行程・コース
天候
(1日目)午前快晴、午後から霧。(2日目)霧
利用した登山口
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
前日20:30頃に扇沢無料駐車場に駐車。ハイシーズンだけに翌早朝には満車だった。帰りは、白馬五竜スキー場のエスカルプラザから、アルピコ交通アルペンライナーの扇沢直通バスを利用して車を回収(運賃1,800円)。直通バスは1日1本しかないが、下山時間を合わせれば、とても便利です。
この登山記録の行程
【1日目】
扇沢(05:10)・・・柏原新道登山口(05:20)・・・種池山荘(07:43)[休憩 13分]・・・爺ヶ岳南峰(08:36)[休憩 17分]・・・赤岩尾根分岐(冷乗越)(09:58)・・・冷池山荘(10:08)[休憩 17分]・・・布引岳(11:20)[休憩 6分]・・・南峰(12:18)[休憩 27分]・・・北峰分岐(13:07)・・・鹿島槍ヶ岳北峰(13:15)[休憩 13分]・・・北峰分岐(13:35)・・・八峰キレット(14:40)
【2日目】
八峰キレット(05:23)・・・口ノ沢のコル(06:10)・・・五竜岳(08:14)[休憩 5分]・・・五竜山荘(08:50)[休憩 16分]・・・大遠見山(10:17)・・・地蔵ノ頭(11:50)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
ハイシーズンの八峰キレットを含む後立山連峰を縦走した。険しい岩場歩きと高山植物に彩られた楽しいルートだった。
初日は予想外の好天に恵まれて、爺ヶ岳山頂からは剣岳、立山、薬師岳、槍ヶ岳など北アルプスはもちろん、中央アルプス、南アルプスまでの大展望が広がっていた。しかし午後の鹿島槍ヶ岳南峰を過ぎたあたりからは霧に包まれて、結局、五竜岳や白馬岳方面を望むことはできなかった。翌日も同じ天気だった。
鹿島槍ヶ岳南峰まではなだらかなコースだが、鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は鎖場も多く、危険個所が続いた。なお八峰キレットは危険個所ではあるものの、距離は短くあっという間に過ぎてしまう。それよりもG5をはじめとする五竜岳への登り返しのほうが鎖場が続き、難易度は高いと感じた。いずれにしてもさすが北アルプスの道だけあり、きちんと整備されており、鎖をつかみ一歩一歩着実に進んで行けば、楽しく踏破できる。道迷いの心配もない。
宿泊をキレット小屋としたが、どうしても一日目の行程が長く高低差も厳しくなるため、この工程は体力が必要だと感じた。特に一日目が好天であったので、知らず知らずのうちに脱水症状になっており、冷池山荘を過ぎたあたりから、頭痛と体のだるさと格闘しつつ、なんとか鹿島槍ヶ岳を制覇し、八峰キレットまで下ることができたが、水分補給については大きな反省点だった。
フォトギャラリー:73枚
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[扇沢駐車場]月が見え、朝日が山肌にあたり好天の予感。
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ISO: 100 Speed:1/60 f値:5.2
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[柏原新道登山口]テントで係員が登山届を受け取っていた。用意した登山届を出し、登山届を書いていた7~8人をパスした。
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ISO: 400 Speed:1/20 f値:3.5
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30分ほど登ると針ノ木岳がきれいに見えた。足元には扇沢。
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ISO: 100 Speed:1/160 f値:4.5
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[水平道]しばららくなだらかな道が続く。
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ISO: 100 Speed:1/50 f値:3.5
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いきなり雪渓が。ことしは残雪が多い。水場でもあるが、落石注意箇所らしい。
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ISO: 100 Speed:1/100 f値:3.5
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鉄砲坂なる箇所を過ぎると、いきなり森林限界を突破し、空が広がる。種池小屋はすぐ目の前。
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ISO: 100 Speed:1/800 f値:3.5
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[種池小屋を通過]奥に見えるのは立山別山
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ISO: 100 Speed:1/500 f値:3.5
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針ノ木岳、スバリ岳をあとに、チングルマの咲く道を行く。
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ISO: 100 Speed:1/500 f値:3.5
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次に目指すは正面の爺ヶ岳南峰。
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ISO: 100 Speed:1/400 f値:3.5
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剣岳も姿を現す。
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ISO: 100 Speed:1/125 f値:11.8
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本日の目標、鹿島槍ヶ岳の双耳峰の雄姿もはっきり見える。
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ISO: 100 Speed:1/250 f値:4.8
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[爺ヶ岳南峰]左が立山。右が剣岳。
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ISO: 100 Speed:1/125 f値:11.5
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[爺ヶ岳南峰]手前に針ノ木岳、蓮華岳。左奥には、餓鬼岳、燕岳。さらに中央奥には槍ヶ岳、奥穂高岳。
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ISO: 100 Speed:1/500 f値:4
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[爺ヶ岳南峰]眼下に平野が広がり、うっすらと仙丈ヶ岳、右奥には木曽駒ケ岳。富士山までは望めなかった。
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ISO: 100 Speed:1/125 f値:12.5
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次は爺ヶ岳中峰へ。
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ISO: 100 Speed:1/640 f値:3.5
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振り返ってなんども写真を撮る。立山と剣岳。
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ISO: 100 Speed:1/640 f値:4
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[爺ヶ岳中峰]次は爺ヶ岳北峰へ。
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ISO: 100 Speed:1/125 f値:11.5
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雷鳥発見。このあたりで爺ヶ岳北峰へのルートを探したが、結局わからず通過してしまった。
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ISO: 100 Speed:1/125 f値:6.5
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鹿島槍ヶ岳。右からだんだんガスが上がってきた。
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ISO: 100 Speed:1/640 f値:4.8
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[冷乗越]鹿島槍ヶ岳山頂はガスの中。
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ISO: 100 Speed:1/1000 f値:3.5
