判断する
前回に引き続き、登山においては特に警戒する必要がある「二つ玉低気圧」について解説。今回は立体構造を総合的に判断するために、高層天気図による解析を行う。
登山者が警戒すべき二つ玉低気圧のリスクVol.1 2009年4月の鳴沢岳遭難事故の教訓
最近、よく耳にする「爆弾低気圧」という言葉。中でも「二つ玉低気圧」と呼ばれるものは、過去に大きな山岳遭難を引き起こす原因となっている。今回は、2009年4月に発生した北アルプス鳴沢岳遭難事故を取り上げる。
太平洋側に大雪を降らせる「南岸低気圧」による遭難事例/那須岳雪崩事故から学ぶこと
冬の日本列島の太平洋側に大雪を降らせることもある南岸低気圧。この低気圧が招いた悲劇として記憶に新しいのが2017年3月に起きた那須岳雪崩事故。今回はこのリスクについて取り上げる。