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[冷池山荘]脇に小さな池があった。
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ISO: 100 Speed:1/50 f値:3.5
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冷池山荘を越えるとお花畑が広がっていた。奥は布引山。
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ISO: 100 Speed:1/640 f値:3.5
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イワカガミ。
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ISO: 100 Speed:1/500 f値:3.5
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小さな池塘の脇にチングルマ。
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ISO: 100 Speed:1/640 f値:3.5
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名前はわからないが、大きな花だった。
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ISO: 100 Speed:1/500 f値:4
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振り返ると爺ヶ岳の三つの峰が並んでいた。
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ISO: 100 Speed:1/400 f値:4.2
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遭難碑から布引山、鹿島槍ヶ岳南峰への登りを見る。脱水症状による頭痛とだるさにより、残り行程に絶望する。
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ISO: 100 Speed:1/500 f値:3.5
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こうなったらとぼとぼ進むしかない。奥に見えるのは毛勝山。
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ISO: 100 Speed:1/1000 f値:3.5
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ようやく布引山。しかし南峰までまだ50分ある。あの先の登りを行けるのか?
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ISO: 100 Speed:1/100 f値:11.5
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とぼとぼ進んで少し近づいた。しかし頭痛とだるさの中歩くのはつらい。
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ISO: 100 Speed:1/1000 f値:3.5
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[鹿島槍ヶ岳南峰]なんとか山頂に到着。だいぶ雲が上がってきたが、まだ眺望はある。
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ISO: 100 Speed:1/160 f値:11.5
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[鹿島槍ヶ岳南峰]明日行く五竜岳方向がちらりと顔を出す。稜線の鞍部にキレット小屋が見えた。
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ISO: 100 Speed:1/160 f値:11.5
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北峰への下り。ここからは難路となるのでヘルメットを装着する。
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ISO: 100 Speed:1/250 f値:11.5
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険しい岩場をトラバースしていく。
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ISO: 100 Speed:1/500 f値:3.5
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岩場にも鮮やかな花が咲く。
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ISO: 100 Speed:1/500 f値:3.5
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双耳峰の鞍部にある雪渓は、まだ厚さが4mくらいあった。
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ISO: 100 Speed:1/125 f値:11.5
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[吊尾根]ここから北峰へはピストンとなる。
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ISO: 100 Speed:1/640 f値:3.5
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[鹿島槍ヶ岳北峰]ガスで何も見えないが、雷鳥が出迎えてくれた。
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ISO: 100 Speed:1/125 f値:11.5
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再び吊尾根に戻ってから、キレット小屋へ下る。傾斜がきついので慎重に進む。
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ISO: 100 Speed:1/500 f値:3.5
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振り返って下りてきた道を見る。右側の歩いてきた富山側は一定の傾斜だが、左の長野側は切り立った崖になっている。
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ISO: 100 Speed:1/400 f値:3.5
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正面に岩壁が迫り、どうやって巻いていくのかと思っていたら、そこが八峰キレットだった。
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ISO: 100 Speed:1/250 f値:3.5
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[八峰キレット]振り返ると確かにすごい切れ込みとなっている。
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ISO: 100 Speed:1/640 f値:3.5
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[八峰キレット]はしごで富山側から長野側へ稜線を越える。はしごには「安全登山」とか寄進した名古屋の人の名が刻印されている。
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ISO: 100 Speed:1/200 f値:3.5
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[八峰キレット]はしごを越えた場所を振り返る。長野側も切れ落ちている。
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ISO: 100 Speed:1/250 f値:3.5
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少し行くと角材で足場が確保された岩場をトラバースする。某TV番組でよく見た場所。
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ISO: 100 Speed:1/400 f値:3.5
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[キレット小屋]小屋が眼下に見える。写真のとおり本当に登山道の真下に小屋がある。
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ISO: 100 Speed:1/640 f値:3.5
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[キレット小屋]到着!鹿島槍ヶ岳北峰からは、下りのみだったので体調不良だったが、楽に下りられた。
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ISO: 100 Speed:1/250 f値:3.5
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[キレット小屋]翌朝。幸い雨ではなく、剣岳も山頂以外は結構見えている。
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ISO: 100 Speed:1/30 f値:3.5
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キレット小屋を振り返る。なかなかシュールな場所に建っている。
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ISO: 100 Speed:1/30 f値:3.5
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雲海の先に朝日を拝む。
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ISO: 100 Speed:1/640 f値:3.5
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五竜方面は霧の中。しかし風もなく、涼しく歩きやすい。
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ISO: 100 Speed:1/80 f値:3.5
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[口ノ沢のコル]休憩に最適な数少ない平場。
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ISO: 100 Speed:1/60 f値:3.5
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雷鳥発見。3回目。しばらく登山道を先導してくれた。
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ISO: 320 Speed:1/125 f値:6.5
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[北尾根ノ頭]
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ISO: 100 Speed:1/500 f値:3.5
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いよいよここからはG5の険しい岩場へと進むんで行くが、まずは目の前にある稜線頂部に出るまで急登する。
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ISO: 100 Speed:1/160 f値:3.5
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一気に登ってきたガレ場を振り返る。
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ISO: 100 Speed:1/400 f値:3.5
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[G5手前]先行者の歩く経路が、ここからの道の険しさを教えてくれる。
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ISO: 100 Speed:1/500 f値:3.5
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[G5手前]対向者がひょっこり顔を出す。鎖に取りついたらすり替わる場所はない。
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ISO: 100 Speed:1/640 f値:3.5
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[G5手前]右のとんがった岩場がG5。先行者はさらに厳しい場所を進んでいる。
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ISO: 100 Speed:1/320 f値:3.5
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[G5手前]黒部渓谷方向はなかなかの高度感。すこし息を整えていざG5へ。
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ISO: 100 Speed:1/800 f値:3.5
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[G5]鋭い岩場をトラバースすると、G5の標識があった。岩場のてっぺんへの道はない。
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ISO: 100 Speed:1/100 f値:3.5
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[G5]写真でみるとすごいところを登っていくが、それほど高い場所でないので怖さは感じない。
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ISO: 100 Speed:1/320 f値:3.5
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G5を越える。まだまだ険しい場所が待ち構えている雰囲気がある。あいかわらず五竜岳の山頂は霧の中。
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ISO: 100 Speed:1/500 f値:3.5
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このへんがG4かなぁ?と思いつつ振り返るとG5(左奥)がだいぶ下のほうに見えた。
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ISO: 100 Speed:1/500 f値:3.5
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けっこう急登して、霧の中で次はどっちだと思っていたら、山頂への分岐に着いていた。山頂→の看板がないので、五竜山荘→の方へ進むと山頂を踏むことなく下ってしまう(実際にそのような方がいました)。要注意。
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ISO: 100 Speed:1/640 f値:3.5
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[五竜岳山頂]何も見えない。すぐに下る。
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ISO: 100 Speed:1/100 f値:11.5
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霧の中をしばらく下ると、下に五竜山荘が見えてきた。
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ISO: 100 Speed:1/100 f値:11.5
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[五竜山荘]脇にはコマクサが咲いていた。
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ISO: 100 Speed:1/320 f値:3.5
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[遠見尾根]白岳直下からはお花畑だった。紫の花はミヤマアズマギクか?
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ISO: 100 Speed:1/200 f値:3.5
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[西遠見ノ池]まだ雪に覆われていた。
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ISO: 100 Speed:1/200 f値:3.5
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[遠見尾根]森林限界より下がると花もなく、ひたすら樹林帯を下る。登るほうが単調でつらいかも。
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ISO: 100 Speed:1/320 f値:3.5
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[地蔵の頭]ここまで来ると一般の観光客が多い。本来なら後立山連峰が広がっているが、すべて霧の中。
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SONY DSC-W810
ISO: 100 Speed:1/800 f値:3.5
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[白馬五竜高山植物園]シモツケソウがよく咲いていて、下界は晴れていた。
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ISO: 100 Speed:1/500 f値:3.5
装備・携行品
登った山
五竜岳
2,814m
鹿島槍ヶ岳
2,889m
爺ヶ岳
2,670m
小遠見山
2,007m
地蔵の頭
1,673m
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